ランセス・バルテレミー

ランセス・バルテレミー(Rances Barthelemy、男性、1986年6月25日 - )は、キューバプロボクサーアローヨ・ナランホ出身。元IBF世界スーパーフェザー級王者。元IBF世界ライト級王者。世界2階級制覇王者。

ランセス・バルテレミー
基本情報
通称 Kid Blast
階級 スーパーライト級
身長 180cm
リーチ 185cm
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国に亡命)
誕生日 (1986-06-25) 1986年6月25日(38歳)
出身地  キューバアローヨ・ナランホ
プロボクシング戦績
総試合数 35
勝ち 30
KO勝ち 15
敗け 3
引き分け 1
無効試合 1
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兄はアテネオリンピックライトフライ級金メダリストヤン・バルテレミー。トレーナーはホルヘ・リナレスのトレーナーを務めるイスマエル・サラス

来歴

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キューバから亡命しアメリカ合衆国に移住し、現在はフロリダ州マイアミに活動拠点がある。

アマチュア時代

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アマチュア時代は特に目立った戦績は残していない。

2009年5月、ナショナル・ゴールデン・グローブスにライト級(60kg)で出場するが2回戦で敗退[1]

プロ時代

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2009年8月8日、プロデビューを果たし初回14秒KO勝ち。デビュー戦を衝撃の超最速KOで飾った。

2013年1月4日、フロリダ州マイアミのマジック・シティ・カジノで、アラシュ・ウスマニーとIBF世界スーパーフェザー級2位決定戦を行い、序盤は左ジャブを有効に当て試合を優勢に進めていたものの、終盤にウズマニーの攻勢を許し劣勢を強いられ、12回にはKO負け寸前まで追い詰められたが、12回3-0 (115-113、116-112、116-112) の判定勝ちを収めIBF世界スーパーフェザー級ランキング2位の座を獲得した[2]

2013年6月21日、ミネソタ州ミネアポリスのコンベンションセンターで、IBF世界スーパーフェザー級王者アルヘニス・メンデスへの挑戦権を懸けてファーサイ・サックリーリンと対戦した。2回に左のボディーショットを放つとファーサイは崩れ落ち、そのままカウントアウトで試合終了。2回1分26秒KO勝ちを収め、メンデスへの挑戦権獲得に成功した[3]

2014年1月3日、ミネアポリスのターゲット・センターにて、IBF世界スーパーフェザー級王者アルヘニス・メンデスに挑戦し、2回2分59秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[4]。しかしKOパンチは2ラウンド終了のゴングが鳴った後に放たれたものであるとしてメンデスがミネソタ州格闘スポーツ局へ提訴、これが認められ試合結果はノーコンテストに変更され、メンデスは王座残留という形となった[5][6]

2014年7月10日、フロリダ州マイアミのアメリカン・エアライン・アリーナにてアルヘニス・メンデスとダイレクトりマッチで再戦。9回と10回にローブローで1点ずつ減点されるアクシデントに見舞われるも、12回3-0(3者とも115-111)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[7]

2014年10月4日、コネチカット州レッドヤードフォックスウッズ・リゾート・カジノ内にあるMGMグランド・アット・フォックスウッズでIBF世界スーパーフェザー級3位のフェルナンド・ダビッド・サウセドと対戦。12回3-0(3者とも120-108)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[8]

2015年2月10日、IBF世界スーパーフェザー級王座を返上した[9]

2015年6月21日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナアントニオ・デマルコスーパーライト級契約戦で対戦。4回にダウンを奪い、9回にはバルテレミーがローブローで減点されるも、3-0の判定で勝利を収めた[10]

2015年12月18日、パームス内ザ・パールでミッキー・ベイの王座返上に伴いデニス・シャフィコフとIBF世界ライト級王座決定戦を行い、12回3-0(2者が116-112、119-109)の判定勝ちで2階級制覇を達成した[11]

2016年6月3日、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル・アンド・カジノ内ハード・ロック・ライブで元IBF世界ライト級王者でIBF世界ライト級11位のミッキー・ベイと対戦し、12回2-1(117-110、110-117、116-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[12][13]

