三毛門かぼちゃ(みけかどかぼちゃ[1]、三毛門カボチャ[2]、三毛門南瓜[2])は、日本最古と言われるカボチャ。2018年に豊前市天然記念物に指定された[1][2][3]。野菜の天然記念物指定は日本全国的にも珍しい[3]

ポルトガルから大友宗麟の元に伝来した渡来種カボチャ(カンボジア産)を宗麟配下の武将緒方鎮盛(しげもり)が三毛門村(現・豊前市)に栽培を広めたと言われている[1][3]

1928年には昭和天皇大嘗祭に献上されている[2][3]第二次世界大戦後には『三毛門南瓜音頭』が作られ、小学校の運動会や盆踊りなどに用いられて地元住民に親しまれた[3]

1960年代以降、セイヨウカボチャの栽培に押されて、三毛門かぼちゃの生産者は減少する[2]

2007年に「三毛門南瓜(かぼちゃ)保存会」が発足し、栽培指導や加工品の製造販売、『三毛門南瓜音頭』の普及活動に取り組んでいる[2]

出典

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  1. ^ a b c 三毛門かぼちゃ”. 文化遺産オンライン. 2022年5月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 三毛門カボチャ」『福岡県たより』Vol.128 11月号、2018年、2022年5月9日閲覧 
  3. ^ a b c d e “三毛門南瓜を市の天然記念物に 豊前市教委 野菜指定珍しく”. 西日本新聞. (2018年7月6日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/430429/ 2022年5月9日閲覧。