ラングラー(Wrangler)は、カウボーイロデオライダー向けジーンズで有名なジーンズブランド。リーバイスリーと並んで、アメリカの3大ジーンズブランドの一つでもある。米国の大手老舗アパレル企業VF Corporationが所有。

概要編集

元々は、ノースカロライナ州グリーンズボロの作業着メーカーのブルーベル社のウエスタンウエア部門を担う一ブランドであった。ブルーベル社は、オーバーオール工場の労働者だったC.C.ハドソンが1904年に創業したハドソン・オーバーオール・カンパニーがその前身で、事業拡大にともない1919年にブルーベルに社名変更し、1943年に「ラングラー」の商標を持つ作業着会社ケーシー・ジョーンズ・カンパニーを買収して自社ブランドのひとつとした[1]。ブルーベル社は1986年にアメリカの大手衣料企業のVFコーポレーションに買収され、消滅している。

なお、ラングラーはポケットステッチ意匠がエドウインと同じ「W」であるため長い間訴訟が続いたが、裁判の結果、エドウインは日本国内に限り、Wステッチを継続使用できることとなった。

ブランド創設時には、ハリウッド西部劇の衣装デザイナーであったロデオ・ベン(本名 Ben Lichenstein)を登用、当時作業着でしかなかったジーンズにテーラード・カッティングとファッション性をもたらした。 (サドル)に傷をつけないようリベットの突起をなくし、サドルに座った状態で楽なように股上を深くしてある。また、ウエスタン独特の大きなバックルが装着しやすいよう、前面のベルトループの幅が広くなっている。オリジナル・スタンダードの11MW(Men's Western)やロデオ協会公認の13MWZ(よじれにくいブロークン・デニム採用)やファッション性を重視したスリムタイプの936などがある。また、20Xと言うファッション性を重視したブランドも立ち上げられている。ジーンズ・ジャケットの111MJは、ジョン・レノンが愛用していたことで有名である。

日本における販売編集

日本では1971年10月4日に、リーバイスとのライセンス交渉で決裂したヴァンヂャケット東洋紡三菱商事らの出資により「ラングラー・ジャパン」を設立し、国内向けのライセンス製品を展開した。創立者は、大川照雄。大川は、ヴァンヂャケットの石津謙介が若い頃に中国天津で働いていた当時、現地で有名な輸入雑貨洋品店であった「大川洋行」の大川正雄の弟にあたる。ラングラー・ジャパンでは、石津が1973年にフランスで見た完全漂白のジーンズをヒントに、独自商品の「アイス・ウォッシュ」デニムをリリースした[2]

「ラングラー・ジャパン」は、ブルーベル社がVFコーポレーションに買収された数年後の1999年には「VFジャパン」と社名を変更して営業を継続していたが2000年に解散、現在日本におけるラングラーブランドの商品権利はエドウイン傘下の「Lee Japan」が保持している。

マーベリック編集

ブルーベル社は、ラングラーの他に量販流通向けとしてマーベリック(MAVERICK、ポケットステッチ意匠は「M」)というウエスタン ジーンズ・ブランドも展開していた。このブランドは少なくとも1980年代前半までは存在したという。

脚注編集

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  1. ^ Our History米国Wrangler公式サイト
  2. ^ 『アメトラ』デーヴィッド・マークス、DU BOOKS、2017、p150

外部リンク編集