国鉄リ1形貨車
国鉄リ1形貨車(こくてつリ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した8 t積みの土運車である。
国鉄リ1形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 土運車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
種車 | フツ3450形、ツ4000形、フツ1112形、フツ1115形、フツ1138形、フツ1141形、フツ1225形、ツ1850形、ツ1976形、ツ1987形 |
改造年 | 1928年(昭和3年) |
改造数 | 207両 |
消滅 | 1963年(昭和38年) |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 5,348 mm - 5,411 mm |
全幅 | 2,248 mm - 2,337 mm |
全高 | 2,007 mm - 2,210 mm |
荷重 | 8 t |
実容積 | 4.9 m3 |
自重 | 4.2 t - 4.9 t |
走り装置 | シュー式 |
軸距 | 2,438 mm - 2,743 mm |
最高速度 | 65 km/h |
備考 | *上記寸法は一例である |
概要
編集1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりフツ3450形、ツ4000形、フツ1112形、フツ1115形、フツ1138形、フツ1141形、フツ1225形、ツ1850形、ツ1976形、ツ1987形 はリ1形1形式にまとめられ形式名変更された。
合計207両(リ1 - リ227、20両欠)の車両が運用された。
種車は大半が1906年(明治39年)公布の鉄道国有法により国有化された以前の車両である。リ1形1形式にまとめられたが形態は様々である。この為外観からは形式名、また無蓋車との識別は困難である。
車体塗色は黒一色であり、寸法関係は一例として、全長は5,348 mm - 5,411 mm、全幅は2,248 mm - 2,337 mm、全高は2,007 mm - 2,210 mm、実容積は4.9 m3、自重は4.2 t - 4.9 tである。
1963年(昭和38年)11月21日に最後まで在籍した1両(リ203)が廃車になり形式消滅した。
種車履歴
編集旧形式名 | 形式番号 | 製造所 | 旧所有者 | 備考 |
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フツ3450形 | ||||
ツ4000形 | ||||
フツ1112形 | フツ1112 - フツ1114 | - | 1911年(明治44年)車両称号規程により、 ツチ763、ツチ764、ツチ767を形式化 | |
フツ1115形 | フツ1115 - フツ1132 | 新橋工場 | 日本鉄道 | |
フツ1138形 | フツ1138 - フツ1140 | 新橋工場 | 日本鉄道 | |
フツ1141形 | フツ1141 - フツ1142 フツ1143 - フツ1144 |
バーミングハム 関西鉄道四日市工場 |
関西鉄道 | |
フツ1225形 | フツ1225 - フツ1235、フツ1262 - フツ1270 | 神戸工場 | - | 1911年(明治44年)車両称号規程により、 ツチ621、ツチ643、ツチ665、ツチ679、ツチ680、ツチ694 - ツチ698、 ツチ700 - ツチ707、ツチ709、ツチ710を形式化 |
ツ1850形 | ツ1850 - ツ1975、ツ2338 - ツ2378、ツ2897、 ツ3191 - ツ3192 |
神戸工場、新橋工場 | - | 1911年(明治44年)車両称号規程による新形式(車番省略) |
ツ1976形 | ツ1976 - ツ1977、ツ2379 - ツ2577、ツ2579 - ツ2592、 ツ3195 - ツ3202 |
神戸工場、新橋工場 | - | 1911年(明治44年)車両称号規程による新形式(車番省略) |
ツ1987形 | ツ1987 - ツ2065 | 新橋工場 | 日本鉄道 |
脚注
編集参考文献
編集- 「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
- 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