全日本プロポケットビリヤード選手権
全日本プロポケットビリヤード選手権は日本ビリヤード協会(NBA)、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)が主催して行っている日本選手権大会。SG1クラスに分類される。単に全日本選手権、海外向けにはオール・ジャパン・チャンピオンシップとも呼ぶことがある。1991年以降、ナインボールで競技されているが、2011年は男子のみテンボールで行われた。2002年より寬仁親王牌の名を冠している。
概略
編集国際オープン戦であり、海外からのプロも参加する。また、一部のアマチュア参加枠があり、アマチュア全国大会の優勝者(全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権の場合はMVP)、および国内オープン戦(G2以上)において「ベストアマ賞」受賞者が参加できる他、ステージ1の前に行われるアマチュア予選にエントリーすることもできる。
この選手権大会は世界プール協会(WPA)のランキングポイントの対象ともなっており、ファイナリストは翌年に開催される世界プール協会(WPA)が主催する世界ナインボール選手権への本選シード参加資格が与えられる。
この十数年は、毎年11月に尼崎のアルカイックオクト特設会場で開催されている。
歴史
編集1967年に初開催される。競技種目はローテーションであった。
1968年は藤間一男が世界14-1選手権へ参加するため渡米し2ヶ月間滞在。そのため本大会へ時間が割けず、開催されなかった。
1969年、競技種目に14-1が追加される[1]。後年、競技種目にナインボールが追加され、これらの競技における優勝者の他、総合優勝者が決定された。
1988年には女子プロ枠でも開催され、JPBA初の女子プロ原田美恵子(第3期生)が優勝した。
1991年の第24回大会からは競技種目がナインボールのみとなった。
2002年5月2日に霞ヶ関において「寬仁親王牌拝戴式」が行われ、日本ビリヤード協会総裁である寬仁親王より「寬仁親王牌」が下賜された。
2011年の第44回大会は男子の競技種目がテンボールに変更された。
2020年以降は3年連続中止。
歴代優勝者
編集開催年 | 期間 | 男子優勝者 | 女子優勝者 |
---|---|---|---|
1967 | - | 藤間一男( 日本) | - |
1969 | - | ジョセフ・バルシス( アメリカ合衆国) | - |
1970 | - | 藤間一男( 日本) | - |
1971 | - | 浪江隆( 日本) | - |
1972 | - | 藤間一男( 日本) | - |
1973 | - | 田中守( 日本) | - |
1974 | - | ルー・ビュテラー( アメリカ合衆国) | - |
1975 | - | 角当哲朗( 日本) | - |
1976 | - | ジム・レンピ( アメリカ合衆国) | - |
1977 | - | ジム・レンピ( アメリカ合衆国) | - |
1978 | - | 角当哲朗( 日本) | - |
1979 | - | 奥村健( 日本) | - |
1980 | - | 奥村健( 日本) | - |
1981 | - | 奥村健( 日本) | - |
1982 | - | 井上淳介( 日本) | - |
1983 | - | 井上淳介( 日本) | - |
1984 | - | 井上淳介( 日本) | - |
1985 | - | 戸田孝( 日本) | - |
1986 | - | アレン・ホプキンス( アメリカ合衆国) | - |
1987 | - | アレン・ホプキンス( アメリカ合衆国) | - |
1988 | - | 古波蔵保和( 日本) | 原田美恵子( 日本) |
1989 | - | 利川章雲( 日本) | 朱雪莉( 中国) |
1990 | - | 花谷勝( 日本) | ロリー・ジョーンズ( アメリカ合衆国) |
1991 | - | 小杉純一( 日本) | 原田美恵子 ( 日本) |
1992 | - | 利川章雲( 日本) | 梶谷景美( 日本) |
1993 | - | 奥村健( 日本) | 陳純甄( チャイニーズタイペイ) |
1994 | - | 張皓評( チャイニーズタイペイ) | 高木まき子( 日本) |
1995 | - | 奥村健( 日本) | 朱雪莉( 中国) |
1996 | - | 楊清順( チャイニーズタイペイ) | アリソン・フィッシャー( イングランド) |
1997 | - | 高橋邦彦( 日本) | 陳純甄( チャイニーズタイペイ) |
1998 | - | 張皓評( チャイニーズタイペイ) | 柳信美( チャイニーズタイペイ) |
1999 | 11月21日 ~ 11月23日 | エフレン・レイズ( フィリピン) | 梶谷景美( 日本) |
2000 | 11月23日 ~ 11月26日 | アントニオ・リニング( フィリピン) | カレン・コー( アイルランド) |
2001 | - | コリー・デュエル( アメリカ合衆国) | 柳信美( チャイニーズタイペイ) |
2002 | 11月20日 ~ 11月24日 | フランシスコ・ブスタマンテ( フィリピン) | 潘曉婷( 中国) |
2003 | 11月20日 ~ 11月24日 | エフレン・レイズ( フィリピン) | 柳信美( チャイニーズタイペイ) |
2004 | 11月18日 ~ 11月23日 | ラルフ・スーケット( ドイツ) | 梶谷景美( 日本) |
2005 | 11月21日 ~ 11月27日 | 奥村健( 日本) | 潘曉婷( 中国) |
2006 | 11月15日 ~ 11月19日 | リー・ヴァン・コルテッザ( フィリピン) | 林元君( チャイニーズタイペイ) |
2007 | 11月19日 ~ 11月25日 | 呉珈慶( チャイニーズタイペイ) | 張舒涵( チャイニーズタイペイ) |
2008 | 11月19日 ~ 11月24日 | ミカ・イモネン( フィンランド) | 潘曉婷( 中国) |
2009 | 11月9日 ~ 11月15日 | フランシスコ・ブスタマンテ( フィリピン) | 韓雨( 中国) |
2010 | 11月23日 ~ 11月28日 | トーステン・ホーマン( ドイツ) | 林筱埼( チャイニーズタイペイ) |
2011 | 11月14日 ~ 11月20日 | 柯乗逸( チャイニーズタイペイ) | 陳思明( 中国) |
2012 | 11月12日 ~ 11月18日 | 張榮麟( チャイニーズタイペイ) | 周捷予( チャイニーズタイペイ) |
2013 | 11月18日 ~ 11月24日 | 柯乗逸( チャイニーズタイペイ) | 梶谷景美( 日本) |
2014 | 11月18日 ~ 11月24日 | レイモンド・ファロン( フィリピン) | 呉チーティン( チャイニーズタイペイ) |
2015 | 11月9日 ~ 11月15日 | ヨハン・チュア( フィリピン) | 金佳映( 韓国) |
2016 | 11月17日 ~ 11月23日 | 柯乗逸(カー・ピンイー)( チャイニーズタイペイ) | 譚禾耘(チェン・ホーユン)( チャイニーズタイペイ) |
2017 | ヨハン・チュア( フィリピン) | 陳思明( 中国) | |
2018 | 高野智央 | 史天其( 中国) | |
2019 | 鄭肖淮( 中国) | 韓雨( 中国) | |
2023 | 呂輝展 |
脚注
編集- ^ CUE'S 2011年7月号(p.91)