無蓋車
概要 編集
砂利・鉱石・木材などの雨に濡れてもかまわない積荷を運ぶのに用いられる。広義では大物車、長物車、土運車、車運車、コンテナ車も含まれ、これらは無蓋車から派生した車種である。
無蓋車には汎用貨車として製作されたものと物資別適合貨車として製作されたものがある。
汎用貨車として製作されたものは側面はあおり戸を持ち、幌のないトラックとほぼ同じで妻面は上角なしの6角形になっている。
物資別適合貨車として製作されたものは木材チップ、鉄鋼コイル、原木、板ガラスなどを専用とする貨車が存在した。これらの中には屋根を持つ車両もあるが、便宜上、無蓋車に分類されている。トラ90000形は上部に金網を取り付けたもので、紙の材料であるチップを輸送するためにつくられた。私有貨車のトキ25000形も亜鉛焼鉱専用として物資別適合貨車としている。
無蓋車の中には、シートを掛けることで有蓋車代用となる車両(トラ25000形)も存在した。
国鉄末期にはトロッコ列車用に改造された車両もあった。
日本国内の主な形式 編集
日本国有鉄道・JR 編集
「国鉄の車両形式一覧」も参照
- トム60000形
- トラ1形
- トラ4000形
- トラ5000形
- トラ6000形
- トラ25000形
- トラ30000形
- トラ35000形
- トラ40000形
- トラ45000形
- トラ55000形
- トラ70000形
- トラ90000形
- トキ900形
- トキ15000形
- トキ25000形
私鉄 編集
京成電鉄 編集
相模鉄道 編集
秩父鉄道 編集
大井川鐵道 編集
北恵那鉄道 編集
名古屋鉄道 編集
黒部峡谷鉄道 編集
参考文献 編集
- ネコ・パブリッシング『レイルマガジン』吉岡心平「保存版 記号別貨車図鑑」1996年2月号 vol.149
- イカロス出版『J-train』吉岡心平「昭和50年の貨車情勢」2008年 Vol.31
- 秀和システム 高橋政士・松本正司『貨物列車 機関車と貨車の分類と歴史がわかる本』