ヴァル・ディ・ノート大地震

ヴァル・ディ・ノート大地震(Terremoto del Val di Noto del 1693)とは、1693年1月11日に、イタリアシチリア島カターニア近郊で起きた地震である。イタリア時間の13時30分頃に発生した。地震の規模はマグニチュード7.6(モーメント・マグニチュード)で、イタリアで起きた中で最もマグニチュードが大きな地震であり、シチリア島で起きた中でも大規模な被害をもたらした地震であった。

ヴァル・ディ・ノート大地震
震源の位置(USGS)
本震
発生日 1693年1月11日
発生時刻 13時30分(イタリア時間)
震源の深さ 18 km
規模    モーメント・マグニチュード7.6
最大震度    メルカリ震度階級XI:シチリア島マルタ
津波 有り、5メートルから10メートルの津波がイオニア海近郊の街を襲った
前震
最大前震 1693年1月9日
被害
死傷者数 60000人以上
被害地域 特に被害が大きかったのはカターニア
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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また、ヴァル・ディ・ノートとは、シチリアの古い行政区分ヴァッロ (Vallo) の1つを指している。

犠牲者 編集

地震の犠牲者は60000人以上であり、その主な内訳は以下である。カターニアでは当時の人口20,000人のうち、16,000人が亡くなった。そのうちの5,000人はRagusaで命を落としたが、Ragusaの人口は当時9,950人程度だった。Lentiniでは人口10,000人のうち4,000人が亡くなった。グランミケーレ(Grammichele)には当時2,910人の住民がいたが、そのうちの52パーセントが亡くなった。シラクサでは人口15,399人のうち約4,000人が亡くなった。

その他 編集

地震が多いイタリアの中でもシチリアは特に地震が多く、この地震や1908年メッシーナ地震のような大規模な地震が7回起きている[1]

参考資料 編集

脚注 編集