ワニのライル、動物園をにげだす

ワニのライル、動物園をにげだす』(原題:Lyle, Lyle, Crocodile)は、1965年に出版されたバーナード・ウェーバーによる児童向けの本である[1]:2。1962年に出版された『ワニのライルがやってきた』の続編にあたる。

ワニのライル、動物園をにげだす
Lyle, Lyle, Crocodile
著者 バーナード・ウェーバー
訳者 小杉佐恵子
発行日 アメリカ合衆国の旗 1965年
日本の旗 1984年7月
発行元 アメリカ合衆国の旗 Houghton Mifflin Co.
日本の旗 大日本図書
ページ数 アメリカ合衆国の旗 48ページ
日本の旗 56ページ
前作 ワニのライルがやってきた
コード アメリカ合衆国の旗 ISBN 978-0395199701
日本の旗 ISBN 978-4477162829
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この本は、都会で暮らすワニのライルが、ヴィクトリアン様式の高級住宅に住むプリム一家と暮らす様子を描いた作品である『ワニのライルのおはなし』シリーズの2番目にあたる。

あらすじ 編集

ライルとプリム夫人が買い物に出かけた先で、隣人のグランプスさんに出くわすところから物語が始まる。不機嫌なグランプスさんはライルが自分の飼いであるロレッタを怖がらせるので、彼を厄介者だと思い、動物園に放り込むように仕向ける。動物園に送られたライルは、昔の演奏仲間のヘクター・バレンティによって助け出され、88丁目の家に戻ると、グランプスさんの家が燃えているのを発見する。ライルはグランプスさんとロレッタを助けたことで英雄と称えられ、プリム家に滞在することを許され、グランプスさんとロレッタに温かく迎えられる。

映像化 編集

1987年11月18日にHBOにおいて『ワニのライル、動物園をにげだす』をミュージカルとしてアニメ化した作品が放送された。この作品は『HBOストーリーブック・ミュージカル英語版』というテレビスペシャルの中の一つとして放送された。

2022年10月7日に映画『シング・フォー・ミー、ライル』がソニー・ピクチャーズによって公開され、ジョシュ・ゴードン、ウィル・スペック英語版が監督を務めた。この映画はアニメのスペシャル版と同様にミュージカル仕立てになっており、エグゼクティブ・プロデューサーを務めたパセク&ポール音楽クリエイターチームがこの映画のために書き下ろしたオリジナル曲で構成されている[2]。また、カナダ出身の歌手ショーン・メンデスが、喋れないが歌うことができるライルの声を担当した。

出典 編集

  1. ^ Waber, Bernard (1993) [First published 1965]. Lyle, Lyle, crocodile. New York, U.S.A.: Houghton Mifflin. ISBN 978-0-395-13720-8. OCLC 44875564. https://books.google.com/books?id=QgXwUKRKJfwC 2009年4月30日閲覧。 
  2. ^ Milligan, Mercedes (2021年7月9日). “Javier Bardem to Star in Sony's Hybrid 'Lyle, Lyle Crocodile' Adaptation”. Animation Magazine. 2022年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月30日閲覧。