大利根仁義
『大利根仁義』(おおとねじんぎ)は、1964年10月20日に ビクターより発売された橋幸夫の57枚目のシングル(SV-124)[1]。
「大利根仁義」 | ||||
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橋幸夫 の シングル | ||||
B面 | たった一人の君なのに | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター(SV-124) | |||
作詞・作曲 |
吉川静夫(作詞) 平川浪竜(作曲) | |||
橋幸夫 シングル 年表 | ||||
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概要
編集- 1960年7月、橋は「潮来笠」でデビューし、その後、「いつでも夢を」に代表される青春歌謡、さらにこの年(64年)の8月にはリズム歌謡「恋をするなら」をリリースし、路線を拡大。相変わらず、毎年10枚以上のシングルを出し続けていたが(本64年は15枚)、楽曲は一般公募や企画物など極一部の例外を除き、作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正と橋の両恩師による制作で、これはデビュー以来変わっていない。
- 本楽曲ではじめて橋は、恩師コンビとは違う作家と組むこととなった。これについて橋は、吉田正の周辺への気遣いとしている。ビクターにたくさんの作家が在籍しているなかで、リリースした楽曲の殆どをヒットさせている橋と組みたい作家も多く、「そこを配慮して、一度雰囲気を変えてみよう」という話になったと回想している[2]。
- その第一弾ともいうべき本楽曲は、橋の原点ともいうべき股旅もので、作詞は吉川静夫、作曲は平川浪竜、橋にははじめての作家で、吉川は、吉田正がまだ売れない作曲家時代にはよく組んだ作家で、前年に渡久地政信と組み「島のブルース」(三沢あけみ・和田弘とマヒナスターズ)でヒットを飛ばしていた。平川は「岸壁の母」で知られる作曲家である。
- ジャケットは二つ折り4頁で、3頁・4頁には松若寿恵由による振付が分解図で解説されている。
- c/wの「たった一人の君なのに」は、作詞はA面とおなじ吉川静夫、セリフ入りの現代調の曲で、作曲は、これまたはじめて共演となる大野正雄。大野とは、10日後にリリースされた「君のひたいに光る汗」で、再共演している。
収録曲
編集収録アルバム
編集- 股旅関係のアルバムでも収録されることは希であるが、以下に収録
- 『股旅演歌ベスト〈潮来笠から子連れ狼まで〉』(1986年5月21日) VDR-1195
- CD-BOXでの収録は以下のとおり
- 『橋幸夫大全集』(CD-BOX 6枚組) [1993年9月20日発売] DISC-4
- 『橋幸夫のすべて』(CD-BOX 5枚組) [2011年2月8日発売] DISC-1
- 『橋幸夫ベスト100+カラオケ15』(CD-BOX 5+1枚組) [2015年10月28日発売] DISC-3
出典
編集- ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
- ^ 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』ISBN 978-4-87969-106-4 日刊現代(東京)2007/4 66頁