レインボータワー

レインボータワーは、新潟県新潟市中央区の商業地区「万代シテイ」内に2018年まで存在した回転昇降式展望塔である。

レインボータワー
Niigata Rainbow tower.JPG
レインボータワー(2012年7月21日撮影)
情報
管理運営 新潟交通
状態 解体
開館開所 1973年(昭和48年)11月23日
解体 2018年(平成30年)8月27日
所在地 新潟県新潟市中央区万代1丁目6番1号
座標 北緯37度54分58.7秒 東経139度3分20.6秒 / 北緯37.916306度 東経139.055722度 / 37.916306; 139.055722 (レインボータワー)座標: 北緯37度54分58.7秒 東経139度3分20.6秒 / 北緯37.916306度 東経139.055722度 / 37.916306; 139.055722 (レインボータワー)
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概要編集

新潟市中央区万代一丁目の万代シテイバスセンターの南の一角に建てられた展望塔である。同所の内にあり、万代シテイと共に新潟交通が運営管理を行っていた。塔には昇降回転式展望台が設置されていた。

1973年(昭和48年)11月23日に、新潟交通の本社用地を再開発して整備された商業地区、万代シテイの施設の一つとしてバスセンタービルとともに開業した。高さは100 mで、建設当時は業務用鉄塔や煙突を除けば県内随一の高さを持つ建造物であり、展望施設としては日本海側でも有数の高さを誇った。

以後、新潟市中央区旭町通二番町にある日本海タワーと並んで、新潟市にある展望台として人気を集め、万代地区及び新潟市を代表する建築物として親しまれた。

1990年代以降は新潟市内では高層建築物の建設が相次ぎ、市内の建築物ではNEXT211994年完成)、朱鷺メッセの万代島ビル(2003年完成。いずれも中央区)の2箇所の展望フロア[注 1]がレインボータワーを超える高さに設けられ、他にもLEXN1を始め建築高がレインボータワーを凌ぐ高層マンションが何棟か新潟市内に建築されているが、レインボータワーは新潟市中心部ランドマークとしての地位を保っていた。

構造編集

タワーは頂上部分が赤く塗られており、その下は「レインボータワー」の名の通り上から白、赤、橙、黄、緑、水色、青、群青の順に色に塗装されている。

昇降式の展望台は2階建てで定員は60人。のりばはバスセンタービル2階に設けられており、利用は有料としていた。展望台はのりばを出発すると、ゆっくり回転しながらタワーを上昇し、頂上まで約10分で到着。頂上でしばらく停止した後、ゆっくりと回転しながら下降し、再びのりばに戻る行程で、新潟市街を360度見渡すことができるユニークな構造となっていた。但し日本海タワーと異なり、搭乗客は完全入れ替え制で、利用料も1往復ごとに必要となっていた。

ギャラリー編集

営業内容編集

いずれも営業時のもの

  • 営業時間
    • 10:00 - 18:00
    夏季やイベント時には不定期で営業時間を延長していた。
  • 料金
    • 大人:450円、中学生:350円、小人:300円
    • 営業当時、レインボータワーには「ポイントカード」があり、1回搭乗ごとにスタンプ1個が押印され、5個貯まると1回無料で搭乗できるサービスを行っていた。また伊勢丹のクレジットカード「アイカード」などを提示すると、料金が割引となるサービスも併せて実施していた。

東日本大震災の影響と最期編集

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響で塔体の一部が損傷したことから、利用者の安全確保のため営業を全面休止し、損傷箇所の調査と耐震診断を実施した。その結果、建造物の躯体そのものは1964年(昭和39年)に発生した新潟地震に充分耐久し得る設計であり、塔体・展望台とも倒壊の危険性こそないものの、極めて稀な巨大地震が発生した場合に「基礎に若干の移動が生じる可能性が否定できない」との結論に至った。

