井上正

井上 正(いのうえ ただし、1929年昭和4年1月12日2014年平成26年6月14日[1])は、日本の美術史家。専門は日本彫刻史。

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人物編集

長野県飯田市出身。奈良時代の僧行基の巡錫伝承を持つ寺院の仏像を丹念に調査し、上代日本の彫刻史に根本的な見直しを迫る「霊木化現仏」の概念を提唱。それまで9世紀作とみなされてきた木彫仏の制作年代を、50 - 100年引き上げる学説を提示した。

経歴[2]編集

主な著書・編著編集

  • 『古佛 彫像のイコノロジー』(法藏館、1986年、新装版2013年)
  • 『岩波日本の美術の流れ(2) 7-9世紀の美術 伝来と開花』(岩波書店、1991年)
  • 『続 古佛 古密教彫像巡歴』(法藏館、2012年)
  • 『奈良の寺12 興福寺東金堂の諸像』(岩波書店、1975年)。辻本米三郎と共著
  • 『日本の美術6 檀像』(至文堂「日本の美術シリーズ 253号」、1987年)。図版解説の編著
  • 『図説日本の仏教(6) 神仏習合と修験』(新潮社、1989年) 。論考「神仏習合の精神と造形」
  • 『人間の美術4 平城の爛熟 奈良時代』(学習研究社、1990年、新装版2003年)。梅原猛と共著
  • 『民衆生活の日本史 「木」』 (思文閣出版、1994年)。論考「霊木に出現する仏~列島に根付いた神仏習合」

脚注編集

  1. ^ 2014年7月5日付信濃毎日新聞35面
  2. ^ 井上正先生 年譜及び著作目録 - 奈良大学リポジトリ