伊藤 真聰(いとう しんそう、本名:伊藤 真砂子〈いとう まさこ〉1942年(昭和17年)4月25日 - )は、日本の女性宗教家である。真言宗醍醐派系の在家仏教宗派、真如苑の苑主(継主)、燈檠山真澄寺(とうけいざんしんちょうじ)首座[1]


略歴 編集

1942年4月25日に、宗教家であり父親である開祖、伊藤真乗と真如苑霊祖である母親、伊藤友司の三女として東京都立川市で生まれた[2]

1965年に大正大学文学部哲学科(宗教学専攻)を卒業し、その後、真如苑事務局に入局した。

1971年(昭和46年)に真如三昧耶法を相承し、大阿闍梨となった[3]

1983年(昭和58年)10月、真如法燈継承の儀により、法流を相承した[3]

1989年(平成元年)には、父・伊藤真乗の死去にともない、真如苑第3代苑主、燈檠山真澄寺首座に就任した[3]

1992年(平成4年)に真言宗醍醐派総本山醍醐寺から大僧正位を授与された[4][5]

1997年(平成9年)、総本山醍醐寺が伊藤真乗の功績を顕揚し、真如三昧耶堂を醍醐寺に建立[3]、その法要として、醍醐寺の国宝金堂で導師を勤めた[注 1][2]

宗教活動 編集

タイ国上座部のパクナム寺院との交流、バチカンでのヨハネ・パウロ2世との会見経験もあり、海外での活動も行なっている。幾度の海外法要以外に、支援やボランティアの財団、団体を設立し、災害や貧困などの救援活動を行った[2]。現在は、宗教法人代表を離れ、宗教指導者として活動する[2]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1997年に継主真聰は、総本山醍醐寺金堂の歴史において、開山以来、初めての女性導師として法要を修めた。

出典 編集

  1. ^ 真如苑. “真如苑 概要”. Shinnyo-en. 2018年8月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 真如苑. “真如継主の歩み”. Shinnyo-en. 2018年8月18日閲覧。
  3. ^ a b c d 真如苑. “年譜”. Shinnyo-en. 2018年8月18日閲覧。
  4. ^ 島田裕巳『現代にっぽん新宗教百科』 柏書房 (2011/09) P97
  5. ^ 井上順孝『世界宗教百科事典』丸善出版(2012/12) P427

関連項目 編集

外部リンク 編集