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吸気音(きゅうきおん 英語: ingressive sound)とは、声道を外から内に向かう気流によって発せられるをいう。肺臓気流機構によるものと、非肺臓気流機構によるものがある。

吸気音の逆は呼気音(egressive sound)と呼ぶが、通常の言語音声は大部分が呼気によるものなので、わざわざ呼気音と断ることは少ない。

目次

肺臓気流による吸気音編集

肺臓気流による吸気音は珍しいものではなく、日本語でもおじぎをしたあとに長い[sːːː]を発音しながら元の姿勢に戻ることがある[1]。中国人は冬の寒いときに同様の吸気音を発する[2]。しかし、呼気音と吸気音で音韻的な違いを生じることはほとんどない。

ただし、ノルウェーでは肯定の意味を持つ「Ja」を吸気音で発音し、意味を成す特別な事例がある。しかし、呼気で発音しても、意味は変わらない。

脚注 [3] で乗っている動画内では女性がたびたび吸気音を発音するのが聞こえる。[3]

非肺臓気流による吸気音編集

以下の2種類がある。

国際音声記号編集

拡張IPAでは下向きの矢印 [↓] を後ろにつけることで吸気音を表す[4]

脚注編集

  1. ^ 服部四郎 『音声学 カセットテープ, 同テキスト付』 岩波書店、1984年(原著1950年)、16頁。
  2. ^ ユアン・レン・チャオ 『言語学入門 ─言語と記号システム─』 橋本萬太郎訳、岩波書店、1980年、35頁。
  3. ^ https://www.youtube.com/watch?v=AT2m2dVbWwk
  4. ^ The International Phonetic Association (1999). “Appendix 3: Extensions to the IPA”. Handbook of the International Phonetic Association: A Guide to the Use of the International Phonetic Alphabet. Cambridge University Press. ISBN 0521637511. https://www.langsci.ucl.ac.uk/ipa/extIPAChart2008.pdf.