試合後の6月5日、バルテレミーはIBF世界ライト級1位で指名挑戦者のリチャード・カミーと指名試合を行わない意向を示しIBF世界ライト級王座を返上した[14]

2017年5月20日、メリーランド州オクソン・ヒルMGMナショナル・ハーバー内ザ・シアターにてゲーリー・ラッセル・ジュニアオスカル・エスカンドンの前座でWBA世界スーパーライト級1位のキリル・レリクとWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(116-110、115-111、117-109)の判定勝ちを収めテレンス・クロフォードへの挑戦権獲得に成功した[15]

2017年5月25日、WBAは上述のキリル・レリクとの間で行われたWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦の採点に問題があるとしてバルテレミーとレリクに対し再戦するよう指令を出した[16][17]

2018年3月10日、テキサス州サンアントニオフリーマン・コロシアムでWBA世界スーパーライト級2位のキリル・レリクとダイレクトリマッチでWBA世界スーパーライト級王座決定戦を行い、プロ初黒星となる12回0-3(110-117、109-118×2)の判定負けを喫し3階級制覇に失敗、10ヵ月ぶりの再戦で前戦の借りを返された[18][19][20]

2019年4月27日、ラスベガスのザ・コスモポリタンにてロバート・イースター・ジュニアとWBA世界ライト級正規王座決定戦で対戦するも引き分けとなった。この試合でイースターとバルテレミーそれぞれ25万ドル(約2700万円)のファイトマネーを稼いだ[21]

獲得タイトル

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脚注

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  1. ^ 82.US National Golden Gloves - Salt Lake City - May 4-9 2009”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月19日閲覧。
  2. ^ バルテレミー論議を呼ぶ勝利 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年1月5日
  3. ^ バルテレミー、ファーサイを一撃KO ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月22日
  4. ^ バーテレミー2回KOで王座奪取 IBF・S・フェザー級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月4日
  5. ^ Argenis Mendez gets title back”. ESPN.com (2014年1月30日). 2014年1月30日閲覧。
  6. ^ IBF・S・フェザー級戦は無効試合に、メンデス王者残留 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年2月1日
  7. ^ バルテレミー、今度は正式戴冠 メンデスに3-0勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月11日
  8. ^ バルテレミーが初防衛、IBF・S・フェザー級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月5日
  9. ^ Pedraza-Dib in the works Fightnews.com 2015年2月23日
  10. ^ バルテレミーが元世界王者対決制す Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月22日
  11. ^ 前WBCヘビー級王者スティバーンが再起 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月15日
  12. ^ Barthelemy to defend against Bey on June 3 Fightnews.com 2016年4月29日
  13. ^ バルガスvsサリド計量パス、バルテレミーがV1 Boxing News(ボクシングニュース)2016年6月4日
  14. ^ バルテレミー王座返上、IBFライト級は決定戦に Boxing News(ボクシングニュース)2016年6月8日
  15. ^ Russell retains WBC feather belt, Dirrell claims IBF interim super middle belt via DQ Archived 2017年5月22日, at the Wayback Machine. Fightnews.com 2017年5月20日
  16. ^ WBA ratifies Rematch N’Dam-Murata and orders Barthelemy-Relikh 2 WBA公式サイト 2017年5月25日
  17. ^ WBAがジャッジ2人を資格停止処分、村田判定問題 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月26日
  18. ^ Relikh beats Barthelemy for WBA 140lb belt Fightnews.com 2018年3月10日
  19. ^ Relikh defeated Barthelemy and conquered the WBA belt WBA公式サイト 2018年3月11日
  20. ^ マイキーが4階級制覇、WBA・SL級はレリクが新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月11日
  21. ^ Robert Easter Jr. Vs. Rances Barthelemy Live Showtime Results, Odds, Purses”. Forbes (2019年4月27日). 2019年7月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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前王者
アルヘニス・メンデス
IBF世界スーパーフェザー級王者

2014年7月10日 - 2015年2月10日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ホセ・ペドラザ
空位
前タイトル保持者
ミッキー・ベイ
IBF世界ライト級王者

2015年12月18日 - 2016年6月5日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ロバート・イースター・ジュニア