ヴィレッジ・ストンパーズ

ヴィレッジ・ストンパーズ英語:The Village Stompers)は、1963年のヒット曲「ワシントン広場の夜はふけて(Washington Square)」で知られるアメリカディキシーランド・ジャズのバンド[1]バンジョーを目立たせ、スキャットハミングヴォカリーズを交えた独自の演奏スタイルで人気となり、当時流行であったフォークソングの要素も折衷されていることから、フォーク・ディキシーに分類されることもあった。

キャリア 編集

バンド名はニューヨーク州グリニッジ・ヴィレッジ[2]に由来する(「ワシントン広場」とは、19世紀に通用していたグリニッジ・ヴィレッジの旧称であった)。

1963年に、エピック・レーベルから発表したシングル「ワシントン広場の夜はふけて/ウィーンの夜はふけて(Washington Square / Turkish Delight)」は、9月に『ビルボード』誌のBillboard Hot 100で第2位にランクインした。さらに10月には、豪州のヒット・チャートの第1位に輝いた。このシングルのB面は当時発売されたLPには収録されず、その原曲はモーツァルトの「トルコ行進曲」であった。日本では1964年にダニー飯田とパラダイスキングがレパートリーにしている。

1964年4月には、シングルロシアより愛をこめて[3](From Russia With Love / The Bridge Of Budapest in April)」によりビルボードの第81位に、同年12月には「屋根の上のヴァイオリン弾き(Fiddler On The Roof / Moonlight On The Ganges)」によってビルボードの第97位に、ぎりぎりチャートインしたがその後、シングルはビルボード誌上でチャート・インしなかった。

その他の楽曲としては「グリーングリーン[4]、「モスクワの夜はふけて」[5]などがある。

ディスコグラフィ 編集

アルバム 編集

  • 『ワシントン広場の夜はふけて』 - Washington Square (1963年)
  • More Sounds of Washington Square (1964年)
  • Around the World with the Village Stompers (1964年)
  • Some Folk, a Bit of Country and a Whole Lot of Dixie (1965年)
  • New Beat on Broadway (1965年)
  • 『蜜の味』 - Taste of Honey and Other Goodies (1966年)
  • Live at the Copa (1967年)
  • One More Time (1967年)
  • Greatest Hits (1967年)

脚注 編集

  1. ^ The Village Stompers”. AllMusic. 2017年9月23日閲覧。
  2. ^ 芸術家が大勢居住した町として知られた。映画としては『グリニッジ・ビレッジの青春」などがある
  3. ^ ショーン・コネリー主演、ダニエラ・ビアンキ共演のスパイアクション映画。監督はテレンス・スタンプ
  4. ^ ニュー・クリスティ・ミンストレルズでヒットした曲
  5. ^ イギリスのケニー・ボール&ヒズ・ジャズメンにより、アメリカでもヒットした

関連項目 編集

外部リンク 編集