丸藤葡萄酒工業
山梨県のワインメーカー
丸藤葡萄酒工業(まるふじぶどうしゅこうぎょう、英称:Marufuji Winery Co.,Ltd)は、山梨県甲州市勝沼町藤井にあるワインメーカー。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒409-1314 山梨県甲州市勝沼町藤井780 |
設立 | 1890年(明治23年) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8090001009248 |
事業内容 |
果実酒類の製造販売 清涼飲料の販売 |
代表者 | 代表取締役 大村 春夫 |
資本金 | 1,000万円 |
支店舗数 | 1 |
外部リンク | http://www.rubaiyat.jp/ |
概要
編集1877年(明治10年)、大村忠兵衛が「大日本山梨葡萄酒」を設立したことに始まる。1882年(明治15年)、二代目大村治作が葡萄酒の醸造を始めた。1957年(昭和32年)、「ルバイヤート」の商品名でワインの製造・販売を始めた。その後、ワイナリー見学者のために、売店やテイスティングなど、見学・試飲・販売部門を設けた。1998年(平成10年)、ブドウ栽培の契約農家が2ヘクタールになる。2017年(平成29年)、現在、四代目大村春夫が会社を継承している。
沿革
編集- 1877年(明治10年) - 創業者の大村忠兵衛が、「大日本山梨葡萄酒(メルシャンの前身)」設立時の出資者の一人に名を連ねた。
- 1882年(明治15年) - 初代・大村治作が葡萄酒醸造を開始。
- 1890年(明治23年) - 葡萄酒醸造免許取得。その後、二代目・大村澄蔵、三代目・大村忠雄へ継承。
- 1949年(昭和24年) - 法人組織に改組。
- 1957年(昭和32年) - 商標名を「ルバイヤート」とする。
- 1973年(昭和48年) - 低温貯蔵庫完成。
- 1980年(昭和55年) - 地下貯蔵庫完成。
- 1981年(昭和56年) - ヴィンテージルバイヤートワイン発売開始。
- 1988年(昭和63年) - 売店、利き酒コーナー設置。
- 1989年(平成元年) - 「蔵コン」ワイナリーコンサート開始。
- 1995年(平成7年) - 樽貯蔵庫、ギャラリー開設。
- 1998年(平成10年) - 契約栽培を塩尻市に2ヘクタール結ぶ。
- 2009年(平成21年) - シャパン方式によるスパークリングワイン「エチュードルバイヤート」発売開始。
- 2014年(平成26年) - 美しい県土づくり大賞「おしゃれな広告物賞」受賞。
- 2015年(平成27年) - 貯蔵庫「紅葉蔵」が完成。東京都新宿区若宮町に「神楽坂ルバイヤート」オープン。
- 2017年(平成29年) - 新社屋(事務所・売店・ゲストルーム)完成。新社屋が「平成29年度 山梨県建築文化奨励賞」受賞[1]。
利用情報
編集- 見学・試飲・販売
- 営業時間 - 午前9時-午後4時30分、無休(但し 年末年始を除く、1月-3月の土日祝はショップのみ営業)
- ワイナリー見学(無料)
- 場内案内 - 午前10時30分、午後2時の2回(所要時間15分)
- テイスティング - 通常(無料)、土・日・ハイシーズン(有料あり)
- ショップ - 商品購入・テイスティング可能
- 「蔵コン」
- 開催時期 - 毎年4月開催
- 第一部 - ワイナリー前庭とぶどう畑でのワインパーティー
- 第二部 - 地下貯蔵庫でのコンサート
- 駐車場 - 乗用車15台
- 団体来場 - 10名以上の場合事前連絡が必要
店舗情報
編集- 神楽坂ルバイヤート - Gallery・Drink・Food
受賞歴
編集- 「日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)」[2]
- 「第1回 日本ワイナリーアワード 2018」 - 五つ星獲得[1][3]
- 「第2回 日本ワイナリーアワード 2019」 - 五つ星獲得[4]
- 「第3回 日本ワイナリーアワード 2020」 - 五つ星獲得[5]
- 「第4回 日本ワイナリーアワード 2021」 - 五つ星獲得[6]
- 「第5回 日本ワイナリーアワード 2022」 - 五つ星獲得[7]
- 「第6回 日本ワイナリーアワード 2023」 - 五つ星獲得[8]
- 「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)」[9]
- 第3回 2005年(平成17年)金賞受賞[10]
- 甲州・辛口、カテゴリー賞「2004 ルバイヤート 甲州 シュールリー」
- 第4回 2006年(平成18年)金賞受賞[11]
- 欧州系・赤「2003 ドメーヌルバイヤート」
- 第10回 2012年(平成24年)金賞受賞[12]
- 欧州系・赤「2010 ルバイヤート メルロー プレスティージュ」
- 甲州・辛口「2011 ルバイヤート 甲州 シュールリー」
- 第12回 2014年(平成26年)金賞受賞[13]
- スパークリングワイン「2012 エチュードルバイヤート」
- 第13回 2015年(平成27年)金賞受賞[14]
- 欧州系・赤、部門最高賞「2012 ルバイヤート プティヴェルド」
- 第14回 2016年(平成28年)金賞受賞[15]
- 欧州系・赤「2013 ルバイヤート プティヴェルド」
- 欧州系・白「2014 ルバイヤート シャルドネ 「旧屋敷収穫」」
- 第15回 2017年(平成29年)金賞受賞[16]
- 欧州系・赤「2014 ルバイヤートプティヴェルド」
