宇都宮市

日本の栃木県の都市、栃木県庁所在地

宇都宮市(うつのみやし)は、栃木県の中部に位置する。栃木県の県庁所在地及び人口が最多の市で、中核市に指定されている。北関東で最も人口が多い市で、首都圏の市としても10位の人口を擁する(「日本の市の人口順位」参照)。周辺市町を含め宇都宮都市圏を構成する。1896年(明治29年)市制施行。

うつのみやし ウィキデータを編集
宇都宮市
宇都宮市旗 宇都宮市章
宇都宮市旗
1972年4月1日制定
宇都宮市章
1911年2月14日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 栃木県
市町村コード 09201-1
法人番号 7000020092011 ウィキデータを編集
面積 416.85km2
総人口 512,957[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 1,231人/km2
隣接自治体 日光市鹿沼市下野市真岡市さくら市下都賀郡壬生町河内郡上三川町芳賀郡芳賀町塩谷郡高根沢町塩谷町
市の木 イチョウ
市の花 サツキ
市民の日 4月1日
宇都宮市役所
市長 佐藤栄一
所在地 320-8540
栃木県宇都宮市旭一丁目1番5号
北緯36度33分18秒 東経139度52分57秒 / 北緯36.55511度 東経139.88256度 / 36.55511; 139.88256座標: 北緯36度33分18秒 東経139度52分57秒 / 北緯36.55511度 東経139.88256度 / 36.55511; 139.88256
宇都宮市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

宇都宮市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
ウィキプロジェクト
餃子像(JR宇都宮駅旧東口広場)

概略 編集

宇都宮市は栃木県の県庁所在地であり、栃木県の中南部、関東平野の中北部に位置する。中心市街地日光連山から連なる山地が収束して平野部となる境界域、東西ではJR宇都宮駅東武宇都宮駅の間[1]、南北では二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)と宇都宮城址公園の間に広がる付近を中心に形成されている。

市域には鬼怒川(きぬがわ)田川釜川新川(しんかわ)姿川などの河川が流れ、河岸はその河岸段丘沖積平野となっている。

太平洋戦争後、宇都宮市域(旧宇都宮町や宇都宮市の区域)の拡大などもあって住民人口は激増し、2007年平成19年)3月31日の河内郡上河内町および河内町の合併直前の2007年(平成19年)3月1日時点での宇都宮市人口は既に460,574人に達していた[2]。 現在、市域人口は50万人を超え、これは栃木県のみならず北関東最多である[3]

宇都宮市の東部に大規模な内陸型工業団地が開発され、1984年昭和59年)には関東地方では唯一「テクノポリス」に地域指定され各種メーカーの研究開発拠点が設置されるなど工業都市としての顔を有し、北関東で最大、また国内でも有数の地域商工業都市となっている[3]。また、首都圏に立地することに加え東北新幹線宇都宮線東北本線や湘南新宿ライン上野東京ライン)などの鉄道路線により都心とのアクセスが至便であることから、東京の衛星都市としての性格も有しており、都心通勤者を対象としたマンションが多数建設・供給されている。

宇都宮市西部で採掘される「大谷石」は帝国ホテル建設などにも使われ、関東大震災での安全実績が評価され、その後は関東各地の建造物の建材として汎用された。

餃子(宇都宮餃子)が食文化として定着しており、人口当たりの購入額の多さで静岡県浜松市宮崎市と日本一を競うほどである[4]餃子通りを中心に専門店も多く、地元住民が利用するだけでなく、観光客誘致にも一役買っている。他にも、カクテルジャズなどを活用した地域おこしも進められている。

市章は、「亀の甲」と漢字の「宮」を模したデザインを用いている。「亀の甲」は宇都宮城の別称「亀ヶ丘城」に由来する。市内にはこのほか「亀の甲坂」や「亀ヶ甲」「亀の井」といった亀の付く地名などが見られる。歴史的には鎌倉亀ヶ谷に居したと云われる下野守源義朝にもちなむ。

歴史 編集

歴史的には、当地は古代毛野国令制国時代には下野国に属し、市域姿川流域には縄文時代の大集落跡である根古谷台遺跡があるなど、紀元前より人の生活の場であったことが知られている。また宇都宮市中心市街地は平安時代の下野国河内郡池辺郷で、その東端を流れる田川沿岸には旧古多橋駅が、また市東部郊外を流れる鬼怒川の沿岸には旧衣川駅があったと推定されており、さらに市域平野部には紀元4-7世紀に建造されたと推定される古墳や住居跡が多数存在し、戸祭山麓には下野薬師寺河内郡衙で使用された屋根を焼いた跡もあるなど、東山道沿道にあり地域人口の一集積地であったと考えられている。

上代には池辺郷の鏡ヶ池畔には地の神を祀る社が建てられ、平安時代後期にはこれを「宇豆宮」「宇都宮明神」として祭祀し、鎌倉時代から戦国時代にかけてはこの神領を預かった神職家で北面武士でもあった一族が宇都宮氏を名乗り鎌倉御家人として宇都宮城を拠点とした。城下に多数の仏教寺院を建立して宇都宮は東国の都であったと比喩されることもあった。

この宇都宮社は、中央政権が関東奥州を掌握するために東国に派遣した諸武門の奉幣を受け、藤原秀郷平将門の乱源頼義奥州十二年合戦源頼朝義家塚徳川家康征夷大将軍就任など、その機会は日本史上の節目に前後して行われた。宇都宮城下は鎌倉街道中道(奥大道)や日光古道などが通る交通の要衝で、沿道は富で潤い、その痕跡は日光古道沿線の西根や門前などに今も見られる。

鎌倉府の弱体化と後北条氏の台頭に拠って宇都宮氏も勢力を弱め、近接勢力の那須氏日光山僧兵の侵略を受けて宇都宮は一時灰燼化する。宇都宮氏は拠点を大谷の多気山に移し、程なく豊臣秀吉小田原征伐に続く宇都宮仕置よって宇都宮に復帰するが、秀吉の死に前後して改易となった。その後に宇都宮城主となった浅野長政蒲生秀行城下町に紺屋町、日野町といった商人街を作り、また江戸幕府の初代征夷大将軍となった徳川家康は宇都宮社に寄進してこれを復興するとともに、宇都宮を古道奥州道・日光道の宿駅とするよう命じた。宇都宮城主奥平家昌本多正純が宿場機能を併せ持つ近世宇都宮城下町を整備し、宇都宮宿五街道のうち日光街道奥州街道の二道の追分となり、街道一の繁盛地として大いに賑わった。

当時の宇都宮宿は地方宿としては日本国内有数の宿場町だった。五街道では東海道大津宿府中宿(家数3,500軒、人口14,000人級)や熱田宿日光街道千住宿(家数2,000 - 3,000軒、人口10,000人級)には及ばないものの、東海道品川宿四日市宿桑名宿岡崎宿浜松宿島田宿奥州街道白河宿甲州街道八王子宿(家数1,200 - 1,800軒、人口6,000 - 7,000人級)と同等の規模を擁していた。

市域を通る二つの街道には、ほか雀宮宿徳次郎宿白沢宿が置かれた。幕末には戸田氏宇都宮藩主となり、『山陵志』を著わした蒲生君平を輩出するなど王政復古に寄与した。戊辰戦争時では宇都宮城の戦いによって城下は再び灰燼と帰すが、明治期には明治天皇によりその業績が称えられた。近代には奥州街道に代わって明治国道6号(現国道4号)が設けられ、第14師団の本営が置かれると本営のあった国本村戸祭まで明治国道60号(大正国道29号、現:国道119号)も開通した。宇都宮は軍関係の需要が増え軍都として繁栄したが、太平洋戦争末期の宇都宮大空襲で三度目の灰燼となった戦後は、内陸型近代工業を中心とする近代産業都市として発展した。

現在は宇都宮城、清巌寺鉄塔婆一向寺汗かき阿弥陀宝蔵寺およりの鐘興禅寺木造釈迦如来坐像旧篠原家住宅、その他大谷石建築や八幡山公園の大楠、旭町の大いちょう祥雲寺のしだれ桜などの歴史遺産・自然遺産の保全活動にも手が尽くされている。2007年(平成19年)には宇都宮城址公園が日本の歴史公園100選に選定され、2009年(平成21年)4月10日には1960年昭和35年)3月15日の地域指定より一度も公園計画が策定されて来なかった宇都宮県立自然公園にも公園計画書が制定された。

2020年代現在では、全国初の全線新設型ライトレール路線である宇都宮芳賀ライトレール線の建設、コンパクトシティスマートシティの実現による都市機能の向上、都市活動により排出される二酸化炭素を実質ゼロとするカーボンニュートラルの推進など、「未来都市うつのみや」の具現化へ向けた先進的なプロジェクトが進行している(後述)。

地理・人口 編集

 
宇都宮市中心部周辺の空中写真。
1974年撮影の40枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

栃木県のほぼ中部、関東平野の中北部に位置し、首都東京から約105km北、標高は市中心部で約100m。北西部に低山地がある以外、土地は概ね平坦である。地層は主に海底土砂の堆積による砂礫層上に軽石層と関東ローム層が形成されている。市域東部には鬼怒川、中央部には田川および釜川、西部には姿川が流れ、それぞれ流域に沖積平野を形成している。市西部は一段高い宝木台地の台上であり、その中央には用水路として掘削された新川が流れる。また市北東部には鬼怒川の治水と流域の田畑開墾舟運のために整備された西鬼怒川御用川が流れる。

土地は鬼怒川が流れる市南東部が最も低く、北西部に向けて徐々に高くなっており、その先には南西方向より北東方向に向け多気山古賀志山雲雀鳥屋鞍掛山羽黒山半蔵山本山高館山篠井富屋連峰)など、標高300-600メートル級の小高い山が連なっている。

宇都宮市街地は、この北西部山系から連なる戸祭山八幡山二荒山(明神山)のちょうど終端に位置する。背に北部山系を配し、平地開口部には田川などの水系を配す、典型的な「天然の要害」であり、この「地の利」を巧みに取り込んだ宇都宮城の城下町から発展を続けている。

略称 編集

宇都宮を1字で表す際は一般的に「」や「みや」が用いられている。例として以下のようなものが挙げられる。これらの言葉はいずれも固有名詞となっている。

また、地元紙『下野新聞』は、昭和30年代ごろまで、「宇都宮市」を「宮市」とよく略していた[5]

一方、正式な固有名詞の略称として定型的・事務的に頭の「宇」のみで表すことがある(以下、例示)。

江戸時代に宇都宮を「宇陽」(うよう)と呼んだことにちなみ、宇都宮市街に隣接する郊外部を「陽東」「陽西」「陽南」「陽北」と呼ぶ[6]

雷都 編集

宇都宮市はが多いことから雷都(らいと)とも呼ばれる。宇都宮地方気象台によると、4 - 9月の雷発生日数は1991年からの30年間平均で24.2日と全国最多であり、これは暖気が関東平野から栃木県北西部の高山地帯に沿って上昇すると雷雲が発生しやすくなるという地形・気候が影響している[7]。雷都の使用例を以下に挙げる。

  • 「雷都うつのみや」毎年8月に開催されるうつのみや花火大会のフィナーレプログラム。NPOが主催となり実行委員会、会場のスタッフ全てボランティアで組織され運営されている花火大会としては全国一の規模を誇る。フィナーレの「雷都うつのみや」は数千発の花火で雷を再現する大迫力の演出で毎年注目されている。
  • 「雷都物語」 - 宇都宮市の土産物ブランド[8][9]
  • 宇都宮ブリッツェン」 - 宇都宮市に本拠地を置く自転車ロードレースチームの名称(BLITZENはドイツ語で雷光のこと。
  • 「ライトライン」- 宇都宮ライトレールで使用されるHU300形電車の愛称[10]。開通後の2023年9月には、同愛称をライトレール事業全体や路線に対しても利用すると発表された[11]

気候 編集

風速(m/s) 風向 雷日数※
1月 2.9 北北東 0.0
2月 3.0 北北東 0.1
3月 3.3 北北東 0.6
4月 3.3 北北東 2.0
5月 3.1 北北東 3.5
6月 2.8 北北東 3.2
7月 2.7 北北東 5.7
8月 2.8 北北東 7.1
9月 3.0 北北東 2.7
10月 2.8 北北東 0.9
11月 2.6 北北東 0.3
12月 2.7 北北東 0.2
2.9 北北東 26.5

 ※雷日数は参考値

気候区分太平洋側気候に属し、蒸し暑く曇天の日が比較的多く乾燥して日照時間が長い。内陸部に位置するため日較差、年較差が比較的大きい。ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候に分類される。気温は年間を通し概ね東京仙台のちょうど中間値程度である。

