ロブ・アイクス(Rob Ickes、1967年 - )はアメリカのドブロ奏者。

ロブ・アイクス
ロブ・アイクス、ブルー・ハイウェイでの演奏。
06/21/2010
基本情報
生誕 1967 (1967) (age 57)
サンフランシスコ
ジャンル ブルーグラスカントリーインストゥルメンタルジャズ
職業 ミュージシャン、指導者
担当楽器 ドブロ
活動期間 1992–present
共同作業者 ブルー・ハイウェイ, Three Ring Circle
公式サイト www.robickes.com
著名使用楽器
Wechter-Scheerhorn Model 6535R

1967年に北カリフォルニアで生まれ、1992年にナッシュビルに移り住み、1994年にはプログレッシブ・ブルーグラスバンド、"ブルー・ハイウェイ"の創設メンバーとなる[1]。ブルー・ハイウェイでの活動に加えて、スリー・リング・サークルや自身のジャズ・トリオで演奏を行う。

略歴 編集

2011年、アイクスはIBMAにおいて、13度目のドブロプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに輝く。IBMAは「IBMA史上、最も受賞した奏者」として彼を認定している。2010年には、United States ArtistsによってUSAピーター・フェローを受賞している。[2] United States Artistsは、毎年、8つの厳しい基準によって、50人の最も素晴らしいアーティストを選抜している組織である。

2009年、アイクスは5枚目のソロアルバムとなる"Road Sung"をリリース。このアルバムは、ピアニストのマイケル・アルベイと歌手のロビネラと共にレコーディングしたジャズ・プロジェクトである。[3] 彼はそれ以前にRounder Recordsから"Big Theme"(2004), "What It Is"(2002), "Slide City"(1999), "Hard Times"(1997)の4枚のソロアルバムをリリースしている。アイクスはアンディ・レフトウィッチデイブ・ポメローとともに、"ジャムグラス・アコースティック・パワー・トリオ"のスリー・リング・サークルでも演奏やレコーディングをしている。[4] スリー・リング・サークルは2006年にセルフタイトルのアルバムをリリースしたほか、2010年には"Brothership"をリリース。[5] また、2008年にはMel Bayから、スタジオ演奏のDVD"Contemporary Dobro Artistry"をリリース。このDVDではマンドリン弾きのアンディ・レフトウィッチとのデュオのほか、ソロ演奏、ジャズピアニストのマイケル・アルベイとのデュオ演奏などが収録されている。

アイクスは、ジェリー・ダグラスタット・テイラープロデュースの"グレート・ドブロ・セッション"に参加した中での最年少プレイヤーである。同アルバムは、1994年のグラミー賞でベスト・ブルーグラス・アルバムを受賞。また、アイクスはアリソン・クラウス&コックスファミリーのアルバム"I Know Who Holds Tomorrow"で1994年のグラミー賞で、ベスト・サザン・ゴスペルを受賞している。

アイクスは、様々なジャンルのミュージシャンとコラボレーションしている。例えば、メール・ハガードアール・スクラッグストニー・ライスチャーリー・ヘイデンデビッド・グリスマンアリソン・クラウス、ウィリー・ネルソンデイヴィッド・リー・ロスドリー・パートンパティー・ラブレスピーター・ローワンニアル・トナークレア・リンチマリー・チャピン・カーペンターやサザン・ゴスペルグループのThe Dunawaysなどである。メール・ハガードの2007年のアルバム"The Bluegrass Sessions"にも参加。そのほかの有名なコラボレーションとしては、2009年にグラミー賞のベスト・ブルーグラス・アルバムに輝いた"Earl Scruggs with Family & Friends, The Ultimate Collection: Live at the Ryman"(2008, Rounder)や、138週にわたりビルボードのブルーグラス・チャートに居座り続けた"Earl Scruggs, Doc Watson, Ricky Skaggs, The Three Pickers" (2003, Rounder DVD & CD)などである。また、アイクスは2011年にMark Twain: Words & Musicで演奏。このCDはMark Twain Boyhood Home & Museumの協力とカール・ジャクソンのプロデュースによって実現。このCDでは、クリント・イーストウッドジミー・バフェットギャリソン・ケイラーブラッド・ペイズリーシェリル・クロウヴィンス・ギルエミルー・ハリスらが参加。

ドブロのワークショップや指導における活動として、アイクスは、2007年よりナッシュビルで開かれている教育イベント "ResoSummit"の創設者であり、プロデューサーである。このイベントは、3日間開かれ、様々なクラスが開かれ、100人以上が参加する。また、アイクスはNashCamp, Sore Fingers Week (UK), Rockygrass Academy (CO), Winthergrass Academy (WA), Jorma Kaukonen's Fur Peace Ranch Guitar Camp (OH)といったキャンプで、ワークショップのインストラクターを務めている。

参考文献 編集

外部リンク 編集