五智如来(ごちにょらい)は、五大如来ともいい、密教で5つの知恵(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)を5体の如来にあてはめたもの。金剛界五仏のことである。 作例としては、東寺(教王護国寺)講堂、京都・安祥寺の像が著名である。

和歌山・金剛三昧院多宝塔の五智如来像。中央は大日如来、向かって右手前は不空成就如来。以下時計回りに、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来。
蓮華院多宝塔の五智如来
2018年5月12日落成の蓮華院多宝塔の五智如来(熊本県玉名市)。東を向いた大日如来を中心に東向きに阿閦如来、南向きに宝生如来、西向きに無量寿如来、北向きに不空成就如来が配されている。毎年1月13日、4月29日、6月13日に御開帳される。

一覧 編集

  法界体性智   色 白  方角 中央

  大円鏡智   色 緑  方角 東   薬師如来と同一視される。

  平等性智   色 黄  方角 南

  妙観察智   色 赤  方角 西   阿弥陀如来と同一視される。

  成所作智   色 黒(紫)  方角 北   釈迦如来と同一視される。

脚注 編集

関連項目 編集