仏性寺(ぶっしょうじ)は茨城県水戸市栗崎町[1]にある天台宗の寺院。涌石山大日院と号する。

佛性寺
佛性寺の回向堂(茨城県水戸市)
所在地 茨城県水戸市栗崎町1984
位置 北緯36度20分43.4秒 東経140度30分56.8秒 / 北緯36.345389度 東経140.515778度 / 36.345389; 140.515778座標: 北緯36度20分43.4秒 東経140度30分56.8秒 / 北緯36.345389度 東経140.515778度 / 36.345389; 140.515778
山号 涌石山
院号 涌石山大日院
宗派 天台宗
本尊 大日如来
創建年 (伝)天長年間(824 - 834年)
文化財 佛性寺本堂(附旧露盤1個)(国の重要文化財
法人番号 6050005000794 ウィキデータを編集
仏性寺の位置(茨城県内)
仏性寺
仏性寺
仏性寺 (茨城県)
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歴史 編集

天長年間(824~834年)に平安時代天台宗円仁(慈覚大師)が開山したのが始まりと伝えられている。数回の火災により焼失し、その後再建され現存する本堂は、堂内の墨書から1585年(天正13年)に建立とみられる。

本堂(重要文化財) 編集

 
佛性寺本堂

県内に類例がない八角堂で台輪や柱の粽などに禅宗様がみられるほか、貫や間斗束の彫刻などに室町時代後期のこの地方の特色がみられる。堂内墨書から天正13年(1585年)の建立とみられ、寛永8年(1631年)、寛文3年(1663年)、文化13年(1816年)、明治9年(1876年)、大正6年(1917年)に修復されたことがわかる。1988年(昭和63年)1月13日付けで、「佛性寺本堂(附 旧露盤1個)」の名称で国の重要文化財に指定された。

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災で被災したが、同年から2014年(平成26年)にかけて保存修理が行われ、銅板葺きだった屋根が創建当時の萱葺屋根に復元された。この保存修理の際、元禄時代の修理で扉の位置を南面から東面に変更していたことが判明し、修理後は創建時のとおり、扉を南面へ復旧した[2]

アクセス 編集

水戸駅からバスで25分(水戸駅北口3番のりばから、茨城交通バス「磯浜・大洗海岸・アクアワールド大洗経由 那珂湊駅行」「東前団地経由 大串公園行」に乗車し、「稲荷第二公民館前」下車後徒歩約10分。)

脚注 編集

  1. ^ 佛性寺本堂(附旧露盤1個)|茨城県教育委員会”. www.edu.pref.ibaraki.jp. 2018年10月17日閲覧。
  2. ^ 「水戸・佛性寺 創建時のかやぶき」(茨城新聞クロスアイ、2015年4月8日)

参考文献 編集

文化財建造物保存技術協会 編著 『重要文化財佛性寺本堂保存修理工事報告書』、佛性寺 (水戸市)、文化財建造物保存技術協会、2014年

外部リンク 編集