四季 編集

  • -
    • オホーツク海高気圧の影響により北東の風が吹き、この張り出しが強いと気温があまり上がらず、また太平洋高気圧の間に前線を形成するため曇天で不安定な天気が続く。夏の日の午後は概ね毎日遠くで雷鳴が響く。また、気温が上昇した日は必ず雷を伴った夕立があるが、この夕立は猛暑にあっては一時の涼感をもたらし、雨のやんだ後に鳴く日暮らしや空にかかるとともに、宇都宮の夏の日の午後の風物詩となっている。この雷は上州名物として有名であるが、気象庁の気象統計によると宇都宮の雷日数は前橋のそれより多く、宇都宮が別名「雷都(らいと)」とも呼ばれるゆえんとなっている。春季から夏季にかけては降水が多く、これが豊かな植生を育み街に緑豊かな風景をもたらす。
    • オホーツク海高気圧が発達しない限り天候は安定し晴天となる日も多い。
    • 「男体おろし」や「二荒おろし」と呼ばれる乾燥した冷たい北よりの風が継続して吹くため、少雨で乾燥し晴天の日が続く。これは太平洋側気候の特徴である。また、地形が台地状で空気が滞留しないため、晴天と相まって放射冷却の影響を強く受け、真冬の最低気温は-5.0度を下回ることもある。ただし、栃木県の中では温暖なほうである。また、近年は都市化の影響により冬季の最低気温が上昇しており、1月の平均最低気温は1961 - 1990年の平均値での-4.5度から、現平年値(1991 - 2020年平均値)では-2.2度と、2.3度ほど上昇しており、栃木県内では最も高く観測されることが多い。真冬の好天日には空気が澄むため、特に午前中は高台に上ると南西の方角に富士山を遠望できる。
宇都宮市明保野町(宇都宮地方気象台、標高119m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 21.0
(69.8)
24.6
(76.3)
27.2
(81)
30.4
(86.7)
34.4
(93.9)
37.6
(99.7)
38.7
(101.7)
37.5
(99.5)
36.5
(97.7)
33.5
(92.3)
25.1
(77.2)
24.7
(76.5)
38.7
(101.7)
平均最高気温 °C°F 8.6
(47.5)
9.7
(49.5)
13.4
(56.1)
18.8
(65.8)
23.3
(73.9)
25.9
(78.6)
29.5
(85.1)
30.9
(87.6)
27.0
(80.6)
21.4
(70.5)
15.9
(60.6)
10.8
(51.4)
19.6
(67.3)
日平均気温 °C°F 2.8
(37)
3.8
(38.8)
7.4
(45.3)
12.8
(55)
17.8
(64)
21.2
(70.2)
24.8
(76.6)
26.0
(78.8)
22.4
(72.3)
16.7
(62.1)
10.6
(51.1)
5.1
(41.2)
14.3
(57.7)
平均最低気温 °C°F −2.2
(28)
−1.3
(29.7)
2.1
(35.8)
7.4
(45.3)
13.0
(55.4)
17.4
(63.3)
21.4
(70.5)
22.5
(72.5)
18.8
(65.8)
12.6
(54.7)
5.7
(42.3)
0.2
(32.4)
9.8
(49.6)
最低気温記録 °C°F −14.8
(5.4)
−13.3
(8.1)
−12.4
(9.7)
−6.4
(20.5)
−0.8
(30.6)
4.7
(40.5)
10.3
(50.5)
11.4
(52.5)
5.5
(41.9)
−2.7
(27.1)
−6.7
(19.9)
−10.9
(12.4)
−14.8
(5.4)
降水量 mm (inch) 37.5
(1.476)
38.5
(1.516)
87.7
(3.453)
121.5
(4.783)
149.2
(5.874)
175.2
(6.898)
215.4
(8.48)
198.5
(7.815)
217.2
(8.551)
174.4
(6.866)
71.1
(2.799)
38.5
(1.516)
1,524.7
(60.028)
降雪量 cm (inch) 7
(2.8)
8
(3.1)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
18
(7.1)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 4.3 5.5 9.6 11.2 12.4 14.9 16.0 13.8 13.6 11.4 7.1 4.7 124.4
平均降雪日数 6.7 7.1 5.9 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 23.6
湿度 61 59 60 64 69 76 79 78 77 74 71 66 70
平均月間日照時間 211.7 193.3 194.2 184.9 175.4 118.5 118.9 140.9 119.8 140.3 165.9 197.4 1,961.1
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1890年-現在)[12][13]
宇都宮(1961 - 1990年平均)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 7.9
(46.2)
8.4
(47.1)
11.7
(53.1)
17.6
(63.7)
22.2
(72)
24.5
(76.1)
27.8
(82)
29.9
(85.8)
25.4
(77.7)
20.2
(68.4)
15.2
(59.4)
10.5
(50.9)
18.4
(65.1)
日平均気温 °C°F 1.5
(34.7)
2.4
(36.3)
5.7
(42.3)
11.8
(53.2)
16.7
(62.1)
20.1
(68.2)
23.5
(74.3)
25.2
(77.4)
21.1
(70)
15.1
(59.2)
9.4
(48.9)
4.8
(40.6)
13.1
(55.6)
平均最低気温 °C°F −4.5
(23.9)
−3.4
(25.9)
−0.1
(31.8)
6.1
(43)
11.5
(52.7)
16.3
(61.3)
20.2
(68.4)
21.7
(71.1)
17.5
(63.5)
10.4
(50.7)
3.8
(38.8)
−1.9
(28.6)
8.2
(46.8)
出典:理科年表

人口 編集

 
宇都宮市と全国の年齢別人口分布(2005年) 宇都宮市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 宇都宮市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

宇都宮市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

栃木県・北関東の市としては最多の人口である。

姉妹都市・提携都市 編集

日本 編集

日本以外 編集

 
市役所前に掲げられた姉妹都市の旗

これらの姉妹・友好都市とは交換留学生など国際交流事業が行われている。これらの事業には主に宇都宮市国際交流協会が関わっている。

歴史 編集

宇都宮は、蝦夷平定のためこの地に足を踏み入れた豊城入彦命が開祖といわれており、当時「池辺郷」といったこの地に命を神として祀った宇都宮二荒山神社(社伝によると西暦353年創祀)の門前町として、また二荒山神社の神官としてこの地に赴任した摂関家藤原北家道兼流宇都宮氏の直轄地として栄えた。

「宇都宮」という都市名と、嫡流「宇都宮氏」の名称は、『延喜式神名帳』にある下野国唯一の一宮名神大社である「二荒山神社」の別号「宇津宮大明神(宇都宮大明神)」に由来するというのが一般的だが、他にも「現の宮」「遷しの宮」「討つの宮」など諸説がある。江戸期森幸安の「下野州河内郡宇都宮地図」によると、「宇」とは「宇宙」つまり「太陽」の意で、また「」と同じ「東」の意、「都」は「京(みやこ)」と同訓、「宮」は「宮殿」の意味であり、即ち(当時は関東の中心は江戸であったが)宇都宮とは古くから関東の都である、とある。宇都宮二荒山神社はその武徳が尊ばれ、かつてこの地を訪れた田原藤太藤原秀郷藤原北家魚名流)や武家源氏の祖である源頼義・八幡太郎源義家父子(河内源氏)、源頼朝(河内源氏)、徳川家康(河内源氏義家流新田氏)等の名将らも戦勝祈願し、土地・金品などが寄進されたと言われる。

律令制度が整備されてからは、道路としての東山道、鎌倉時代には鎌倉街道の中道が通っていた田原街道田川橋梁は古来鎌倉橋と呼ばれてきた。

その後、慶長3年(1598年)に宇都宮に入封された蒲生秀行(12万石)が日野町や紺屋町を造成し、宇都宮氏の居館(中世宇都宮城)は近世宇都宮城へと継承された。さらに小山藩3万石から加増を受け15万5千石で宇都宮藩に入封された徳川家康の腹心である本多正純が城下町を含めた宇都宮城改築の大普請を行い、城下町としての宇都宮の礎を築いた。また、江戸時代には日光街道奥州街道が通る宿場町(宇都宮宿)としても繁栄した。

江戸時代後期には戸田氏が6-7万石で入り、幕末まで続いた。宇都宮新石町出身の蒲生君平は天皇家陵墓に関する調査研究結果を『山陵志』にまとめて幕府・朝廷より評価され、その功績で宇都宮藩は天皇陵墓修復工事を任され、当時の難局を回避した。

明治維新では宇都宮城周辺が戊辰戦争の戦場となり、また日露戦争後は軍備拡大により第14師団司令部が置かれ、太平洋戦争が終わるまで軍都と呼ばれ軍需産業も進出したが、1945年昭和20年)7月12日宇都宮空襲では600名を超える市民が死亡し、主要な都市構造物が焼失。残った遺構の多くも戦後の戦災復興事業の過程で消失した。

有形の歴史的遺産は時代が生まれ変わるごとに破壊され、現在まで残されているものはごく僅かであるが、宇都宮二荒山神社を礎として、様々な文化を受け入れる温故知新の社会構造は、脈々と現代に受け継がれている。

平安時代から室町時代まで 編集

宇都宮二荒山神社門前町であり、二荒山神社の神職者として赴任した藤原道兼流で嫡流宇都宮氏(関東の豪族下毛野氏や八田氏、貴族中原氏の流れを汲むとも言われる)の居館(宇都宮城)が置かれた。日本三代実録貞観11年2月28日869年3月18日)の記述には「二荒神加正二位」とあり、宇都宮二荒山神社は地方社としては最高位の格式が与されていた。

また、『吾妻鏡』の文治5年7月25日1189年9月14日)の記述には奥州征伐に向かった源頼朝が(畠山重忠以下、小山朝政宇都宮朝綱業綱父子といった中路軍を率いて)宇都宮(古多橋駅)に宿し宇都宮社(宇都宮二荒山神社)に戦勝の願を立て奉幣したとあり、宇都宮二荒山神社が当時の武門から厚い崇敬を受けていたことが推察される。

宇都宮二荒山神社の神職者の地位にあったとされる宇都宮氏は、この地に在る間も京都との交流を続け、この地に中央文化の息吹を吹き込み続け、鎌倉時代には宇都宮頼綱宇都宮歌壇を築いて小倉百人一首の成り立ちに関わるなど、文化教養の養生において名跡を残した。また、源頼朝をして「東国一の弓取り」と言わしめた宇都宮朝綱元寇の際に討伐軍十万の総大将として九州へ赴いた宇都宮貞綱元弘の乱楠木正成と互角に渡り合った宇都宮公綱など、宇都宮氏は武門としても歴史にその名を残している。

宇都宮氏の名声の影には、始祖藤原宗円以来の宇都宮氏の郎党「両党」(益子氏と芳賀氏)の力があった。宇都宮貞綱が正和元年(1312年)母の十三回忌の供養の折に鋳造し、菩提寺である東勝寺に奉納した鉄製塔婆は、東勝寺廃寺に伴い芳賀高継創建の清巌寺で保存され、現存する日本最古かつ最大の鉄製塔婆として国の重要文化財に指定されている。

宇都宮氏は京との結びつきを保ちつつ鎌倉時代には鎌倉幕府評定衆引付衆として、また室町時代には室町幕府足利尊氏の意向によって下野国守護職など(上野国越後国などの守護職も)を兼務し中央政府を支えるとともに、鎌倉府足利氏)から関東八屋形に列せられ、鎌倉府、関東管領上杉氏)とともに関東の支配体制の一翼を担い、主に毛野川流域一体の治安維持に務めた。毛野川下流にあたる下総国 - 常陸国(現在の茨城県南部)を治めた常陸国司小田氏も宇都宮氏の庶流である。

室町時代中期には上総国守護職、京都扶持衆に任じられるなど幕府に重用されたが、幕府と鎌倉府の対立に巻き込まれ、鎌倉府から討伐されるなど弱体化しつつあった。

室町時代後期には関東の戦国時代のきっかけとなった享徳の乱が勃発。宇都宮等綱上杉氏側につくが古河府(かつての鎌倉府)支持の小山持政との戦いに敗れ劣勢となり、次代の宇都宮明綱は幕府側から鎌倉府側へと方針を変えて難を逃れた。

