地獄の狂獣 キッス・ライヴ
『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』(ALIVE!)は、キッス初のライブ・アルバム。プロデュース、及びエンジニアリングは、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンを手掛けたエディ・クレイマーが担当。スタジオ・アルバム『キッス・ファースト 地獄からの使者(KISS)』『地獄のさけび(Hotter Than Hell)』『地獄への接吻(Dressed to Kill)』からの16曲を披露している。
『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』 | ||||
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キッス の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、ショック・ロック | |||
レーベル | カサブランカ | |||
プロデュース | エディ・クレイマー | |||
キッス アルバム 年表 | ||||
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当時、一部におけるライブ・バンドとしての評価の高さにもかかわらず、彼らのレコード・セールスは思ったように伸びず、グループは起死回生の機会を窺がっていた。「地獄への接吻」を引っ提げたツアーの最中、同アルバムからシングル・カットされた「ロックンロール・オールナイト」がデトロイトで大ヒット、彼らは急遽ツアー予定を変更して、5月16日にデトロイトのコボ・ホールでのライヴ・レコーディングを決行した。その他に、クリーブランド、ニュージャージーなどでの模様も含まれる。7月下旬から8月上旬まで、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで、オーヴァーダビングとミキシングを施した。
この年12月に、キッス初のRIAA公認ゴールドディスクを、翌1976年1月にはプラチナディスクを獲得した。これにより、グループは従来のライヴ・バンドとしての評価に加え、全米規模での人気グループとしての地位を確立。所属していたカサブランカ・レコードも、深刻な財政難から救われた。
『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」と「オールタイム・グレイテスト・ライヴ・アルバム50」に於いて、それぞれ159位[1]と6位[2]にランクイン。
収録曲
編集- デュース - Deuce [3:55] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ
- オリジナルはデビュー・アルバム『地獄からの使者』に収録。1976年発表の「デトロイト・ロック・シティ」と並び、たびたびコンサートのオープニングに使用され、現在もセットリストに登場する彼らの代名詞ともいえるナンバー。
- ストラッター - Strutter [3:22] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー
- 『地獄からの使者』から。現在もコンサートの定番となっている曲。
- ガット・トゥ・チューズ - Got To Choose [3:40] 作詞/作曲:ポール・スタンレー
- 2ndアルバム『地獄のさけび』のオープニング・ナンバー。
- ホッター・ザン・ヘル - Hotter Than Hell [3:29] 作詞/作曲:ポール・スタンレー
- 『地獄のさけび』のタイトル曲。
- ファイヤーハウス - Firehouse [3:50] 作詞/作曲:ポール・スタンレー
- 『地獄からの使者』から。終盤でけたたましくサイレンを鳴らす演出は、この後長い間、彼らのステージのクライマックスとなる。
- ナッシン・トゥ・ルーズ - Nothin' To Lose [3:33] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ
- 『地獄からの使者』から。ジーン・シモンズとピーター・クリスの掛け合いが楽しい軽快なロックンロールナンバー。
- 激しい愛を - C'Mon And Love Me [3:04] 作詞/作曲:ポール・スタンレー
- 3rdアルバム『地獄への接吻』から。
- パラサイト - Parasite [3:35] 作詞/作曲:エース・フレーリー
- 『地獄のさけび』から。
- 彼女 - She [6:56] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ステファン・コロネル
- 『地獄への接吻』から。後半には、1stアルバム収録の「レット・ミー・ノウ」のエンディングのギター・リフをつなげ、そのままフレーリーのギターソロに突入する。
- ウォッチン・ユー - Watchin' You [3:48] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ
- 『地獄のさけび』から。1993年に発表された『アライヴ3』にも、当時のメンバー(シモンズ、スタンレー、ブルース・キューリック、エリック・シンガー)での演奏が収録された。
- 10万年の彼方 - 100,000 Years [12:10] 作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー
- 『地獄からの使者』から。初期のステージでは、シモンズの血を吐くパフォーマンスに続いて演奏されることが多かった。ピーター・クリスのドラム・ソロ、それに続いてポール・スタンレーのコール&レスポンスと、本作の後半のクライマックスとなっている。
- ブラック・ダイヤモンド - Black Diamond [5:48] 作詞/作曲:ポール・スタンレー
- 『地獄からの使者』から。ドラムスのピーター・クリスのリード・ヴォーカルをフィーチャーした曲。クリス脱退後も、ステージでは後任のドラマー(エリック・カー、エリック・シンガー)が歌った。
- ロック・ボトム - Rock Bottom [3:45] 作詞/作曲:エース・フレーリー、ポール・スタンレー
- 『地獄への接吻』から。イントロのツイン・ギターのアルペジオ部分をフレーリーが作曲。
- コールド・ジン - Cold Gin [7:00] 作詞/作曲:エース・フレーリー
- 『地獄からの使者』から。フレーリーの作品で、現在も彼らのセットリストに欠かせない曲。ヴォーカルはシモンズ。
- ロックンロール・オールナイト - Rock And Roll All Nite [4:17] ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー
- 彼らの全米でのブレイクのきっかけとなり、現在に至るまでコンサートのラスト・ナンバーに多く使用されることになる不滅のロックンロール・アンセム。本作のヒットを受け、1975年10月に本作収録のライヴ・バーションがシングル・カットされた。
- レット・ミー・ゴー・ロックンロール - Let Me Go, Rock 'N Roll [5:45] ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー
- 『地獄のさけび』から。初の日本公演でも演奏された、エンディングを伸ばしたロング・バージョンでライブのラストを盛り上げた。