座標: 北緯36度23分43.4秒 東経139度51分05.4秒 / 北緯36.395389度 東経139.851500度 / 36.395389; 139.851500

下古館遺跡(しもふるだていせき)は、栃木県下野市にある旧石器時代縄文時代弥生時代古墳時代中世にかけての複合遺跡。特に中世市場とみられる遺構群が検出されたことで知られる[1]

下古館遺跡の位置(栃木県内)
下古館遺跡
下古館遺跡
位置図。

概要 編集

1989年(平成元年)から1990年(平成2年)にかけての、自治医大地区開発に伴う発掘調査により発見された[2]

調査により、「うしみち」と呼ばれ、小山宇都宮を結ぶ奥大道とみられる街道跡に沿って[1]、東西480メートル・南北160メートル・幅4メートルの薬研堀に囲まれ、更に内部も堀によって仕切られた遺構が検出された。

その中からは、堂宇を含む宗教施設、祭祀施設、火葬墓などが検出され、更に掘立柱建物の遺構や各種の陶磁器・木製品・石製品・金属製品などが出土し、中世の都市(市場)と宗教の関係を示す貴重な遺跡と評価された。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 田代, 隆、鈴木, 泰浩、山口, 耕一『下古館遺跡』公益財団法人栃木県文化振興事業団埋蔵文化財センター〈栃木県埋蔵文化財調査報告166〉、1995年3月31日。 NCID BA48385611https://sitereports.nabunken.go.jp/27261