戦国時代 編集

戦国時代国司・宇都宮氏は擡頭する武士団を牽制して関東一帯の治安維持に寄与し、結果的に戦国大名と評される勢力を持っていた。

前期 編集

戦国時代初期には「宇都宮氏中興の祖」・「奇蹟の武人」などと呼ばれた名将宇都宮成綱が現れ、宇都宮氏を戦国大名へと脱皮させ、独立しつつあった宇都宮一族や周辺勢力を巧みに取り込み、内乱を制し、家臣団の立て直しを行うなど勢力を回復させた。16世紀初頭には永正の乱が勃発すると、成綱は娘婿で次期古河公方候補である足利高基の古河公方擁立を企て勢力の拡大を狙った。その過程で対立した宿老中筆頭の芳賀高勝永正9年(1512年)に討ち宇都宮錯乱という大きな内乱が発生し、2年かけて鎮圧した。その後、下野進出を狙う足利政氏支持の佐竹義舜と北関東の覇権を巡って争い、永正11年(1514年)に永正の乱の事実上の決戦である竹林の戦いで勝利した。その2年後には縄釣の戦いで再び佐竹義舜を破り、さらには敗走する佐竹軍を追い常陸侵攻も行っている。成綱は北関東の覇権争いの勝利と古河公方の擁立を同時に成就させることに成功した。短い間だが、宇都宮氏は成綱の代に北関東最大の勢力となり、北関東の覇者たる存在として君臨した。

しかし、栄光の時代も長くは続かなかった。成綱没後、次代の宇都宮忠綱結城政朝と戦い敗れてしまう。さらには同時期に大きな内訌(大永の内訌)が発生し、忠綱に反抗的な家臣らが結城政朝に通じて、成綱の末子である宇都宮興綱を擁立し、忠綱を追放した。その後は家臣団による専横が長く続き、宇都宮氏は大きく弱体化してしまった。

宇都宮尚綱那須高資と戦って敗れ、壬生綱房が幼少の宇都宮広綱から宇都宮城を奪取したが、忠臣芳賀高定の働きにより広綱は宇都宮城を奪還した。この時、鬼怒川東岸の飛山城が前線基地として使われた。宇都宮周辺の城郭の様相が当時の度重なる攻防の歴史を窺わせる。

後期 編集

戦国時代後期になると、古河府足利氏の勢力が弱まり後北条氏小田原から南関東に台頭し、その勢力は小山にまで迫り、宇都宮氏は常陸国の佐竹氏とともに後北条氏を牽制する一大勢力となった。中央政府から派遣された豊臣秀吉が小田原を攻めた際にはこれに応じ北条氏を破った。後北条氏の侵攻が過激になってくると宇都宮国綱は本拠を宇都宮城から軍事に適した山城の多気山城に移し、攻撃に備えた。多気山城は関東の山城では最大規模の山城であり、歴史的価値は八王子城に匹敵するという。その後秀吉を小田原城から宇都宮城に迎え、秀吉は宇都宮の地で東北・関東の支配構造を決定した(宇都宮仕置)。国綱は秀吉から羽柴姓を授かるなど宇都宮家と秀吉の関係は良好で、朝鮮攻めの際にも国綱は秀吉に追従した。しかし慶長2年(1597年)の太閤検地の際に秀吉の姉婿であった浅野長政により石高詐称の嫌疑をかけられ改易された。背景には、旧来の勢力を一掃し、新たに功績を成した者に褒美として与える領地を確保する方針があったとされる。

宇都宮氏の後に入封されたのは改易に関わった浅野長政であったが、その後は蒲生氏奥平氏などが入れ替わり支配した。

江戸時代 編集

江戸時代になると徳川家康の廟所となった日光へ向かう日光街道奥州白河へ向かう奥州街道が整備され、二つの街道の分岐点(追分)となる宇都宮宿の宿場町ともなった。

江戸時代初期の元和8年(1622年)には、徳川家康の腹心であった本多正純が宇都宮藩15万5千石で入城して城下町を含め中世宇都宮城を大改築し、周囲14km、高い土塁(一部石垣)と濠、土塁上には8つの櫓を備える近世平城(輪郭梯郭複合式平城)の縄張りとし、関東七大名城と呼ばれるほどの大城郭へと生まれ変わり、現在の市街地の基本構造を築いた。しかし正純はその後宇都宮城無断改修を咎められて(宇都宮城釣天井事件)改易され、その後は藩主奥平氏松平氏戸田氏本多氏阿部氏など目まぐるしく交代した。

この間も、大名の参勤交代日光東照宮の造営などによる往来も多く、重要拠点として「小江戸」と呼ばれるほどに栄えた。

幕末 編集

江戸時代後期は戸田氏が入封し幕末まで宇都宮を治めた。新石町(現・小幡一丁目)に生まれた蒲生君平は山陵修復を志して天皇陵を調査研究し、山陵志を執筆した。安政3年(1856年)には宇都宮藩藩主・戸田忠恕が山陵奉行に任ぜられ、歴代天皇の陵墓修復の任に当たった。君平はその後明治天皇より功績を讃えられ、その命により花房三丁目に勅旌碑が建てられ、また塙田の地に蒲生神社として祀られることとなった。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争の折には、前藩主・忠恕は新政府方に付くが、4月19日(旧暦)秋月登之助土方歳三らが率いる旧幕府軍(桑名藩隊、新選組伝習隊など)の侵攻に退散を余儀なくされた。この日の旧幕府軍による放火で[注釈 1]、城下町を含む宇都宮城下の主たる建造物(二荒山神社桂林寺など)が焼失してしまった[注釈 2][16]。宇都宮城に入った旧幕府軍と巻き返した新政府軍(長州藩薩摩藩大垣藩鳥取藩土佐藩などの各隊)は、4月23日(旧暦)に宇都宮六道辻 - 宇都宮城・二荒山神社付近で激戦を繰り広げ、物量に長じた新政府軍は新田町の延命院と桂林寺に砲台を並べ、旧幕府軍が陣取る宇都宮城や明神山(二荒山)八幡山に砲弾を浴びせ、優勢となった新政府軍が宇都宮の地を旧幕府軍より奪還、旧幕府軍は明神山から日光方面に向け退却した(宇都宮城の戦い[17]。この宇都宮戦争における戦没者を弔うために、市内のいたる寺院に慰霊碑が建立された[18]

明治維新から第二次大戦まで 編集

戦後 編集

昭和中期 編集

  • 1947年(昭和22年)4月1日:栃木師範学校男子部附属中学校が宝木に、女子部が戸祭に設置される。
  • 1947年(昭和22年)9月:人口10万人に到達。
  • 1948年(昭和23年):栃木県総合運動公園の整備事業がはじまる。
  • 1949年(昭和24年)4月1日:河内郡豊郷村大曽並びに河内郡横川村大字平松の一部を編入。
  • 1950年(昭和25年)3月:宇都宮競馬場完成。
  • 1951年 - 1955年:周辺の町村を編入合併する。
    • 1951年(昭和26年)6月1日:河内郡平石村大字上平出及び上越戸新田並びに河内郡豊郷村大字竹林及び大字今泉新田の一部を編入。
    • 1952年(昭和27年)4月1日:河内郡横川村大字江曽島の一部並びに河内郡姿川村大字西川田及び鶴田の一部を編入。
    • 1952年(昭和27年)6月1日:河内郡国本村大字戸祭及び宝木の一部を編入。
    • 1953年(昭和28年)6月1日:河内郡豊郷村大字竹林及び大字今泉新田の一部を編入。
  • 1953年(昭和28年):栃木県総合運動公園がオープン。
  • 1955年(昭和30年):栃木会館がオープン。
  • 1956年(昭和31年)11月17日:「宇都宮の歌」および「宇都宮音頭」を制定。
  • 1957年(昭和32年)4月1日:古賀志町の一部を鹿沼市へ編入。
  • 1958年(昭和33年):御本丸公園が開園。
  • 1961年(昭和36年)11月:宇都宮工業団地(平出工業団地)の分譲開始。
  • 1963年(昭和38年)4月1日:ラジオ栃木(栃木放送)開局。
  • 1965年(昭和40年):栃木県体育館がオープン。
  • 1965年(昭和40年)8月:下水道終末処理を開始(田川下水処理場)。

昭和後期 編集

  • 1970年(昭和45年)4月:市花を制定。栃木県交響楽団が結成され、定期演奏会が始まる。
  • 1970年(昭和45年)9月10日福田屋百貨店で火災。改装工事を行っていた鉄筋8階建ての店舗が全焼。高層建築物のため消防の水が届かず、日本のデパート火災としては過去最大規模(当時)となった[21]
  • 1972年(昭和47年):栃木県体育館プール館がオープン。
  • 1972年(昭和47年)4月:市旗を制定[22]
  • 1972年(昭和47年)8月:人口30万人に到達。
  • 1972年(昭和47年)11月:東北自動車道宇都宮IC開通。栃木県立美術館がオープン。
  • 1974年(昭和49年)4月:清原工業団地の分譲開始。
  • 1975年(昭和50年)6月:宇都宮中央卸売市場開設。
  • 1975年(昭和50年)8月:第1回「ふるさと宮まつり」開催。
  • 1976年(昭和51年):市森林公園がオープン。
  • 1977年(昭和52年):栃木県体育館武道館と弓道場がオープン。
  • 1980年(昭和55年)4月:市民憲章を制定。市立体育館、市文化会館、市サッカー場が開設される。
  • 1980年(昭和55年)10月:「栃の葉国体」開催、UHF電波中継塔(宇都宮タワー)が完成。
  • 1981年(昭和56年)7月:市立図書館開館。
  • 1981年(昭和56年)10月:栃木県立美術館常設展示館がオープン。
  • 1982年(昭和57年)2月:マヌカウ市(ニュージーランド)と姉妹都市提携。
  • 1982年(昭和57年)6月23日東北新幹線宇都宮駅開業。
  • 1982年(昭和57年)10月10日栃木県立博物館がオープン。
  • 1984年(昭和59年)5月:テクノポリス(技術集積都市)に指定される。
  • 1984年(昭和59年)8月:清原工業団地内で「'84とちぎ博」開催。
  • 1984年(昭和59年)9月:チチハル市(中華人民共和国黒竜江省)と友好都市提携。
  • 1984年(昭和59年)10月:人口40万人に到達。
  • 1986年(昭和61年)4月:市制90周年。市木を制定。
  • 1986年(昭和61年)10月:現在の市庁舎が開庁。
  • 1988年(昭和63年)7月:清原中央公園内に宇都宮清原球場と清原体育館が建設される。
  • 1989年(昭和64年)1月1日河内郡上三川町と境界変更。

平成期 編集

令和期 編集

今後の予定 編集

同年までに、市内のすべての公共交通(LRT、路線バスタクシーなど)においてカーボンニュートラル(脱炭素)化を図り、排出される二酸化炭素を実質ゼロにする(後述)。

行政 編集

宇都宮市は栃木県の県庁所在地であり、市行政機関はもちろん、県庁施設や国の出先機関も存在する。市行政機関はエリア拡大・人口増加に伴い地域分化が進んでおり、市役所の一部窓口手続き業務は地域の市民センターで行うことが出来る。また各機能施設は中央集中のみならず、各地分散が適度に図られている。

歴代首長 編集

  • 宇都宮市長
氏名 就任 退任 備考
1 矢島中 1896年(明治29年)7月2日 1901年(明治34年)10月5日
2-5 本多鐐吉 1901年(明治34年)10月26日 1917年(大正6年)9月13日
6 谷誠之 1917年(大正6年)10月9日 1919年(大正8年)4月16日
7-8 川崎参一郎 1919年(大正8年)6月21日 1926年(大正15年)11月27日 在任中死去
9 松永和一郎 1927年(昭和2年)1月13日 1929年(昭和4年)2月18日
10 石田仁太郎 1929年(昭和4年)6月22日 1932年(昭和7年)11月13日
11-12 河合長蔵 1932年(昭和7年)10月20日 1936年(昭和11年)10月10日
13 富沢世一 1936年(昭和11年)10月10日 1936年(昭和11年)12月27日 職務管掌
14 落合慶四郎 1936年(昭和11年)12月28日 1940年(昭和15年)12月27日
15 入江操 1940年(昭和15年)12月31日 1944年(昭和19年)12月30日
16 江原三郎 1944年(昭和19年)12月31日 1946年(昭和21年)10月15日
17 横倉正吉 1947年(昭和22年)4月5日 1947年(昭和22年)7月25日 公職追放により退職、この代以降公選
18-22 佐藤和三郎 1947年(昭和22年)8月15日 1967年(昭和42年)4月29日
23-25 小池嘉子 1967年(昭和42年)4月30日 1979年(昭和54年)4月29日
26-30 増山道保 1979年(昭和54年)4月30日 1999年(平成11年)4月29日
31-32 福田富一 1999年(平成11年)4月30日 2004年(平成16年)10月15日 栃木県知事選挙に立候補するため任期途中で辞職、現栃木県知事
33-35 佐藤栄一 2004年(平成16年)11月29日 現職

