北村一郎 (能楽師)

能楽囃子方、小鼓方大倉流能楽師

北村 一郎(きたむら いちろう、1899年(明治32年)10月13日 - 1973年(昭和48年)12月6日)とは、能楽囃子方、小鼓方大倉流能楽師

1899年(明治32年)東京生まれ。1908年(明治41年)小鼓方大倉流十三世宗家・大倉六蔵(のちの長右衛門)に入門。1911年(明治44年)「土蜘蛛」で初舞台。大正・昭和期における小鼓方大倉流の演者で、鵜澤寿や長男の北村治ら後進者を育成した。1957年(昭和32年)日本能楽会(重要無形文化財保持者に総合認定された者の団体)が結成され、同年から日本能楽会会員[1]

演能作品

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  • 能楽名演集2 金春流「葵上」櫻間金太郎(弓川)/「実盛」櫻間道雄 森茂好 宝生閑 鏑木岑男 一噌正之助 北村一郎 瀬尾乃武 金春惣右衛門、NHKエンタープライズ
  • 能楽名演集2 宝生流「羽衣」野口兼資 松本謙三 森茂好 松本義 一噌正之助 北村一郎 安福春雄 観世元信/「綾鼓」高橋進、NHKエンタープライズ
  • 能楽名演集3 能 観世流『卒都婆小町』梅若六郎 松本謙三 宝生彰彦 藤田大五郎 北村一郎 亀井俊雄/半能『松虫』梅若六郎 豊嶋十郎 藤田大五郎 北村一郎 安福春雄、NHKエンタープライズ

舞囃子

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  • 能楽名演集1「仕舞独吟一調舞囃子集」/舞囃子『松風』梅若万三郎 一噌鍈二 北村一郎 高安道喜、NHKエンタープライズ

脚注

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  1. ^ 日本人名大辞典+Plus, デジタル版. “北村一郎とは”. コトバンク. 2023年10月28日閲覧。

参考文献

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  • 日外アソシエーツ編『新撰 芸能人物事典 明治~平成』(2010年刊)
  • 日外アソシエーツ編『20世紀日本人名事典』(2004年刊)