喜美内駅(きみないえき)は、樺太大泊郡富内村に存在した樺太拓殖鉄道である。

歴史 編集

  • 1928年5月19日古牧駅 - 当駅間が開業。これに伴い大泊駅 - 当駅間にて旅客営業を開始。当初は大泊駅 - 古牧駅間は蒸気機関車での運行、古牧駅 - 当駅間は馬力での運行であった[1]
  • 1929年:古牧駅 - 当駅間を蒸気化。
  • 1935年10月2日:当駅 - 皆岸駅間が開通、翌年には富内駅まで延伸[2]
  • 1940年:バスとの競合により休止[3]
  • 1942年:王子製紙大泊工場への木材輸送のため貨物輸送のみ再開。
  • 1944年1月:王子製紙大泊工場の操業中止に伴い貨物輸送休止(事実上の廃線)。

駅名の由来 編集

当駅の所在する地名からであり、地名はアイヌ語の「キムン・ナイ(キム・ナイ、キフン・ナイ)」(山へ入り込んでいる川、山渓)による[4]

隣の駅 編集

樺太拓殖鉄道
古牧駅 - 喜美内駅 - 下喜美内駅

脚注 編集

  1. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 樺太要覧 昭和7年
  2. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 樺太要覧 昭和13年
  3. ^ А.И.Костанов Самая восточная дорога России
  4. ^ 南樺太:概要・地名解・史実(西村巌・著、高速印刷センター内出版部 1994年)、p.251

外部リンク 編集