国行政施設 編集

宇都宮市にある国関連行政施設は以下のとおり。

総務省関係

法務省関係

厚生労働省関係

国土交通省関係

財務省関係

農林水産省関係

  • 関東農政局栃木県拠点
  • 関東農政局利根川水系土地改良調査管理事務所鬼怒川支所

防衛省関係

県行政施設 編集

宇都宮市にある栃木県庁関連施設は以下のとおり。

  • 栃木県庁
  • 河内庁舎
  • 総合教育センター
  • 消費生活センター
  • 中央児童相談所
  • 栃木県住宅供給公社
  • 公園事務所
  • 栃木県農業試験場本場
  • 婦人相談所
  • 林業センター
  • 県央家畜保健衛生所
  • 動物愛護指導センター
  • 自動車税事務所
  • 保健環境センター
  • 岡本台病院
  • 企業局
  • 栃木県民公園福祉協会白沢管理所
  • 産業技術センター
  • 栃木県計量検定所

栃木県庁本庁周辺には合同庁舎など複数の県庁施設が所在する。

市行政施設 編集

宇都宮市役所および市行政施設は以下のとおり。

  • 宇都宮市役所
  • 宇都宮市土地開発公社
  • 観光案内所
  • 消費生活センター
  • 宇都宮ベンチャーズ
  • エコパークいたど
  • 環境学習センター・環境未来館
  • クリーンパーク茂原
  • クリーンセンター下田原
  • 東横田清掃工場
  • 宇都宮市保健所
  • 保健センター
  • 衛生環境試験所
  • 上下水道局
  • 上下水道局配水管理センター
  • 上下水道局松田新田浄水場
  • 上下水道局白沢浄水場
  • 上下水道局田川処理場
  • 上下水道局川田処理場
  • 上下水道局清原処理場
  • 宇都宮市医療保険事業団
  • 宇都宮市国際交流協会
  • 国際交流プラザ
  • 宇都宮市農業公社
  • 宇都宮市冒険活動センター
  • 教育センター(修道館)
  • ゆうあいひろば
  • うつのみや子ども情報センター
  • 子育てサロン石井
  • 子育てサロン竹林
  • 子育てサロン中央
  • 幼児ことばの相談室
  • 勤労青少年ホーム・トライ東
  • 青少年センター
  • 市民活動サポートセンター
  • 食肉衛生検査所

地域の市施設 編集

市民の市行政窓口として、経済・行政の中枢であり大半の人口が集中する市中心地区には、市役所本庁の他に出張所が設けられている。また、その辺縁地区には地区市民センターが設けられ市民の利便性が図られている。

地域の市役所窓口機関は以下のとおり。

  • バンバ出張所
  • 宝木出張所
  • 陽南出張所
  • 駅東出張所
  • 河内地域自治センター
  • 上河内地域自治センター
  • 平石地区市民センター
  • 清原地区市民センター
  • 横川地区市民センター
  • 瑞穂野地区市民センター
  • 城山地区市民センター
  • 国本地区市民センター
  • 富屋地区市民センター
  • 豊郷地区市民センター
  • 篠井地区市民センター
  • 姿川地区市民センター
  • 雀宮地区市民センター

警察 編集

栃木県警察所管の宇都宮市内の警察署

消防 編集

宇都宮市消防局および所轄分署は以下のとおり。

  • 宇都宮市消防局
  • 宇都宮市中央消防署
    • 所轄分署 - 河内分署、上河内分署
  • 宇都宮市西消防署
    • 所轄分署 - 富屋分署、宝木分署、城山分署
  • 宇都宮市南消防署
    • 所轄分署 - 陽南分署、簗下分署
  • 宇都宮市東消防署
    • 所轄分署 - 平石分署、清原分署

司法 編集

宇都宮市には以下の地方裁判所簡易裁判所家庭裁判所検察審査会が置かれる。

議会 編集

市議会 編集

 
宇都宮市議会議場
議員構成
  • 定数:45名 
  • 議長:馬上剛(自由民主党議員会)
  • 副議長:篠﨑圭一(自由民主党議員会)
議員会派(2023年6月12日時点)[29]
会派名 議席数
自由民主党議員会 19
市民連合 8
公明党議員会 6
日本共産党宇都宮市議員団 3
うつのみや維新 3
清風クラブ 2
宇都宮 立憲 1
未来への架け橋 1
緑の地球 1
参政党 政治参加を促す会 1
欠員 0
45
議会招集
  • 定例会:毎年3、6、9、12月(原則)
  • 臨時会:議長請求、議員の1/4以上による請求の場合
  • 招集者:市長
定例会の流れ
  1. 本会議:会期決定(通常は約20日)、市長による議案などの説明、質疑・一般質問
  2. 常任委員会:議案などの審査
  3. 本会議:常任委員長による審査報告、討議・議決
常任委員会

常設される常任委員会と構成人数は以下のとおり。

  • 総務常任委員会:9名
  • 厚生常任委員会:9名
  • 子ども文教常任委員会:9名
  • 環境経済常任委員会:9名
  • 建設常任委員会:9名

栃木県議会(宇都宮市・上三川町選出) 編集

  • 定数:13名
  • 任期:2023年(令和5年)4月30日~2027年(令和9年)4月29日
議員名 会派名 備考
渡邉典喜 民主市民クラブ 党籍は立憲民主党
大久保ゆみ 日本維新の会
小池篤史 民主市民クラブ 党籍は立憲民主党
金子武蔵 とちぎ自民党議員会
野村せつ子 日本共産党栃木県議団
横松盛人 栃木の会
野沢和一 公明党栃木県議会議員会
中島宏 とちぎ自民党議員会
渡辺幸子 とちぎ自民党議員会
山田みやこ 民主市民クラブ
山口恒夫 公明党栃木県議会議員会
五月女裕久彦 とちぎ自民党議員会
螺良昭人 とちぎ自民党議員会

衆議院 編集

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
栃木県第1区(旧上河内町・河内町を除く宇都宮市、下野市(旧南河内町)、上三川町 船田元 自由民主党 13 選挙区
栃木県第2区(宇都宮市の旧上河内町・河内町の区域、鹿沼市日光市さくら市栃木市西方町塩谷郡 福田昭夫 立憲民主党 6 選挙区
五十嵐清 自由民主党 1 比例復活

産業 編集

年間商品販売額(百万円)(2008年)[30]

2,835,926 (栃木県全体の50.19%=県内第1位、関東地方第6位、北関東3県第1位、政令指定都市以外第1位、全国第21位)

小売業売場面積(m2)(2008年)[30]

750,288 (栃木県全体の26.17%=県内第1位、関東地方第6位、北関東3県第1位、政令指定都市以外第1位、全国第21位)

製造品出荷額(百万円)(2008年)[31]

1,694,897 (栃木県全体の18.27%=県内第1位、関東地方第6位、北関東3県第2位、政令指定都市以外第15位、全国第30位)

農業産出額(千万円)(2004年)[32]

1,563 (栃木県全体の5.64%=県内第3位、関東地方第9位、北関東3県第7位、全国第47位)

耕地面積(ha)(2010年)[33]

12,700 (栃木県全体の6.79%=県内第1位、関東地方第1位、北関東3県第1位、全国第42位)

宇都宮市は、商・工・農のバランスが高いレベルで取れた、高機能な産業都市である[34]

農業 編集

 
石那田町産のふじりんご

2018年の全国市町村別農業産出額において、宇都宮市の産出額県内順位は那須塩原市大田原市に次いで第3位、全国順位は第60位の産出額である[35]。経営耕地面積は9,899haと大田原市(10,233ha)に次いで広く、県内第2位であった(2015年農林業センサス[36]

宇都宮市の農業特産品は和なし花卉で、いずれも2018年の産出額において県内第1位、和なしは全国第9位であった[35]。宇都宮は国内有数のの産地でもあり、市町村別産出額(2018年)は大田原市に次いで県内第2位、全国でも第21位であった[35]。野菜類ではトマトの産出額が多く、2018年の市町村別産出額で県内第1位、全国でも第28位であった[35]。宇都宮市は「農業王国うつのみや」を標榜し、うつのみやアグリネットワーク運営委員会では、代表的な産物としていちごトマトを挙げている地域性・ストーリー性などのある産物として、プレミアム7(糖度7度以上のトマト)、プレミアム13(糖度13度以上の梨)、アスパラリン(独自基準を満たしたアスパラガス)、宮どんこ(独自基準を満たしたしいたけ)、みやおとめ(食味値75以上のコシヒカリ)、にら宇都宮牛新里ねぎ、宮ゆず、宇都宮ブリッツェン米(市内城山地区の農家と宇都宮ブリッツェンが連携して生産するゆうだい21)、大谷夏いちごを挙げてている[37]

第1次産業に代わって第2次産業第3次産業の人口が増大している中、市は農業政策事業の一環として道の駅うつのみや ろまんちっく村(宇都宮市農林公園)にクラインガルテン市民農園)を設け、市民に有料ながら耕作環境を提供しているほか、同所で種々の農業体験・講習会などを定期的に開催し、市民が農業に触れる機会を提供している。

工業 編集

近代工業 編集

宇都宮における製造業は、主に以下の工業団地[38]・企業によって営まれている。

  • 宇都宮工業団地(平出工業団地)
    • 市東部に位置する宇都宮工業団地(通称、平出工業団地)は1962年昭和37年)から1975年(昭和50年)にかけて分譲された、宇都宮で最も古い工業団地である。総面積は300万平米、工場用地だけでも240万平米を有し、現在も100を越す製造業者が入居している。入居業者の業種は機械器具製造、食品・飲料製造、印刷などである。
クボタパナソニック日本信号、マ・マーマカロニ、栃木明治牛乳、東京スタイル廣済堂鶴見製作所古河電気工業池上通信機など
  • 清原工業団地
    • 市東部・鬼怒川の東岸に広がる清原工業団地は、1974年(昭和49年)から1988年(昭和63年)にかけて分譲された工業団地で、入居事業者は電子機器、化学工業、食品・飲料・たばこ、機械器具・部品製造など。
キヤノン長府製作所中外製薬久光製薬帝人デュポン日本たばこ産業カルビーマルハニチロ住友ベークライト日本ペイントグループミツトヨ東京製鐵日本山村硝子東京応化工業三菱電線工業、日圧電子部品、清原住電、宮島醤油、カルソニックカンセイ宇都宮、エムイーエムシーマニーなど。
  • 瑞穂野工業団地
    市南東部に位置する瑞穂野工業団地は1977年(昭和52年)から1983年(昭和58年)にかけて分譲された工業団地で、総面積は30万平米、工場用地が20万平米と敷地面積は比較的小規模であるが、入居事業者数は80社を超える。入居事業者の主な業種は、自動車・家電製品などの周辺部品や梱包用材製造業者など。
トーホク、日本ポーチフレーバー、日邦工業、宇都宮ヤクルト販売など

伝統工芸 編集

上記の近代工業以外に、小規模ではあるが以下の伝統工業が見られる。

商業 編集

 
オリオン通り西端(東武宇都宮駅前)

宇都宮市の2008年平成20年)の年間商品販売額(卸売業を含む)は2兆8千億円を越え、栃木県全体(5兆6千億円)の年間商品販売額の約50%を宇都宮市だけで売り上げている。この数字は、関東地方では東京23区横浜市さいたま市千葉市川崎市の販売額に次ぐものである(関東地方第6位、北関東3県で第1位)。また小売業の売り場面積は約75万平米で、栃木県全体の約1/4にあたる。このうちの約半数は本庁管内で占め、宇都宮市は栃木県下における重要な商業の中核地となっている[39]

中心市街地は市内を流れる田川の西岸の旧市内(宇都宮城・二荒山神社周辺地域)に形成されており、多種多様の商業施設が林立している。特に二荒山神社東武宇都宮駅の間にあるアーケード街「オリオン通り」は繁華街の中心となっている。田川東岸(川向町)にあって市外からの玄関地として発展しているJR宇都宮駅周辺の商業施設は商種が限定的で比較的小規模である[40]。詳細は以下各項目を参照のこと。

商圏 編集

2009年平成21年)の調査結果によると、宇都宮市の商圏は宇都宮市およびその近隣自治体の他、大型商業施設がない県北西部・県東部地区の比較的離れた自治体も商圏に入っている。宇都宮市商圏の概容は以下のとおり[41]

吸収率30%以上
宇都宮市、那須烏山市さくら市(旧氏家町地域)、高根沢町市貝町芳賀町上三川町下野市(旧石橋町地域)、壬生町
吸収率20 - 30%
鹿沼市(旧鹿沼市地域)、日光市(旧今市市・日光市地域)、下野市(南河内地域)、茂木町塩谷町
吸収率10 - 20%
真岡市矢板市、鹿沼市(旧粟野町地域)、日光市(旧足尾町藤原町地域)、さくら市(旧喜連川町地域)、下野市(旧国分寺町地域)、益子町那珂川町

