佐藤 風雅(さとう ふうが、1996年6月1日 - )は、日本陸上競技選手[1][2]。専門は短距離走ミズノトラッククラブ所属[2]

佐藤 風雅 Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Fuuga SATOH
国籍 日本の旗 日本
競技 トラック競技
種目 短距離走
所属 ミズノトラッククラブ
大学 作新学院大学
生年月日 (1996-06-01) 1996年6月1日(27歳)
出身地 茨城県
公式サイト プロフィール
自己ベスト
400m 44秒88
編集 テンプレートのヘルプを表示する

来歴 編集

茨城県笠間市立友部中学校では野球部に所属していたが、3年生時に校内陸上大会の400 mで優勝し、これを契機に陸上競技に取り組む[3]。進学した茨城県立中央高等学校では陸上競技部に所属し、3年生時には県大会の400 mに49秒台のタイムで優勝した[3]

高校卒業後は作新学院大学に進み、3年生時の第101回日本陸上競技選手権大会では予選に自己ベストとなる45秒99を記録したものの、0秒04差で予選落ちとなった[3]。このショックにより、以後の在学中は記録が伸び悩んだ[3]

大学卒業後は足利銀行に就職したが1年で那須環境技術センターに転職し、その間は勤務先の理解で自主的なトレーニングを続けていた[3]。インターネットのトップアスリートの動画などからトレーニング方法を模索し、2020年にはようやく自己ベストに近い記録を出すまで回復した[3]。同年の第104回日本陸上競技選手権大会では46秒50で3位となる[4]

2021年は6月の第105回日本陸上競技選手権大会では5位だったが[5]、9月の第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会に45秒84で優勝した[6]

2022年の第106回日本陸上競技選手権大会に、45秒49の記録で初優勝を遂げた[7]。この結果により2022年世界陸上競技選手権大会の代表に選出され、400 mでは準決勝敗退だったが[8]4×400 mリレーでは決勝に第1走者として出場し、2分59秒51のアジア新記録で4位に入賞した[9]

2023年4月にミズノに移籍する[3]第107回日本陸上競技選手権大会では400 mでは中島佑気ジョセフに敗れて2位に終わったが[10]、7月のアジア陸上競技選手権大会代表に選出され、日本歴代5位タイの45秒13で2位となった[11]。この結果により、2023年世界陸上競技選手権大会代表に選ばれ、同大会の400 mでは決勝には届かなかったものの準決勝で44秒88の自己ベストをマークした[12]。4×400 mリレーでは第2走として予選に出場し、チームは日本歴代2位の3分00秒39を記録したが、決勝には進めなかった[13]

脚注 編集

  1. ^ 【選手名鑑】佐藤風雅 - 月陸ONLINE(2024年4月30日閲覧。)
  2. ^ a b 佐藤風雅 - ミズノトラッククラブ(2024年4月30日閲覧。)
  3. ^ a b c d e f g “遅咲き27歳大輪へ心血 陸上400メートル 佐藤風雅選手”. 読売新聞. (2024年1月15日). https://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/feature/CO071976/20240114-OYTAT50059/ 2024年4月30日閲覧。 
  4. ^ リザルトデータ (PDF) - 第104回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟、p.12を参照)
  5. ^ NCH 400Metres Men (PDF) - 第105回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  6. ^ リザルト (PDF) - 第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  7. ^ リザルト (PDF) - 第106回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  8. ^ “400m日本王者・佐藤風雅は準決勝敗退「そもそものスピードが違った」リレーで奮起誓う/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2022年7月21日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/78289 2024年4月30日閲覧。 
  9. ^ “男子マイルリレー 日本新&&ジア新!2分59秒51!18年ぶり世界大会入賞の4位!/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2022年7月25日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/78977 2024年4月30日閲覧。 
  10. ^ リザルト (PDF) - 第107回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  11. ^ “佐藤風雅 45秒13の自己新で銀メダルも「悔しいですね」 ブダペスト世界陸上はほぼ確実に/アジア選手権”. 月陸ONLINE. (2023年7月13日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/108383 2024年4月30日閲覧。 
  12. ^ “400m・佐藤風雅は自己新44秒88で準決勝4着「今出せる限界を出せた」マイルリレーで「メダルを形に」/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2023年8月23日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112132 2024年4月30日閲覧。 
  13. ^ “男子4×400mRは日本歴代2位の力走もまさかの予選落ち 佐藤拳太郎「信じられない結果」中島「冷静さに欠けた」/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2023年8月27日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112889 2024年4月30日閲覧。