吟遊

、季刊の国際俳句雑誌。内規を持つ任意団体である吟遊社

吟遊』(ぎんゆう、Ginyu)は、季刊国際俳句雑誌。内規を持つ任意団体である吟遊社(Ginyu Press)が発行。俳句(ハイク)の世界化を推進し、翻訳に限らず、多言語の作品を掲載している。

沿革

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  • 1996年~1998年 代表の夏石番矢が、明治大学法学部からの在外研究でパリ滞在中、日英二言語程度ではない、多言語の国際俳句雑誌の必要性を感じ、南仏で吟遊詩人(troubadour)の足跡に触れ、雑誌名を思いつく。共同体言語国境、既成概念を超えた俳句創作の場として構想[1]
  • 1998年9月30日 創刊準備号発行(七月堂が印刷を担当、現在に至る)
  • 1998年12月20日 創刊号発行

概要

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  • 吟遊社:埼玉県富士見市鶴瀬西3-16-11
  • 発行人:夏石番矢
  • 編集人:鎌倉佐弓
  • 主要同人:藍原弘和、阿部吉友、石倉秀樹、大里順、海道芙美子、羽田野令、丹下尤子、松本勇二、鈴木伸一、白石司子、長谷川裕、福富健男、金城けい、山岸竜治、山本一太朗、古田嘉彦、川口信行、大橋愛由等、たかはししずみ、橋本遊行、仙川桃生 ほか
  • 創刊以来の主要執筆者:夏石番矢、鎌倉佐弓、ジム・ケイシャン(USA)、平川祐弘四方田犬彦、コルネリユス・プラテリス(Lithuania)、清水国治、カティシャ・クラコヴァ(Macedonia)、酒井佐忠、田村雅之カイ・ニエミネン(Finland)、ジャック・ガルミッツ(USA)、カジミーロ・ド・ブリトー(Portugal)、大久保喬樹 レオンス・ブリエディス(Latvia)、カルネッシュ・クマール・アグラワル(India)、モハメッド・ベニス(Morocco)、ペータル・チューホフ(Bulgaria)、アンドレス・エヒン(Estonia)、石倉秀樹 ほか

初期[いつ?]は、金子兜太荒木忠男宗田安正などの顧問を置いた。同人は、自由に俳句作品寄稿、近年[いつ?]は日英対訳での発表が増える。同人以外の投句は、吟遊俳句ギャラリー。毎年1回、吟遊同人総会を東京で開催し、作品合評、俳句朗読、吟遊俳句賞授賞式などを行っている。2013年7月、神戸で多言語句会、吟遊カルメン句会開催。2014年11月、吟遊明大句会開催。掲載言語は30カ国以上。「吟遊」誌からの海外の新聞や雑誌への転載も行われている[2]

2003年から毎年、国内外の質の高い句集と俳句選集に、吟遊俳句賞を出している[3]。審査は吟遊社代表の夏石番矢による。受賞者には、審査員による毛筆書きの賞状、賞金、副賞などが授与される[4]。表彰式は、吟遊同人総会の席上。発表はインターネットと「吟遊」誌の毎年秋に発行される号。過去の受賞作者の出身は、6カ国以上にわたる[5]。また2014年から毎年、「吟遊」誌面発表俳句に対して、吟遊・夏石番矢賞を出している[6]

「吟遊俳句賞」主要受賞者

参考文献

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  • 夏石番矢「『吟遊』の十年――世界の短詩へ」、鎌倉佐弓「『吟遊』十周年」(夏石番矢・鎌倉佐弓『俳句縦横無尽』、沖積舎、2010年)

脚注

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  1. ^ セレクション結社「吟遊」(「俳句界」2016年1月号、文學の森、p. 10、pp. 38-39)
  2. ^ Aozora publications : Haiku as a World Phenomenon, Susumu Takiguchi”. 2016年9月10日閲覧。
  3. ^ 夏石番矢「吟遊俳句賞二〇一三について」(「ふらんす堂通信」140号、pp. 14-15、ふらんす堂、2014年4月25日)
  4. ^ 吟遊俳句賞2013賞状など授与と郵送 Ban'ya/ウェブリブログ”. 2016年9月10日閲覧。
  5. ^ 夏石番矢「吟遊俳句賞」(夏石番矢・鎌倉佐弓『俳句縦横無尽』、沖積舎、2010年)
  6. ^ 吟遊俳句賞 Ginyu Haiku Prize”. 2016年9月10日閲覧。

外部リンク

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