金融機関 編集

2009年(平成21年)3月31日時点の市内金融機関(本店および支店)数は85で、うち半数は銀行であった[42]。その全預金残高は約4兆円弱で、うち1/3が銀行以外の金融機関預金であった。一方貸出金額は約2.16兆円であり、うち約1.74兆円が証書貸付による貸出であり、割引手形による貸出は1%未満であった[43]

宇都宮市に本店・支店・出張所などの窓口を置く金融機関一覧は以下のとおり(2010年3月現在)。

金融機関種別 金融機関名称
地方銀行 足利銀行(28)、群馬銀行(2)、常陽銀行筑波銀行山形銀行東邦銀行
第二地方銀行 栃木銀行(31)、東日本銀行大東銀行
都市銀行 みずほ銀行りそな銀行
信託銀行 三菱UFJ信託銀行三井住友信託銀行<旧中央三井店>
信用金庫 栃木信用金庫(7)、鹿沼相互信用金庫(3)、烏山信用金庫(7)
労働金庫 中央労働金庫(2)
商工中金 商工中金
公庫 日本政策金融公庫(中小・農林・国民の3部門とも1箇所に集約)
信用組合 横浜幸銀信用組合ハナ信用組合
生命保険 住友生命日本生命富国生命大同生命明治安田生命太陽生命朝日生命第一生命など
農林中金 農林中金
農協 JAバンク(26)
括弧内は窓口事務所数(事務所数1の場合は省略)

かつては秋田銀行福島銀行など東北地方の地銀の支店も数多く存在したが、その多くが撤退した。

またさくら銀行(旧太陽神戸店)も存在したが、栃木県小山市の小山支店に統合、店舗自体はあさひ銀行(現・りそな銀行)に譲渡された。

大規模商業施設 編集

第二次世界大戦後、市内の百貨店は地場資本の老舗「上野百貨店」と「山崎百貨店」で、2店を中心に繁華街が形成されていった。1960年代に入り地場の福田屋が百貨店を出店したほか電鉄系を中心とした東京の大手資本が次々に参入、馬場町から池上町付近には最大で6つの百貨店(上野、山崎、東武、福田屋、十字屋西武)や丸井緑屋など大型店が林立し、全国有数のオーバーストア地区となった。激戦に巻き込まれた山崎は1971年東急百貨店と業務提携、生き残りを図ったが実を結ばず、3年後に閉店している(旧山崎跡に緑屋が曲師町から移転し入居)。バブル景気最盛期の1987年には十字屋が売り上げ不振を理由に百貨店から専門店業態変更、2館体制だった丸井も売場拡大は困難として撤退した。

1991年には繁華街から1km程東方に位置するJR宇都宮駅前の再開発ビルにイトーヨーカドー系のロビンソンが開店している。

バブル景気が破綻した後、1994年5月1日の大規模小売店舗法改正では大型店舗の規制要件が緩和され、福田屋は中心市街地(馬場通り二丁目)から市街地北部の準郊外(今泉町)に移転し、無料駐車場を備えた大規模ショッピングセンター福田屋ショッピングプラザ宇都宮店」を開店し成功を収めた。

一方、中心市街地では1997年に宇都宮二荒山神社前のバンバ相生地区が再開発され、ファッションビルの宇都宮パルコが開店した。パルコは初年度こそ低迷したが若年層を中心に客層を確保し一定の成功を収めた。しかし、バブル崩壊後の景気低迷がピークに達し、同時に地域の多くの商業施設のメインバンクとして地域経済の屋台骨となっていた足利銀行が経営危機に陥ってから市の商業活動は都心・郊外ともに数年間の衰退期を迎えた。2000年には上野が倒産し、2002年に西武、2003年にロビンソンが撤退。2001年、ams宇都宮(旧山崎、旧緑屋=江野町)跡に出店した109UTSUNOMIYAもわずか4年後の2005年に閉店した。郊外ではジャスコの撤退などを筆頭に様々な郊外店舗が淘汰され、新規出店業者がつかず放置され廃墟同然となった空店舗が目立つようになった。

市ではこれら大型店の撤退を契機に、当時の福田富一市政下で大規模店舗跡への出店要件を簡素化する構造改革特区「宇都宮にぎわい特区」を国に申請、2003年11月20日には特区適用第一号のラパーク長崎屋(2010年夏 MEGAドン・キホーテにリニューアル)を西武百貨店跡地に、また2005年4月8日には適用第二号のララスクエア宇都宮を旧ロビンソン跡地に誘致することに成功している。その後、2019年5月31日にパルコが撤退し[44]2020年2月1日にはララスクエアが運営者交代によりトナリエ宇都宮に改称した[45][46]

2023年現在、本庁管内(旧市内地域)にある大規模商業施設は、東武、MEGAドン・キホーテ(長崎屋)、トナリエ宇都宮、福田屋(今泉町)、トライアル、カルナショッピングセンター、ウツノミヤテラスなどに限られているが、開発が進んでいる駅東地区や、郊外を走る宇都宮環状道路(宮環)沿線、JR・東武線の郊外駅付近にも大規模商業施設が拡大しており、FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店(雀宮駅東口)、ベルモール(陽東六丁目、宇都宮駅東口方面)、ジョイフル本田(住所は河内郡上三川町)、アピタ(江曽島本町、江曽島駅前)などが開店し、市中心部と郊外部の商業競争はむしろ激化している。2007年7月31日には市街地再開発の一環として、旧上野本館跡を含む馬場通り中央地区に「うつのみや表参道スクエア」がオープンしたが、商業施設としては不調となり、現在は生命保険会社などのオフィスも多く入るテナントビルとしての形相となっている。

近年では2022年8月26日に宇都宮駅東口整備事業の一環として、複合商業施設「ウツノミヤテラス(Utsunomiya Terrace)」がオープンし、オープンに合わせ対抗策として駅西側のトナリエもフロアをリニューアルするなど、ライトレールの始発駅ともなった宇都宮駅周辺地区においては競争が活発化している。

宇都宮市内の大規模商業施設は以下のとおり(2022年時点)。

所在地 商業施設名称
本庁管内(馬場町・池上町 東武宇都宮百貨店MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮店
うつのみや表参道スクエア
本庁管内(川向町・駅前通り宮みらい パセオトナリエ宇都宮ウツノミヤテラス
本庁管内(今泉町) 福田屋ショッピングプラザ宇都宮店
本庁管内(睦町) スーパーセンタートライアル宇都宮店
本庁管内(宿郷) パシオス宇都宮東店、カルナショッピングセンター
陽南(江曽島本町) アピタ宇都宮店
平石(陽東) イトーヨーカ堂宇都宮店、ベルモールベイシア宇都宮陽東店
姿川(鶴田町) パシオス鶴田店
雀宮(インターパーク宇都宮南) FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店
インターパークショッピングビレッジジョイフル本田宇都宮店※
※ジョイフル本田宇都宮店の敷地は大半が上三川町域内で、住所も上三川町である

チェーンストア・フランチャイズストア 編集

宇都宮に店舗を置く主なチェーンストアおよびフランチャイズストアは以下のとおり。

ホームセンター
衣料・雑貨専門店
ドラッグストア
  • カワチ薬品 - 石井町、泉が丘、東今泉、岩曽町、下川俣町、鶴田町、兵庫塚、ゆいの杜旭、滝の原、上戸祭町、上戸祭、東簗瀬、西川田町、北若松原、下岡本町、戸祭町
    中里町、インターパーク、針ヶ谷、平松本町
  • ウエルシア - 清原台、越戸、戸祭町、花房、平松本町、春日町、五代、兵庫塚町、双葉、簗瀬町(2店)、今泉新町、ゆいの杜、戸祭元町、駒生町、鶴田町
  • マツモトキヨシ - 江曽島本町、川向町、細谷、御幸ヶ原町、陽東、豊郷台、野高谷町、簗瀬町
  • サンドラッグ - 石井町
ファミリーレストラン
ファストフード
コーヒーショップ
スーパーマーケット
  • とりせん - 下岡本町、細谷町
  • ヨークベニマル - 石井町、西川田町、細谷町、御幸ヶ原町、北若松原、泉が丘、簗瀬町、針ヶ谷、戸祭元町、今泉町
  • とちぎコープ生活協同組合 - 御幸ヶ原町、越戸、吉野
  • スーパーオータニ - 元今泉、江曽島町、平松本町、下岡本町、五代、南町、下田原町、鶴田町(2店)、
    上戸祭町、野沢町、御幸ヶ原町
  • たいらや - 石井町、泉が丘、下岡本町、宝木町、平松本町、滝谷町、
    西川田本町、簗瀬町、若草町、鶴田町、緑、ゆいの杜
  • かましん・カルナ||ゆいの杜、豊郷台、平松本町、宿郷、戸祭、雀宮、大曽
  • 業務スーパー - 末広、戸祭町、東簗瀬、鶴田町
  • サンユー - 岩曽町、中里町、中岡本町
  • ドン・キホーテ - 簗瀬町、馬場通り
カー用品店
その他事業

餃子専門店 編集

市内には餃子を扱う飲食店が専門店を含めて約二百軒あり、「餃子の街」として全国的に有名である。

なお、2005年(平成17年)7月には、ジャスコ宇都宮店跡地(簗瀬町)に昭和30年代風の内装を施したフードテーマパーク「宇都宮餃子共和国」がオープンし、宇都宮餃子会加盟店が入居していたが、2006年(平成18年)6月30日に1年足らずで撤退、これを受け宇都宮餃子会は2007年(平成19年)4月21日に宇都宮中心市街地長崎屋(現MEGAドン・キホーテ)ラ・パーク宇都宮店に自ら運営する「来らっせ」を開店させ、従来の加盟28店による日替わりメニューに加え、加盟店の支店も新設している[49]。後に「来らっせ」は、土産専門店として宇都宮駅構内に、2013年4月には2店舗目となる東武百貨店内のレストラン街「SPICE」に開業している[49]

市内の主な餃子店は以下のとおり。

事業者名称 所在地
宇都宮みんみん 馬場通り、宮みらい(2022年8月再オープン[50])、川向町、江曽島本町、東宿郷
まさし(正嗣) 馬場通り、岩曽町、駒生町、南高砂町、滝の原、簗瀬
シンフー 宮町
さつき 馬場通り、徳次郎町
青源みそしる亭 川向町
和の中 宝木町
宇都宮幸楽 宝木町
宇都宮餃子館 宿郷、徳次郎町、東宿郷、駅前通り、川向町
宇味家 山本、駅前通り、川向町、江野町
来らっせ 馬場通り、川向町
らーめん専門店華山 馬場通り
めんめん 二荒町
桃泉楼 陽東、下岡本町
宇都宮の夢餃子 元今泉

家電量販店 編集

宇都宮は、大型家電量販店コジマが本社を置く家電量販店の激戦地区となっている[51]。当初はヌマニウ(本社:市内西川田)も家電量販店を展開していたが、バブル崩壊の後のコジマの全国展開および株式上場、またケーズデンキ(本社:茨城県水戸市)、ヤマダデンキ(本社:群馬県高崎市)の宇都宮出店などに押され撤退し、ハードオフなどのフランチャイズに転換した[52]。現在はJR宇都宮駅前にヨドバシカメラが、また市東部・南部地区にはベスト電器が出店し、競争は激化している[51]

市内の主な家電量販店舗は以下のとおり。なお、家電量販店ではないが、AV機器などを取り扱う写真用品店も併記する。

事業者名称 所在地(家電量販店、カメラ用品店)
コジマ 駒生町、今泉
ケーズデンキ 陽東、インターパーク、鶴田町
ヤマダデンキ 元今泉、江曽島本町、駒生町、ゆいの杜
ヨドバシカメラ 駅前通り
ベスト電器 今泉町、泉が丘、インターパーク
カメラのキタムラ 今泉町、インターパーク

中心市街地の小規模小売店 編集

中心市街地のオリオン通り西側には、レコード店や古着屋などが立ち並ぶ「ユニオン通り」があり、若年層を惹き付けている[53]

また、カクテル作りの腕を競う国内大会で優勝したバーテンダーが多く所在する事から、「カクテルの街」としても売り出している。ジャズサックス奏者・渡辺貞夫の出身地であることから、「ジャズの街」での宣伝も始まっている[51]

宇都宮市に本社を置く主な企業 編集

宇都宮市に本社を置く主な企業は以下の通り(五十音順)。

地域 編集

町名一覧 編集

地区分けは宇都宮市の本庁、宝木・陽南出張所及び11の地区市民センター、2地域自治センター(16地区)に基づく[54][55][56]

