住吉村 (鳥取県)

日本の鳥取県西伯郡にあった村

住吉村[1](すみよしそん[2][3])は、鳥取県西伯郡にあった。現在の米子市の一部にあたる。

すみよしそん
住吉村
廃止日 1935年9月25日
廃止理由 編入合併
住吉村 → 米子市
現在の自治体 米子市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 鳥取県
西伯郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 2.21 km2.
総人口 1,310
(『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』432頁、1935年)
隣接自治体 米子市、福米村加茂村彦名村
住吉村役場
所在地 鳥取県西伯郡住吉村
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地理

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弓ヶ浜半島の基部に位置し、南は中海に面していた[3]

歴史

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  • 1889年(明治22年)10月1日、町村制の施行により、会見郡旗ヶ崎村、安倍村、上後藤村が合併して村制施行し、住吉村が発足[2][3]。旧村名を継承した旗ヶ崎、安倍、上後藤の3大字を編成[3]
  • 1896年(明治29年)4月1日、郡の統合により西伯郡に所属[3]
  • 1917年(大正6年)米子町の日本製糸 (株) が養蚕部を大字安倍に開設[3]
  • 1926年(大正15年)大字旗ヶ崎に農事試験場西伯分場開設[5]
  • 村財政が膨張して村民の負担が拡大し、不況による農産物価格の下落があいまって米子市への合併機運が高まり、1935年(昭和10年)9月25日、米子市に編入され廃止[2][3]。編入後、米子市大字旗ヶ崎・安倍・上後藤となる[3]

産業

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  • 農業、養蚕[3]1910年に刊行された『大日本篤農家名鑑』によれば、住吉村の篤農家は奥田、荒島、松永、原田などがいた[6]
  • 産物は伯州綿、桑、蔬菜[3]
企業

地域

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施設

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  • 米子刑務所支所[1]

教育

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  • 1887年(明治20年)旗ケ崎簡易小学校設立[5]。1893年(明治26年)住吉小学校に改称[5]

出身人物

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脚注

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  1. ^ a b 『市町村別日本国勢総攬 中卷』鳥取県西伯郡32頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年3月24日閲覧。
  2. ^ a b c 『市町村名変遷辞典』418頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j 『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』432頁。
  4. ^ 「安倍〈米子市〉」『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』79頁。
  5. ^ a b c 「旗ケ崎〈米子市〉」『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』609頁。
  6. ^ 『大日本篤農家名鑑 第1冊 明治43年5月』174頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年3月24日閲覧。
  7. ^ 『鳥取県の養蚕』(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年3月24日閲覧。

参考文献

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  • 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑 第1冊 明治43年5月』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
  • 武良禎編『鳥取県の養蚕』日本蚕糸会鳥取支会、1924年。
  • 『市町村別日本国勢総攬 中卷』帝国公民教育教会、1934年。
  • 角川日本地名大辞典 31 鳥取県』。
  • 『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

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