- 欧州系・白「2015 ルバイヤートシャルドネ 旧屋敷収穫」
- 国内改良・赤「2015 ルバイヤートマスカットベーリーA 樽貯蔵 バレルセレクト」
- スパークリングワイン「2015 エチュードルバイヤート」
- 第17回 2019年(令和元年)金賞受賞[17]
- 欧州系品種・白「2017 ルバイヤートシャルドネ 旧屋敷収穫」
ぶどう畑(自社管理)
編集- 旧屋敷(ふるやしき 21.3エーカー)垣根、ライヤー - シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン
- 連柳入口(れんりゅういりぐち 4.2エーカー)棚、新短梢 - ソーヴィニヨン・ブラン
- 滝の前(たきのまえ 15.3エーカー)垣根、平垣根 - メルロー、プティ・ヴェルド
- 蜂の城(はちのじょう 8.5エーカー)棚、新短梢 - メルロー
- 試験園(しけんえん 17.6エーカー)棚、新短梢 - ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、プティ・ヴェルド
- 連柳下(れんりゅうした 2.9エーカー)棚、新短梢 - プティ・ヴェルド
- 連柳奥(れんりゅうおく 6.5エーカー)棚、新短梢 - メルロー
- 北畑(きたばたけ 16.1エーカー)垣根、ライヤー - カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド
- 宮の下(みやのした 23.0エーカー)棚、長梢 - 甲州
- 小泉(こいずみ 21.0エーカー)棚、長梢、新短梢 - 甲州
- 彩果(あやか 7.2エーカー)垣根、ライヤー - プティ・ヴェルド、カベルネ・ソービニヨン
- 大棚(おおだな 23.9エーカー)棚、長梢 - 甲州
- 旧屋敷ぶどう畑のシャルドネの収穫 - 2019年9月7日撮影
ギャラリー
編集交通アクセス
編集- 鉄道 - JR中央線 勝沼ぶどう郷駅よりタクシー利用約10分、塩山駅よりタクシー利用約15分
- 路線バス - 勝沼ぶどう郷駅で勝沼地域市民バス(ぶどうコース)に乗車、釈迦堂入口停留所(15分)より徒歩約2分、塩山駅(南口)で勝沼地域市民バス(ぶどうコース)に乗車、釈迦堂入口停留所(30分)より徒歩約3分
- 高速バス - 中央高速道路(京王バス、富士急バス、山梨交通 「新宿⇔甲府線」利用)中央道釈迦堂( 釈迦堂パーキングエリア)停留所より徒歩約15分、勝沼インターチェンジ 勝沼バス停留所より徒歩約35分
- 乗用車 - 中央高速道路 勝沼インターチェンジより約5分
参考文献
編集- 『世界が認めた日本のワイン』「丸藤葡萄酒工業」178頁、リイド社、2006年
- 『山梨の園芸』「ブドウ 山梨県産ワイン わが蔵からこの1本 丸藤葡萄酒工業株式会社」山梨県果樹園芸会、2006年12月
- 奥山久美子著『極上ワイン100本』「丸藤葡萄酒工業」朝日新書、朝日新聞出版、2012年11月
- 『追想 - 麻井宇介 本名 - 麻井昭吾氏 角界33氏の証言』「大村春夫(丸藤葡萄酒工業 代表取締役)」麻井宇介セレクション、醸造産業新聞社
脚注
編集- ^ a b Rubaiyat Winery News September 2018 丸藤葡萄酒工業、2018年9月10日閲覧
- ^ 日本ワイナリーアワード審議会
- ^ 「第1回 日本ワイナリーアワード 2018」10ワイナリーが最高評価の五つ星に 日本食料新聞、2018年4月18日、11690号、05面、2018年9月10日閲覧
- ^ 「第2回 日本ワイナリーアワード 2019」つ星15社を表彰 日本食料新聞、2019年6月28日、11900号、03面、2019年8月19日閲覧
- ^ 「第3回 日本ワイナリーアワード 2020」日本ワイナリーアワード協議会 2020年6月12日閲覧
- ^ 「第4回 日本ワイナリーアワード 2021」日本ワイナリーアワード協議会 2021年7月12日閲覧
- ^ 「第5回 日本ワイナリーアワード 2022」日本ワイナリーアワード協議会 2022年6月4日閲覧
- ^ 「第6回 日本ワイナリーアワード 2023」日本ワイナリーアワード協議会 2023年6月9日閲覧
- ^ 「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)」2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2005 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2006 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2012 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2014 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2015 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2016 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2017 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2019 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2019年8月3日閲覧