当初、耐震化改修を行った上での営業再開も検討したものの、工事には多額の費用がかかることなどから新潟交通は展望施設としての営業継続を断念し、震災以降の営業再開がないまま、翌2012年(平成24年)2月8日付で営業終了を公式発表した[1]

その後、塔体そのものは当面撤去せずに動態保存措置が執られていて、今後の活用法などを検討する方針であった。塔体の強度低下を防ぐため、約6年毎に錆び止め作業が実施されており、点検の際に稀に展望台を動かすことがあったのみである(最終点検運転は2017年(平成29年)2月4日の午前)。新潟交通では今後のレインボータワーの処遇について「撤去する計画はない。街のシンボルとして残すので、しっかりメンテナンスはしていきたい」としていたが[2]、2018年(平成30年)5月、隣接するバスターミナルと万代シテイ全体の耐震改修工事の実施が決定したことを受け、同年8月末に解体を発表。新潟のシンボルがまた1つ姿を消すこととなった。

その最終営業として2018年(平成30年)8月26日まで、「ありがとうレインボータワー」を開催。展望塔としての役目を終えた後、翌日の27日より解体作業を実施。10月上旬に数回展望台が動いた後に順次取り壊され、中旬から下旬にかけて解体工事の足場が組まれていき、11月中旬からは18か所に分割する形で塔が次々に解体され、25日に西港の山の下埠頭へ破棄、28日に解体が終了した[3]。その間、新潟日報社では新潟日報メディアシップ20階から、UX新潟テレビ21では本社屋上の情報カメラお天気カメラ)の映像を使い[4]YouTubeでは新潟日報モアの提供で8月16日から解体終了まで、ニコニコ生放送では11月13日から11月20日までの平日9:30 - 18:00の間、解体工事の捗状況を随時配信[5]し、12月4日には解体工事の全容がYoutube上に公開された。

 
バスセンタービル2階のモニュメント(2022年3月)

2021年9月、「なないろガーデン」としてリニューアルしたバスセンタービル2階の万代シテイ緑地内に展望台を基にしたモニュメントが新設され、VRを使用したタワー乗車体験やレインボータワー解体工事の捗状況を収録したVTRの閲覧がスマートフォンなどから行えるようになった[6]

その他編集

同様の形状をしたタワーとしては、同じく新潟県内の弥彦山ロープウェイ山頂駅付近に存在する「パノラマタワー」や、愛媛県愛南町の「宇和海展望タワー」などがある。

2013年11月23日、万代シテイの創立40周年に合わせてレインボータワーの色や形をデザインに取り入れたPRキャラクター「ばんにゃい」が就任した。詳細は万代シテイの項を参照[7]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ これらに加え、2013年には中央区万代に新潟日報メディアシップが完成し、レインボータワーを超える高さに展望台が設けられた新潟市内の建造物は3棟となった。
    メディアシップはレインボータワーの営業休止後は万代地区を代表する展望施設として親しまれている。

出典編集

  1. ^ 万代シテイ レインボータワー営業終了について[リンク切れ] - 新潟交通(2012年2月8日付 プレスリリース)
  2. ^ レインボータワーなのにホワイト?[リンク切れ] - 新潟日報(2013年3月20日付Web版)- 同年3月27日閲覧。
  3. ^ レインボータワー、静かに幕 新潟で塔の解体終了”. 2019年2月4日閲覧。
  4. ^ レインボータワー解体進む  新潟市[リンク切れ] - UX新潟テレビ21(2018.11.14更新)2018年11月14日閲覧
  5. ^ さようならレインボータワー 解体工事を生中継【UX新潟テレビ21】 - ニコニコインフォ(2018年11月12日更新)2018年11月14日閲覧
  6. ^ “パーク緑地完成記念!!#万代シテイ緑地ネームオーディション 結果発表!!” (プレスリリース), 万代シテイ, (2021年9月1日), https://bandaicity.com/news/ryokutiauditionkekka/ 
  7. ^ ばんにゃいの部屋 - 万代シテイ.2019年5月31日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集