本庁地区 編集

宝木地区 編集

陽南地区 編集

  • 今宮1-4丁目
  • 江曽島1丁目-5丁目
  • 江曽島本町
  • 大塚町
  • 春日町
  • 東浦町
  • 東原町
  • 双葉1丁目-3丁目
  • 緑1丁目-5丁目
  • 宮本町
  • 八千代1丁目-2丁目
  • 大和1丁目-2丁目
  • 陽南1丁目-4丁目

平石地区 編集

  • 石井町
  • 下平出町
  • 問屋町
  • 中久保1-2丁目
  • 東峰町
  • 平出町
  • 柳田町
  • 陽東1丁目-8丁目

清原地区 編集

横川地区 編集

瑞穂野地区 編集

  • 上桑島町
  • 下桑島町
  • 西刑部町
  • 東刑部町
  • 東木代町
  • 平塚町
  • 瑞穂1丁目-3丁目

豊郷地区 編集

  • 岩曽町
  • 岩本町
  • 海道町
  • 川俣町
  • 瓦谷町
  • 下川俣町
  • 関堀町
  • 竹林町
  • 豊郷台1丁目-3丁目
  • 長岡町
  • 富士見が丘1丁目-4丁目
  • 御幸ケ原町
  • 山本1丁目-3丁目
  • 山本町
  • 横山1丁目-3丁目
  • 横山町

国本地区 編集

富屋地区 編集

篠井地区 編集

  • 飯山町
  • 石那田町
  • 上小池町
  • 篠井町
  • 下小池町

城山地区 編集

  • 飯田町
  • 大谷町
  • 古賀志町
  • 駒生1丁目-2丁目
  • 駒生町
  • 下荒針町
  • 田下町
  • 田野町
  • 西の宮1丁目-2丁目
  • 福岡町

姿川地区 編集

雀宮地区 編集

  • インターパーク3丁目-6丁目
  • 上御田町
  • 北若松原1丁目-2丁目
  • 五代1丁目-3丁目
  • さつき1丁目-3丁目
  • 下反町町
  • 下横田町
  • 新富町
  • 末広1丁目-2丁目
  • 雀の宮1丁目-7丁目
  • 雀宮町
  • 高砂町
  • 東谷町
  • 中島町
  • 羽牛田町
  • 針ケ谷1丁目
  • 針ケ谷町
  • 富士見町
  • 御田長島町
  • みどり野町
  • 南高砂町
  • 南町
  • 宮の内1丁目-4丁目
  • 茂原1丁目-3丁目
  • 茂原町
  • 若松原1丁目-3丁目

上河内地区 編集

  • 芦沼町
  • 今里町
  • 上田町
  • 金田町
  • 上小倉町
  • 関白町
  • 下小倉町
  • 松風台
  • 高松町
  • 中里町
  • 冬室町
  • 松田新田町
  • 宮山田町
  • 免ノ内町

河内地区 編集

  • 相野沢町
  • 叶谷町
  • 上大塚町
  • 上田原町
  • 逆面町
  • 下ケ橋町
  • 下岡本町
  • 下田原町
  • 白沢町
  • 宝井町
  • 中岡本町
  • 長峰町
  • 東岡本町
  • 古田町
  • 立伏町

住宅団地 編集

  • 奈坪台団地 /中岡本町3713-260
  • 岡本台ハイツ/ 下岡本町2079-59
  • 釜井台ハイツ/ 下岡本町2508-49
  • ニュー富士見ヶ丘 /横山横山一,二丁目、ニュー富士見ヶ丘団地ローズタウン<横山三丁目>など
  • 日本住研城西ニュータウン /田野町、勧業開発
  • 日本住研宝木本町ニュータウン /宝木本町
  • 宇都宮団地 /緑、東武鉄道
  • 東武CITY宇都宮 /西川田町、東武鉄道

都市政策 編集

ネットワーク型コンパクトシティ(NCC) 編集

 
ネットワーク型コンパクトシティを構成する拠点域と公共交通網の概略図

NCCは、宇都宮市が目指す「都市構造」の形である。

現在、市街地を「都市拠点」、市内郊外部に点在する14か所の地域(清原平石城山姿川・陽光、雀宮・五代若松原、陽南・緑が丘、瑞穂野篠井国本横川河内上河内)の中心地を拠点化した「地域拠点」、主に工業団地(清原工業団地宇都宮工業団地、河内工業団地、瑞穂野工業団地、河内中小工業団地、テクノポリスセンター地区〈ゆいの杜〉、インターパーク地区、宇都宮インターチェンジ周辺地区)を中心とする産業拠点、古賀志山のある古賀志町や道の駅うつのみやろまんちっく村大谷石の採掘場跡がある大谷町など、市外からのレジャーや観光での来訪者が特に多い市北西部地域を「観光拠点」として位置付け、拠点間を「基幹公共交通」として位置付けた鉄道路線網(南北軸としてJR宇都宮線東北本線〉、東武宇都宮線、東西軸としてLRT〈宇都宮芳賀ライトレール線〉を新規整備)と、「幹線公共交通」として位置付けたバス路線、基幹公共交通や幹線公共交通を支え、地域全体をカバーする地域内交通や支線バスにより結節、拠点形成と拠点間の連携・補完により持続的な発展を目指したコンパクトシティの形態である、集約・連携型都市「ネットワーク型コンパクトシティ(Network type Compact City、NCC)」の構築を進めている[58]

スーパースマートシティ(SSC) 編集

SSCは、宇都宮市が目指す「社会構造」の形である。

前述したコンパクトシティ化された宇都宮市の都市構造の上に、ICT(情報通信技術)や、IoT(モノのインターネット)といった最先端デジタル技術を活用し、次世代産業の集積・育成や起業を支援するとともに、宇都宮市の観光資源である大谷やプロスポーツなどを最大限活用し、市内で人・物・情報が活発に交流する「地域経済循環社会」、地域で生活する人々の問題を、地域の住民や団体が我が事として捉え支え合い、医療介護・福祉など多様な機関が分野を超えて連携し問題に取り組む「地域共生社会」、再生可能エネルギーの最大限の活用や市民一人一人の環境に配慮した行動(モーダルシフトなど)の充実による「脱炭素社会」を構築し、誰もが豊かで安心して生活できる、「夢や希望が叶うまち」の実現を目指したスマートシティの形態である「スーパースマートシティ(Super Smart City、SSC)」を、2030年を目標に構築する[59]。政策名の「スーパースマートシティ」は、佐藤栄一市長による造語である[60]

脱炭素化 編集

先述した「脱炭素社会」を実現するため、2030年までに、市内の全公共交通機関[61]及び宇都宮駅東側のLRT沿線地域[62]において脱炭素化を先行的に行い、それ以外の全ての地域においても2050年までに脱炭素化を図り、二酸化炭素の排出量を実質ゼロとする方針である[63]

特に、2030年までに行う、市内公共交通機関の脱炭素化は、ノルウェーオスロ市と並び世界初の取り組みと謳っている[64]。LRT沿線地域の脱炭素化事業においては、2022年(令和4年)11月1日環境省より芳賀町や地域新電力会社の宇都宮ライトパワーなどと共同で「脱炭素先行地域」の選定を受け、国からの支援などを受けながら脱炭素化を進めていく予定である[62][65]

移住定住促進プロモーション 編集

宇都宮市では、2017年の約52万人をピークに人口減少が始まり、このまま手を打たず少子高齢化が進めば2050年には人口が45万人まで激減すると試算している。佐藤栄一市長は「50万人を維持するのは県庁所在地の責務」とし、2050年においても人口50万人の維持を目指し、移住定住の促進や子育て環境の充実へ向けた政策を取り組んでいる[60]

その一環で、市及び市役所と地元企業により構成される外郭団体の「宇都宮ブランド推進協議会」は2023年(令和5年)1月より、主に東京都神奈川県埼玉県千葉県の在住者をターゲットに、関東広域圏日本テレビ放送網TBSテレビフジテレビジョン)でのテレビCMの放映、東日本旅客鉄道(JR東日本)の主要駅構内や山手線横須賀線総武快速線で使用されるE235系電車車内のデジタルサイネージでの広告放映、インターネット広告など、地方自治体としては異例の規模となる、総額約1億円を投じ、「宇都宮という選択」というテーマで大規模なプロモーションを行なった。テレビCMは1月31日まで、インターネット広告は3月上旬まで行われた[27]。イメージキャラクターは人気子役の加藤柚凪を起用、「ミヤちゃん」として登場する[66]。また、特設Webサイトがオープンした。

再開発 編集

  • 宮みらい - 2020年より整備に着手。詳細はライトキューブ宇都宮を参照。
  • 宇都宮駅西口地区再開発- 一体的な土地利用などによる駅前広場から田川や宮の橋、大通りへの空間的連続性の確保など、景観悪化が著しい部分の整備が行われる予定。
  • 宇都宮馬場通り西地区再開発 - 高層複合マンション「宇都宮シティタワー」が2010年竣工。
  • 大手地区再開発 - 2019年に高層マンション「宇都宮PEAKS」が完成。

鉄道関連 編集

  • 宇都宮駅東側でライトレールが整備された。(詳しくは後述。)

その他 編集

郵便 編集

郵便番号は以下が該当する。4の集配局が集配を担当する。

郵便局 編集

  • 宇都宮中央郵便局(07002)
  • 上河内郵便局(07035)
  • 宇都宮千手町郵便局(07053)
  • 徳次郎郵便局(07056)
  • 宇都宮西一郵便局(07060)
  • 道場宿郵便局(07063)
  • 河内郵便局(07067)
  • 宇都宮南郵便局(07071)
  • 栃木県庁内郵便局(07098)
  • 宇都宮小幡郵便局(07101)
  • 宇都宮上河原郵便局(07102)
  • 宇都宮中戸祭郵便局(07107)
  • 鶴田駅前郵便局(07109)
  • 大谷郵便局(07114)
  • 宇都宮川向郵便局(07115)
  • 宇都宮今泉町郵便局(07119)
  • 石井郵便局(07127)
  • 篠井郵便局(07128)
  • 河内田原郵便局(07129)
  • 宇都宮一条郵便局(07154)
  • 瑞穂野郵便局(07168)
  • 宇都宮八幡山郵便局(07170)[注釈 10]
  • 宇都宮桜郵便局(07185)
  • 宇都宮関堀郵便局(07190)
  • 宇都宮塙田町郵便局(07197)
  • 鐺山郵便局(07200)
  • 宇都宮六道郵便局(07201)
  • 宇都宮大学内郵便局(07208)
  • 宇都宮中河原郵便局(07211)
  • 宇都宮双葉郵便局(07213)
  • 岡本駅前郵便局(07214)
  • 絹島郵便局(07215)
  • 宇都宮屋板郵便局(07225)
  • 宇都宮泉が丘郵便局(07226)
  • 宇都宮吉野郵便局(07229)
  • 東武宇都宮駅前郵便局(07230)
  • 宇都宮宿郷郵便局(07232)
  • 宇都宮不動前郵便局(07239)
  • 宇都宮末広郵便局(07243)
  • 宇都宮西川田郵便局(07247)
  • 宇都宮岡台郵便局(07248)
  • 宇都宮戸祭郵便局(07250)
  • 宇都宮操町郵便局(07251)
  • 宇都宮東町郵便局(07253)
  • 宇都宮平出郵便局(07254)
  • 宇都宮細谷町郵便局(07258)
  • 宇都宮大曽郵便局(07260)
  • 宇都宮江曽島郵便局(07266)
  • 宇都宮野沢郵便局(07270)
  • 宇都宮下栗郵便局(07272)
  • 宇都宮越戸郵便局(07279)
  • 宇都宮駒生郵便局(07280)
  • 宇都宮三の沢郵便局(07282)
  • 宇都宮岩曾郵便局(07291)
  • 宇都宮緑郵便局(07295)
  • 雀宮駅前郵便局(07298)
  • 宇都宮富士見ヶ丘郵便局(07301)
  • 宇都宮東郵便局(07303)
  • 宇都宮さつき団地郵便局(07304)
  • 宇都宮御幸ヶ原郵便局(07305)
  • 宇都宮瑞穂郵便局(07306)
  • 宇都宮兵庫塚郵便局(07307)
  • 宇都宮清原台郵便局(07308)
  • 宇都宮簗瀬郵便局(07317)
  • 宇都宮挟又郵便局(07318)
  • 宇都宮今泉東郵便局(07324)
  • 宇都宮上横田簡易郵便局(07726)
  • 宇都宮清原工業団地内簡易郵便局(07748)[注釈 11]

