ロコモコ
ロコモコ (locomoco、Loco Moco) は、白飯の上にパティと目玉焼きを乗せ、グレイビーをかけたハワイ料理。日本では「ロコモコ丼」と呼ぶこともある。
概要編集
白いご飯の上にハンバーガーパティと目玉焼きを乗せ、グレイビーをかけたものが基本であるが、近年は照り焼きチキンやマヒマヒ(シイラ)などハンバーグ以外の具材を用い、それに合わせたソースなどのアレンジを加えたものを「~ロコモコ」と称する例もある。こうしたバリエーションを持つ新しい店では、レタスなどの生野菜が追加されることもある。
起源編集
ロコモコのルーツは完全には明らかになっていない。ハワイ大学のジェームズ・ケリー教授の研究によれば、これは1949年にハワイ島のヒロでリンカーングリルという小さなレストランを営んでいた日系2世のナンシー・イノウエによって発案されたとしている。近所のリンカーン・レッカーズ・スポーツクラブの10代の会員達が、サンドウィッチとは違う、安くてすぐに食べられるメニューを作って欲しいと頼んだのがきっかけとなり、飯をよそった丼に焼いたハンバーガー・パティを載せ、料理人として有名店で修行した夫のリチャード・イノウエが作った自家製のグレイビーソースをかけて若者向けの安価な食事として出したというのである。後日、目玉焼きも載せるようになり、現在のロコモコの原型が出来た。
"Loco" とはスペイン語でイカレた奴、あるいはLocal(地元)との掛詞で、このレストランの常連の高校生のひとりのあだ名が「クレージー」であったため、同じグループのスペイン語を学んでいたメンバーが"Loco"という語を充てたとも言われている。また、"moko" にはハワイ語で入り乱れる、混ざるという意味があるが、この料理名への関連は薄く、単に語呂がよかったので定着したというところであろう。
ロコモコはハワイ以外の地でもポピュラーな料理となっている。マスコミでの紹介も頻繁に行われ、今ではファミリーレストランや、一般店舗の惣菜売り場に並ぶのがみられる。
参考文献編集
- James Kelly, " Loco Moco: A Folk Dish In The Making". Social Process in Hawai'i 30 (1983): 59-64. .
関連項目編集
- ハワイ料理
- タコライス(同様の経緯で生まれた沖縄料理)
- 目玉焼き丼
- あいらんどけいさつ★ロコモコップ
外部リンク編集
- Origins of Loco Moco - ウェイバックマシン(2011年9月3日アーカイブ分)
- ロコ・モコの話(日本旅行業協会) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)