七殿五舎
平安京内裏にある後宮の殿舎
七殿五舎(しちでんごしゃ)とは、平安京内裏の紫宸殿や仁寿殿の後方に位置し、主に天皇の后妃の住まう殿舎を指す。これらは後宮と総称され、后妃以外にも東宮やその妃、また親王・内親王などもしばしば殿舎を賜った。

からなる。七殿は七間四面(身舎(もや)が桁行七間・梁間二間で四方に庇がある)、五舎は五間四面(身舎が桁行五間・梁間二間で四方に庇がある)で、このうち昭陽舎と淑景舎のみ、それぞれ五間二面の北舎が付属する。
七殿は内裏創建時から存在し、五舎よりも格が上であるとされる。
関連文献
編集- 栗本賀世子『源氏物語の舞台装置:平安朝文学と後宮』(吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2024年)ISBN 978-4642059961