電話番号 編集

茂原町の一部を除く市内全域が宇都宮MAで市外局番は「028」。収容局は以下の15ビルが該当し、市内局番は以下の通り。

  • 宇都宮局:600、616、621 - 627、643、650
  • 宇都宮中河原局:610 - 611、614、632 - 639、649(5xxx-9xxx)、651、908
  • 宇都宮平出局:613、660 - 664、683、689
  • 砥上局:647 - 649(1xxx)
  • 栃木城山局:652
  • 篠井局:669
  • 瑞穂野局:656 - 657
  • 道場宿局:667、670
  • 徳次郎局:665 - 666
  • 江曽島局:615、645、658 - 659、684
  • 雀宮局:653 - 655、688
  • 栃木河内局:671、673
  • 栃木田原局:672
  • 上河内局:674

茂原町の一部は小山MAで市外局番は「0285」。収容局は石橋局、市内局番は51 - 53。

教育 編集

大学 編集

設置者 名称 所在地 備考
大学・大学院
国立大学法人 宇都宮大学
峰キャンパス
宇都宮市峰町350番地 教育学部
農学部
国際学部
教育研究科(修・専)
農学研究科(修・博)
国際学研究科(修・博)
宇都宮大学
陽東キャンパス
宇都宮市陽東七丁目1番2号 工学部
地域デザイン科学部
工学研究科(修・博)
学校法人船田教育会 作新学院大学 宇都宮市竹下町908番4号 経営学部
総合政策学部
人間文化学部
経営学研究科(修・博)
心理学研究科(修)
学校法人宇都宮学園 文星芸術大学 宇都宮市上戸祭四丁目8番15号 美術学部
芸術研究科(修・博)
学校法人須賀学園 宇都宮共和大学
宇都宮シティキャンパス
宇都宮市大通り一丁目3番18号 シティライフ学部
宇都宮共和大学
長坂キャンパス
宇都宮市下荒針町長坂3829番地 子ども生活学部
学校法人帝京大学 帝京大学
宇都宮キャンパス
宇都宮市豊郷台1番1号 理工学部
経済学部地域経済学科
医療技術学部柔道整復学科
理工学研究科(修・博)
経済学研究科地域経済政策学専攻(修)
医療技術学研究科柔道整復学専攻(修)

修:博士前期(修士)課程 博:博士後期(博士)課程 専:専門職学位課程

短期大学・専修学校 編集

設置者 名称 所在地 備考
短期大学
学校法人船田教育会 作新学院大学女子短期大学部 宇都宮市竹下町908番4号 幼児教育科
学校法人須賀学園 宇都宮短期大学 宇都宮市下荒針町長坂3829番地 音楽科
人間福祉学科
専修学校
栃木県 栃木県立衛生福祉大学校 宇都宮市陽南四丁目2番1号 保健看護学部
歯科技術学部
臨床検査学部
栃木県 栃木県農業大学校 宇都宮市上籠谷町1145番1号 農学部本科
農学部研究科
  • 私立専修学校については、栃木県公式ホームページ内の「私立学校一覧」を参照。

高等学校 編集

栃木県立

私立高校

中学校 編集

公立中学校(25校)※「宇都宮市立」を省略

国立中学校

県立中学校

私立中学校

小学校 編集

公立小学校(69校)※「宇都宮市立」を省略

国立小学校

私立小学校

特別支援学校 編集

学校教育以外の施設 編集

設置者 名称 所在地 備考
職業能力開発促進法に基づく公共職業能力開発施設
栃木県 栃木県立県央産業技術専門校[注釈 14] 宇都宮市平出工業団地48番4号 機械技術科
制御システム科
自動車工学科
建築設計科
設備システム科
職業能力開発促進法に基づく認定職業能力開発施設
運営会 宇都宮共同高等産業技術学校 宇都宮市中戸祭町848 木造建築科
畳科
建築設計科
広告美術科
フラワー装飾科
栃木県造園高等技術学校 (2012年閉校) 普通職業訓練:短期課程

文化 編集

宇都宮市に所在する主な文化施設は以下のとおり。

会館・ホール 編集

スポーツ施設 編集

閉鎖施設

競馬関係施設 編集

図書館 編集

博物館・美術館など 編集

公園 編集

福祉 編集

スポーツチーム 編集

メディア 編集

新聞 編集

地方紙としては『下野新聞』があり、かつては『栃木新聞』も存在した。

全国紙の販売エリアであり、朝日新聞社読売新聞社毎日新聞社産業経済新聞社日本経済新聞社東京新聞日刊工業新聞社の総局・支局が市内にある。また通信社も、共同通信社時事通信社が支局を設けている。

放送 編集

テレビは関東広域圏になり、日テレTBSフジテレビテレビ朝日の支局(取材拠点)がある。

交通 編集

宇都宮市内を通る鉄道路線・軌道路線として、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東北新幹線東北本線宇都宮線)、日光線と、東武宇都宮線および宇都宮ライトレールがある。このうち東北新幹線以外の各線は市域内に複数の駅を有し、市内交通網の一翼を担う。また、市西部と市東部を広域幹線道路の東北自動車道国道4号が南北に縦貫し、その間の市央部には国道119号国道121号国道123号を中心とする道路網が整備されている。

他の関東地方各主要都市と同様、近隣地に空港は無く、広域輸送はこれら鉄道網と道路網に依存している。

市内公共交通機関は路線バスを中心に成り立っているが、近年では市が推進する「自転車のまち」構想に基づき、末端部バスターミナルへの自転車駐輪場設置や、市中心部の道路路側帯への自転車通行専用レーン設置など、公共交通機関と自転車の併用を促進する方策が実装されつつある。また、ライトレール(後述)の整備により主に市内東部の公共交通網が再編された。

航空 編集

概況
市内に空港は無く、東京国際空港(羽田空港)、成田国際空港(成田空港)、茨城空港福島空港が近隣の空港となる。

これらのうち羽田空港には関東自動車東京空港交通リムジンバスが、また成田空港には関東自動車と千葉交通のリムジンバスが、それぞれ直接乗り入れている。

福島空港に直接乗り入れる宇都宮市内発着の公共交通機関は無く、JR東北新幹線・東北本線の郡山駅から福島交通のリムジンバス利用となる。また、事前に予約すれば乗合タクシーを市内の指定された箇所(JR宇都宮駅、東武宇都宮駅、栃木県庁舎前)から定額運賃で利用することができる[70]

茨城空港へは水戸駅または石岡駅などから連絡バス利用となる[71]

鉄道 編集

 
JR宇都宮駅と宇都宮芳賀ライトレール線

市中心部に「宇都宮」を冠する都心型ターミナル駅は2駅ある。一つは明治期に東北本線の開業とともに日本鉄道によって開設され、その後は鉄道省日本国有鉄道そしてJR東日本へと運営者が遷移してきた宇都宮駅で[注釈 15]、もう一つは東武宇都宮駅で、こちらは宇都宮駅開設から遅れること約45年後の昭和初期に、東武宇都宮線の開業とともに宇都宮中心市街地の西端に開設された。

なお、JR宇都宮駅の利用者数は北関東最多、東京圏以北有数であり、南関東一都三県を除くJR東日本管内の駅としては仙台駅新潟駅に次いで、またJR北海道域を含めても札幌駅を加え4番目に多い利用者を数える。一方、東武宇都宮駅はJR宇都宮駅と比較すれば大差で劣るが、北関東3県の県庁級都市[注釈 16] に所在する私鉄ターミナル駅としては最多の利用者を数える[注釈 17]

また、東京以北の県庁所在地において、大手私鉄の路線が存在するのは宇都宮市の他にさいたま市のみであり、県庁所在地の中心部まで大手私鉄の路線が直接乗り入れるのは当市が唯一である[注釈 18]

市内を通るJR各線は全線が東京近郊区間に指定されているほか、東武宇都宮線も東京資本の大手私鉄路線であるため、市内の鉄道駅全駅においてSuicaPASMOといった非接触型IC乗車券が使用可能である。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
  東北新幹線山形新幹線
  宇都宮線東北本線)・上野東京ライン  湘南新宿ライン[注釈 19]
日光線
東武鉄道
  東武宇都宮線

かつて、市内伝馬町から現在の大通り-大谷街道経由で大谷までの道路区間には、軽便路面鉄道が敷設され、主目的である大谷石の運搬のほか、一部旅客運輸も行っていた。ほかにも材木町から新川-新里街道経由で新里、徳次郎まで結ぶ路線や、市内南部に向かう路線も敷設されたが、運行の合理化策から1964年(昭和39年)までに全廃された。本路線の詳細は東武大谷線の項目に記載する。

宇都宮ライトレール

 
宇都宮芳賀ライトレール線 路線図

日本初の既存路線の延伸・改良を伴わない全線新線による、次世代型路面電車システム(LRT)を活用したライトレール路線「宇都宮芳賀ライトレール線」の計画が進められ、そのうち宇都宮駅東側については「優先整備区間」として2018年5月に着工し、工事に着手したが、2021年1月に開業時期が2023年へ延期することを発表した[72]

宇都宮駅東側の区間については、2023年(令和5年)8月26日に開業した[28]

宇都宮芳賀ライトレール線

バス 編集

一般路線 編集

関東自動車
市内に簗瀬営業所駒生営業所宇都宮営業所東野平出営業所が設置されている。
市外からは鹿沼営業所鹿沼市)・石橋営業所下野市)・真岡車庫真岡市)の路線が乗入れてくる。
  • 2018年9月30日までは東野交通も運行していたが、翌10月1日に関東自動車へ合併された。
ジェイアールバス関東
宇都宮支店では、宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の開業により、宇都宮と芳賀地域を結ぶという使命を同路線へと譲り、JR宇都宮駅・作新高校方面へ乗り入れる系統が朝夕の僅かな本数の運行となり、新たに市が運行する各地域の循環バス路線を含め、LRTのフィーダー路線に転換された。
廃止代替バス
上河内代替バスの運行を関東自動車が受託している。
地域内交通
地域住民で運営し、市が支援を行う公共交通。
乗継割引制度(LRT・路線バス・宇都宮市地域内交通) 編集

LRT⇔路線バスと宇都宮市地域内交通の乗継割引をtotra利用者限定で宇都宮市・芳賀町による施策により実施している。totraを使ってLRTと路線バス (関東自動車・ジェイアールバス関東) を乗り継ぐと、2乗車目の公共交通の運賃から大人100円・小児50円が割引される。LRTまたは路線バス⇔宇都宮市地域内交通と乗り継いだ場合は大人200円・小児100円が割引される[73][74]

バスの上限運賃制度 編集

宇都宮市内では「totra(トトラ)」などの交通系ICカードを使って日中(午前9時~午後4時)に路線バスを利用すると、1乗車の運賃の上限が400円になるバスの上限運賃制度もある[75]

高速バス 編集

マロニエ号成田空港羽田空港
関東自動車・千葉交通東京空港交通が運行
とちの木号京都大阪
関東自動車・近鉄バスが運行
福島・宇都宮 - 名古屋線(愛知県名古屋市
福島交通名鉄バスが運行。関東自動車は栃木県地区の乗車券発券業務を取り扱い[76][77][78]

道路 編集

 
清原工業団地交差点付近の真岡宇都宮バイパス(鬼怒テクノ通り)入口
一般国道ではあるが、歩行者自転車小型自動二輪車原動機付自転車などは通行が禁止されており、事実上の高速道路である。

宇都宮市西部と東部には広域幹線道路の東北自動車道国道4号新4号国道が南北に縦貫し、その間に位置する宇都宮市街地および周縁部には国道119号国道121号国道123号を中心とする道路網が整備されている。

市内を通るバイパス道路のほとんどが市内を通過する物流車両や日光那須へ向かう観光目的の車両による市街地での無用な渋滞を解消する目的で整備され、特に宇都宮環状道路宇都宮北道路はその性格が強い。そういった目的で整備された道路の沿線は鉄道駅や団地の付近(鶴田駅付近や宝木団地付近など)に小規模の商業施設が立地する以外は未開発であることが多く、特に宇都宮環状道路の東側には田園や森林が広がっている。

宇都宮(池上町)から近隣の主な都市の中心地までの概算距離、および、主な連絡ルートは以下の通りである。

高速道路
一般国道
主要地方道、一般県道など

観光 編集

名所旧跡 編集

宇都宮市は2003年(平成15年)にうつのみや百景を選定した[79]

レジャー 編集

温泉 編集

  • ろまんちっく温泉館(新里町)
  • 宇都宮温泉不老長寿の湯(ザ・グランドスパ南大門)(今泉三丁目)
  • 梵天の湯(今里町)
  • ただおみ温泉(新里町)
  • 宇都宮天然温泉ベルさくらの湯(陽東)

