交響曲第5番 (シューベルト)
交響曲第5番(こうきょうきょくだいごばん)変ロ長調 D485は、フランツ・シューベルトが1816年に作曲した交響曲。
概要
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Schubert:5.Sinfonie - アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。 | |
Franz Schubert:Sinfonie Nr.5 - ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団による演奏。NDR Klassik公式YouTube。 |
交響曲第5番は第4番と同じ年、1816年9月に作曲され、10月3日に完成されたと自筆譜に記されている。前作とは趣を全く異なる交響曲であるが、モーツァルトなどの古典派の作曲家の作風を思わせるような心地よい旋律と優美な雰囲気が醸し出される作品で、シューベルトの初期の交響曲の中では最も人気が高い作品である。
第4番と同様、オットー・ハトヴィッヒが指揮する私設オーケストラで演奏するために作曲されたと考えられているが、初演の日付は明らかではない。また公開の演奏会での初演の詳細についても一切不明である。
なお第5番は、第4番よりも楽器の編成が少なくなっており、クラリネット、トランペット、トロンボーンが省かれ、ティンパニも欠くという小規模な編成の交響曲である。
楽器編成
編集構成
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第1楽章 Allegro | |
第2楽章 Andante con moto | |
第3楽章 Menuetto. Allegro molto | |
第4楽章 Allegro vivace ウラディーミル・アシュケナージ指揮アルペジョーネ室内管弦楽団による演奏。アルペジョーネ室内管弦楽団公式YouTube。 |
4楽章構成で、演奏時間は約28分だが、普通省かれる終楽章の提示部の繰り返しも指示通り入れると30分を越す。
- 第1楽章 Allegro 2分の2拍子
- 変ロ長調、ソナタ形式(提示部リピート付き)。シンプルな構造の楽章で、4小節の導入の後、軽快な第1主題が提示される。短い経過部の後、第2主題は弦により提示される。展開部はシューベルトの交響曲らしくシンプルなもので、導入句と第1主題を主に扱っている。
- 第2楽章 Andante con moto 8分の6拍子
- 変ホ長調、ロンド形式(A-B-A-B-A-コーダ)。副主題は変ハ長調で提示され、ロ長調、ト短調、変ホ長調と転調を繰り返す。
外部リンク
編集- シューベルトの交響曲第5番D485の総譜(PDF) - IMSLP: The International Music Score Library Project
- Symphony No.5 in Bb, D.485(交響曲第5番変ロ長調D.485) - Free Sheet Music (Musopen)