台湾鉄路管理局E200型電気機関車
台湾鉄路管理局E200型電気機関車は台湾鉄路管理局の現在の電気機関車の主力車種である。本稿では、外観の差異がほとんどないE300型電気機関車、E400型電気機関車についても言及する。台湾鉄路管理局は西部幹線の1975年からの交流25000V電化に際して、E100型電気機関車に続き、97両のアメリカ合衆国のGE製の電気機関車を購入した。[1]主電動機の総出力は2800kWで、サイリスタ位相制御により連続制御される。
台湾鉄路管理局E200型電気機関車 | |
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E200型電気機関車。1989年、地上時代の板橋駅 (台北県)にて。 | |
基本情報 | |
運用者 | 台湾鉄路管理局 |
製造所 | ゼネラル・エレクトリック |
製造年 | 1975年 - 1992年 |
製造数 | 40両 |
主要諸元 | |
軸配置 | Co'Co' |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 交流25,000V 60Hz |
全長 | 17,049 mm |
全幅 | 2,972 mm |
全高 | 4,100 mm |
機関車重量 | 96 t |
制御方式 | サイリスタ位相制御 |
最高速度 | 110 km/h |
出力 | 2,800 kW |
形式別概説
編集E200型
編集40両があり、全車が[1]出力350kWの電動交流発電機を搭載しており、冷房つきの客車に三相交流60Hz440Vの電源を供給できる。1978年に35両が輸入され、1992年にはさらに5両が輸入された。重量は96tである。2019年1月より約半年間、日本の南海電鉄が訪日旅行者への宣伝のために当形式2両(E212/E213号機)の塗装を『ラピートブルー』とした特別編成で運行[2]。
E300型
編集39両があり、E200型と同時に1978年に輸入された。E301号機とE302号機を除き電動交流発電機が無く、過去には冷房つき客車の定期運用時には、電源荷物車を増結して対応したこともある。
E400型
編集E400型は18両があり、1980年から1982年の間に輸入された。E200型同様、電動交流発電機を有する。メーカーでの元の設計では歯車比はE200型やE300型より小さく、最高速度は130km/hであるかわりに、牽引力や登坂能力が低かった。台湾鉄路管理局では、E200型の運用管理を簡略化するために、近年、E400型の歯車比をE200型やE300型と同じに改造したために、現在では最高速度は110km/hとなっている。
画像集
編集E200型
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E213
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E217
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E220
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E221(廃車)
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E222
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E224
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E225
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E227
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E228
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ラピート仕様のE212『台日友誼号』
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ラピート仕様のE213『藍武士号』
E300型
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E301
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E304
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E315
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E329
E400型
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E407
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E416
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E417
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E409とEMU800、TEMU1000
脚注
編集- ^ a b NEW ELECTRIC LOCOMOTIVES FOR THE TAIWAN RAILWAY ADMINISTRATION アーカイブ 2023年4月4日 - ウェイバックマシン
- ^ 台湾で南海電鉄「ラピート」カラーの電気機関車 日台友好を象徴 アーカイブ 2019年4月2日 - ウェイバックマシン 2019-01-16,フォーカス台湾