中央電力庁 (Central Electricity Board) は、電力供給を標準化するために、1926年電力(供給)法 (The Electricity (Supply) Act 1926) に基づき設置されたイギリスの機関である。当時、電力業界は600を超える電力会社と地方自治体の事業からなっており、地域によって電圧周波数が異なっていた(直流の地域を一部含む)。初代長官はアンドルー・ダンカン

イギリスの旗 イギリス行政機関
中央電力庁
Central Electricity Board
概要
設置 1926年
廃止 1947年
後身 英国電力公社
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CEBは、イギリス初の同期化された交流送電網(132kV、50Hzで通電)を確立した。1933年までのそれは地域的ネットワークの集合体であり、緊急時に連結し、イングランドの大部分をカバーしていた。この送電網は、1938年に全国的システム(全国高圧送電線網)として稼動を開始した。送電網が1947年電力法によって国有化され、英国電力公社に継承されると、CEBは廃止された。

CEBは、電力委員会(Electricity Commissioners運輸省に対して責任を負う産業監査機関)と併置されていた。

参考文献

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  • Hannah, Leslie (1979). Electricity Before Nationalisation, A Study in the Development of the Electricity Supply Industry in Britain to 1948. London & Basingstoke: Macmillan Publishers for the Electricity Council. ISBN 0-8018-2145-2 
  • The electricity supply industry and the Central Electricity Generating Board” (pdf). UK Competition Commission (1987年). 2009年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月8日閲覧。
  1. ^ 英国・公的機関改革の最近の動向”. 内閣官房. 2020年7月2日閲覧。