井上翼章
、江戸時代中期から後期の福井藩士
井上 翼章(いのうえ よくしょう[1]/すけあき[2]、宝暦3年3月4日(1753年4月7日) - 文政3年11月6日(1820年12月11日))は、江戸時代中期から後期の福井藩士。郷土史家。通称は織之丞、名は素良、字は思郷、帰橋と号した。
人物
編集宝暦3年(1753年)、福井藩士・梯三胤の三男として生まれる[3]。天明元年(1781年)、福井藩士・井上満喬の養子となる[3]。
本居宣長に国学を学び、福井藩第12代藩主・松平重富、第13代藩主・松平治好に仕えた[4]。寛政4年(1792年)に右筆、文化7年(1810年)に右筆の頭取である右筆請込となり、文化11年(1814年)に老齢で職を辞するまで務めた[4]。
文政3年(1820年)、68歳で没し、福井の妙経寺に葬られた[5]。
博覧強記で14種32巻にわたる著書があり、代表的なものに、結城秀康以来の福井藩の歴史をまとめた『越藩史略』や、『越前国名蹟考』などがある[4]。