ロイ・アックス
経歴編集
アックスは1937年にイギリスのスカンソープで生まれ[1]、1959年にルーツ・グループに入社した。そこで「チーフ・スタイリスト」の地位まで昇進した後「デザイン部長」になった。1966年にルーツ・グループはクライスラー・ヨーロッパ(Chrysler Europe)の一部となった。
1982年にアックスは移籍先のブリティッシュ・レイランド(BL)でデビッド・ベイチュからスタリング・ディレクターの職を引き継ぎ、同年に開所したコヴェントリー工場のカンリー(Canley)に新しいデザインスタジオを設立する責任者となった。また新しい人材を集めることにも尽力した。この新しいスタジオから生まれた初期の作品にはProject XX(ローバー・800)やコンセプトカーのMG EX-Eといったものがあった。
アックスは1991年にウォーウィック(Warwick)を拠点とする1986年にローバー社からのマネジメント・バイアウトで設立された車両デザインのコンサルタント会社であるデザイン・リサーチ・アソシエーツ(Design Research Associates:DRA)のトップに就任した。DRAは1999年にアラップにより買収された[2]。
代表作品編集
- 1967 サンビーム・レイピア / サンビーム・アルパイン クーペ(Sunbeam Rapier and Sunbeam Alpine fastback coupés)
- 1970 ヒルマン・アヴェンジャー / プリムス・クリケット
- 1975 クライスラー・アルパイン(タルボ)
- 1976 クライスラー・ハンター(Chrysler Hunter)
- 1977 イラン・ホドロ ペイカン(フェイスリフト)
- 1979 クライスラー・ホライズン(タルボ)
- 1986 ローバー・800(ホンダ・レジェンドとの並行開発)
アックスは1984年のオースチン・モンテゴのデザインにも関与した。この車のデザインはアックスがBLに入社する前に始まっていたが、量産に入る前の最後の段階の変更に手を加えることができた。外観の変更には、当時の時流に則ったウエストラインを走る黒い帯状のラインの追加があった。BLの財政上の問題からモンテゴとその姉妹者であるデビッド・ベイチュがデザインしたオースチン・マエストロの発表は数年遅れた。
著書編集
- A Life in Style, Autobiography of Roy Axe, ISBN 0-9566-8450-5
出典編集
- ^ http://www2.freebmd.org.uk/cgi/information.pl?r=174254026&d=bmd_1325066777
- ^ “Driving progress with computer aided engineering”. Arup. 2006年5月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2006年6月14日閲覧。
- ^ Steve Cropley (2010年10月5日). “Royden Axe: 1937-2010”. Autocar 2010年10月8日閲覧。
- ^ Keith Adams (2010年10月5日). “Roy Axe : 1937-2010”. ARonline live. 2012年7月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年10月8日閲覧。
- McComb, F. Wilson. MG by McComb. Motorbooks International. ISBN 0-7603-1989-8
- Adams, Keith. “The Roy Axe letters”. The Unofficial AustinRover Web Resource. 2006年6月14日閲覧。