祭事 編集

  • 初市(1月開催)
  • うつのみや大道芸フェスティバル(3月中旬の土・日開催)
  • さくらまつり(4月上旬開催)
  • フェスタmy宇都宮(5月の第三日曜日開催)
  • 宇都宮カクテルカーニバル(5月中旬開催)
  • 3×3バスケット世界大会(5月開催)
  • よー元気まつり(5月下旬開催)
  • うつのみや花火大会(8月の第二土曜開催)
  • オリオン七夕まつり(8月初旬開催)
  • ふるさと宮まつり(8月第一土・日曜開催)
  • フェスタin大谷(9月または10月)
  • 黄ぶなの日 (9月27日※一般社団法人日本記念日協会登録)(きぶな#新型コロナウイルスときぶなを参照)
  • 宮っこフェスタ(10月上旬開催)
  • ジャパンカップサイクルロードレース(10月下旬の土・日曜開催)
  • 宇都宮餃子まつり(11月上旬開催)
  • 宮の市(10月下旬 - 11月上旬開催)
  • 宇都宮二荒山神社祭事(宇都宮二荒山神社#祭事を参照)

グルメ・その他 編集

  • 餃子(宇都宮餃子) - 宇都宮市は「餃子の街」としても知られている[80]。戦中、宇都宮の部隊(第14師団)が中国大陸に展開しており、戦後、復員兵によって多くの餃子屋が市内にできたのが始まりという。その後、テレビ東京の番組『おまかせ!山田商会』の企画により、宇都宮のシンボルであ『餃子像』がJR宇都宮駅東口に設置されたが、2008年10月、像の移動中の不手際により破損。11月に修復され、西口ペデストリアンデッキ階下に設置。さらに台座を削るなど軽量化を施し2014年10月にペデストリアンデッキ上に設置。
  • カクテル
  • 大谷石
  • きぶな -黄ぶなは江戸時代天然痘が流行していた時に、田川で釣りをしていた人が大きな鮒を釣り上げてそれを病気をしている人に食べさせたところ病が治ったという伝説が残っている。現在は張り子や土鈴、など多種多様な商品がある。2021年には商店や商店街やホテルなどから有志で「黄ぶな推進協議会」を立ち上げた。黄ぶなや宇都宮市の歴史や文化などを周知する商業イベント事業を開催。2023年には一般社団法人記念日協会より9月27日を黄ぶなの日として認定を受けている。
  • ジャズ -市内には多数のジャズバーがある。
  • レモン牛乳
  • 宇都宮焼きそば
  • サガンボとモロサメ料理)[81]
  • 鮎のなれ寿司(上河内地区)
  • 宇都宮屋台横丁(二荒町)
  • かぶと揚げ
  • 日本酒
  • 味噌

宇都宮にゆかりのある著名人 編集

歴史人物 編集

政治 編集

経済 編集

学芸 編集

教育・学術
詩歌
美術
作家
音楽
アニメーション

報道 編集

アナウンサー
ジャーナリスト

芸能 編集

タレント
歌手

スポーツ 編集

架空の人物 編集

宇都宮に所縁のある作品 編集

小説 編集

宇都宮市立図書館の公式ホームページ「宇都宮市」が登場する文芸作品も参照。

楽曲 編集

  • オリオン通り - 斉藤和義浜崎貴司の作品。
  • 桜通り十文字 - せきぐちゆきのメジャーデビュー作品。
  • ずっと好きだった - 斉藤和義の作品。久しぶりに「地元」(歌詞では「この町」)であった同窓会で再会した「彼女」の思い出(歌詞では「蘇える16才」「俺達のマドンナ」)と今の思いを綴ったとされる楽曲[85]。Promotion Videoは宇都宮市オリオン通りのビル(パン屋さん)の屋上で撮影された[86]

映画、ドラマ 編集

宇都宮が舞台の作品 編集

  • キスできる餃子 - 2018年6月22日に公開のラブコメディ映画。宇都宮餃子会が全面協力し、ほとんどが宇都宮市内で撮影された。

宇都宮で撮影が行われた作品 編集

その他、宇都宮フィルム・コミッション栃木県フィルムコミッションを参照のこと。

アニメ 編集

漫画 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ただし宇都宮城二の丸御殿は、19日(旧暦)に新政府軍が城を脱出する時に自焼したものである。
  2. ^ 4月19日(旧暦)午前11時ごろに簗瀬村付近で戦闘開始。旧幕府軍は城下の各所に放火しつつ侵攻。昼12時には土方歳三ら新選組と桑名藩兵は宇都宮城東南の城下町に侵入し、町に放火して下河原門に迫った。また会津藩士の秋月登之助が隊長を務める伝習第一大隊は城北側の大手門に迫り、午後2時過ぎには二荒山神社の社殿が炎上した。火災は強い東南の風で町中に燃え広がり、午後4時ごろには城下町も城内も至る所が火災となって籠城も困難となっていた。まず宇都宮藩前藩主・戸田忠恕らが新里村(現・宇都宮市新里町)を経て館林へ脱出した。次いで香川敬三ら城内に残った新政府軍も、会津藩兵ら旧幕府軍が今市方面や鹿沼方面からも宇都宮に迫るとの情報が入る中、二の丸御殿を自焼して古河へ脱出した。薄暮に宇都宮城に入城した旧幕府軍も、宇都宮の大火を避けて刑部蓼沼の付近まで後退して宿営し、翌20日まで宇都宮城は空城となった。
  3. ^ 明治13年11月の陸軍行軍演習において、第1師団騎兵第1大隊長の秋山好古も来宇する。
  4. ^ 明治14年7月の大軍事演習において、第1師団騎兵第1大隊長の秋山好古が再度来宇する。
  5. ^ 明治17年、栃木県第3代県令三島通庸は、奥州街道(陸羽街道)を付け替えて現在の大通りを開通させた。それまでの奥州街道(陸羽街道)は、宇都宮二荒山神社の境内地を避け、伝馬町からオリオン通り、日野町を抜け、上河原から北上するルートを取っていたが、この大通り開通により二荒山神社は街道が境内地を通ることとなった。
  6. ^ 明治22年12月31日時点の居住人口。詳細は市制#1889年(明治22年)の都市人口を参照。
  7. ^ 宇都宮市内のミスタードーナツ4店舗はすべてジョイ・フローラが運営する[47][48]
  8. ^ 「321-01xx」地域は元宇都宮南郵便局管轄、「321-03xx」地域は元大谷郵便局管轄、「321-21xx」地域は元徳次郎郵便局管轄。それぞれ、2006年に大谷郵便局、2017年に徳次郎郵便局、2018年に宇都宮南郵便局の無集配局化に伴って宇都宮中央郵便局へ移管。
  9. ^ 「321-04xx」地域は元上河内郵便局管轄。2017年に河内郵便局へ移管。
  10. ^ 2021年2月22日に宇都宮星が丘郵便局から改称・移転[68]
  11. ^ 2020年10月1日より一時閉鎖中[69]
  12. ^ 文科省によれば「広域通信制高校が自校の施設として設置している面接指導・添削指導・試験のための施設(自己所有、借用のいずれかを問わず、他の学校などの校舎施設の一部を借用して自校の教室としているものなども含む。)」とある。
  13. ^ 日々輝学園は単独で宇都宮キャンパスとして、鹿島学園は宇都宮メディア・アーツ専門学校内(メディアアーツは高等課程を持たないため、提携関係ではなく施設の借用)に、それぞれ設置している。
  14. ^ 本科の愛称を「栃木県産業技術大学校(産技大)」としている。
  15. ^ 宇都宮駅の所在地は開設当初は河内郡簗瀬村の村域だった。
  16. ^ 宇都宮市、茨城県水戸市に群馬県の前橋市高崎市を含む。
  17. ^ 中央前橋駅(乗降1,877人/日)、上信電鉄上信線高崎駅(乗車2,052人/日)・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線水戸駅(乗車2,134人/日)と比較した場合。
  18. ^ さいたま市には東武野田線が存在するが同線は旧大宮市域および旧岩槻市域を通り、県庁のある旧浦和市域内には大手私鉄の路線が存在しない。なお、大手私鉄以外でも、ほかに該当するのは福島県福島市福島交通飯坂線のみである(国鉄・JRから移管された第三セクター鉄道は除く)。
  19. ^ 上野東京ライン・湘南新宿ラインは宇都宮駅までの運転
  20. ^ ベイマックスの同名キャラクターにはこの設定はない。

出典 編集

  1. ^ 中心市街地の区域 宇都宮市役所都市整備部NCC推進課まちなかにぎわいグループ(2023年2月23日閲覧)
  2. ^ 推計人口”. 宇都宮市総合政策部 (2022年3月3日). 2023年1月6日閲覧。
  3. ^ a b 宇都宮について”. 一般社団法人宇都宮観光コンベンション協会 (2023年1月1日). 2023年1月6日閲覧。
  4. ^ ギョーザ購入額、宮崎市が初の日本一 浜松・宇都宮破る日本経済新聞(2022年2月8日)2023年2月19日閲覧
  5. ^ 例:「宮市水道の濫用は道路の散水にある」『下野新聞』朝刊1922年6月19日、「何處も同じ水不足 宮市役所の干し上がった噴水」『下野新聞』朝刊1925年8月7日朝刊の写真説明、「宮市の水道利用量が急増 来月には断水の恐れ 山本浄水場の完成遅れる?」『下野新聞』朝刊1957年5月23日 など
  6. ^ 陽南・陽西などの「陽」はどんな意味ですか”. 宇都宮の歴史と文化財. 2020年8月10日閲覧。
  7. ^ [お国トリビア]全国最多の雷町おこしに光毎日新聞』朝刊2023年2月19日(わたしのふるさと便)同日閲覧
  8. ^ 雷都物語
  9. ^ 雷都物語コシヒカリ
  10. ^ LRT車両の愛称が「ライトライン」に決定しました 宇都宮市、令和4年2月25日(2024年1月23日閲覧)
  11. ^ LRTの愛称、範囲拡大 路線や事業名も「ライトライン」 下野新聞社、2023年9月29日(2024年1月23日閲覧)。
  12. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2023年3月閲覧。
  13. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年3月閲覧。
  14. ^ “[https://nlab.itmedia.co.jp/games/gsnews/0207/14/news04.html SBG:�i���R�E�i���W���^�E���ƉF�s�{�s���o���s�s��!?]”. nlab.itmedia.co.jp. 2023年11月9日閲覧。
  15. ^ ナムコ・ナンジャタウンと“U-city”宇都宮市 餃子文化の発展を目指し「餃子姉妹都市」関係を締結!”. ナムコ. 2023年11月9日閲覧。
  16. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション『宇都宮市地誌』224頁 (昭和9年(1934年)10月10日発行 編纂人:宇都宮市地誌編纂會 発行人:宇都宮市教育會 発行所:宇都宮市教育會(宇都宮市役所内) )
  17. ^ 『戊辰役戦史 (上)』 (昭和43年(1968年)12月1日発行 著者:大山柏 発行所:時事通信社) 221頁~249頁
    • 『宇都宮市史 第七巻 近・現代編1』 (昭和55年(1980年)3月25日発行 編集:宇都宮市史編さん委員会 発行:宇都宮市) 99頁、262頁
    • 『宇都宮市史 別巻 年表補遺』 (昭和56年(1981年)12月15日発行 編集:宇都宮市史編さん委員会 発行:宇都宮市) 136頁
    • 『名城宇都宮城』 (平成18年(2006年)10月14日 編集・発行:栃木県立博物館) 80頁~81頁
  18. ^ 『宇都宮市史 第六巻 近世通史編』 (昭和57年(1982年)2月25日発行 編集:宇都宮市史編さん委員会 発行:宇都宮市) 566~584頁、594~595頁、697頁
  19. ^ 早稲田大学野球部 歴史
  20. ^ 図典 日本の市町村章 p62
  21. ^ 朝火事、デパート全焼 鉄筋八階、届かぬ水 消失規模では最大『朝日新聞』1970年(昭和45年)9月10日夕刊 3版 11面
  22. ^ 宇都宮市旗
  23. ^ “JR宇都宮駅東口でLRT起工式 整備工事が本格的にスタート”. 下野新聞. (2018年5月28日). オリジナルの2018年5月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180528215138/https://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20180528/3069078 2021年5月30日閲覧。 
  24. ^ 令和3年1月6日市長記者会見(新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言)-宇都宮市公式webサイト
  25. ^ 会社概要 -宇都宮ライトパワー株式会社 2021年12月25日閲覧。
  26. ^ “宇都宮市長が新型コロナ感染 24日まで自宅待機”. 下野新聞. (2022年2月15日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/555067 2022年2月24日閲覧。 
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  29. ^ 会派紹介”. 宇都宮市議会. 2020年9月5日閲覧。
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  31. ^ 経済産業省「工業統計調査」に拠る。
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関連項目 編集

Category:宇都宮市

外部リンク 編集

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