大夕張炭山駅
日本の北海道の鉄道駅
大夕張炭山駅(おおゆうばりたんざんえき)は、北海道夕張市鹿島北栄町にあった三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の駅(廃駅)である。三菱大夕張炭鉱閉山に伴う大夕張鉄道線の路線短縮に伴い1973年に廃止された。
大夕張炭山駅 | |
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大夕張炭山駅構内/三菱大夕張炭鉱絵はがき | |
おおゆうばりたんざん Ōyūbaritanzan | |
◄大夕張 (1.4km) | |
所在地 | 北海道夕張市鹿島北栄町 |
所属事業者 | 三菱大夕張炭鉱 |
所属路線 | 大夕張鉄道線 |
キロ程 | 17.2 km(清水沢起点) |
駅構造 | 終着駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1929年1月22日 |
廃止年月日 | 1973年12月16日 |
備考 | 路線短縮に伴う廃止 |
三菱大夕張炭鉱の石炭の他、コークス、メタノール、木材などの搬出で賑わった。三菱鉱業所有のメタノール輸送用タンク車タキ5200形・タキ5249 - 5262の常備駅でもあった。
駅構造編集
歴史編集
大夕張炭鉱の北部開発に伴い、専用鉄道が延長。当初は貨物駅だった。
- 1929年(昭和4年)
- 1938年(昭和13年)10月20日 - 大夕張炭山駅と改称。
- 1939年(昭和14年)4月20日 - 三菱鉱業株式会社線として地方鉄道として開業、車扱貨物連絡運輸開始及び小口扱社線内取扱。運炭係内に駅を置く。
- 1941年(昭和16年)12月1日 - 小口扱貨物連絡運輸開始。
- 1947年(昭和22年)12月25日 - 駅舎新築落成。
- 1952年(昭和27年)5月1日 - 小口扱貨物取扱廃止。
- 1953年(昭和28年)
- 1963年(昭和38年)10月14日 - 明石町駅 - 当駅間通勤列車廃止。
- 1973年(昭和48年)12月16日 - 南大夕張駅 - 当駅間廃線により廃駅。
エピソードなど編集
廃駅を5ヶ月後に控えた1973年7月25日、テレビドラマ『走れ!ケー100』第25回夕張編のロケが行われ、大野しげひさと元機関士役の笠智衆を乗せた模擬蒸気機関車「ケー100」が大夕張炭山駅構内や明石町駅 - 南大夕張駅間(香椎沢付近)のレール上を走行した[1][2]。DVD映像で当駅の駅名標も確認出来る。
廃止後編集
廃止後も駅舎は残され、屋根のペンキが塗り直されるなどして使用されていたが、周辺は住民がほとんどいなくなり荒野と化していた。夕張シューパロダムの建設に伴い1998年に大夕張地区住民が全戸移転した時も駅舎は存在していたが、その後間もなく解体された。駅跡地は2014年3月、夕張シューパロダムの試験湛水開始により水没した。
隣の駅編集
- 三菱石炭鉱業
- 大夕張鉄道線
- 大夕張駅 - 大夕張炭山駅
接続路線編集
- 森林鉄道 (大夕張営林署) - 主夕張森林鉄道
参考文献編集
- 奥山道紀・赤城英昭『三菱鉱業大夕張鉄道』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY #47〉、2003年。ISBN 4-7770-5002-5。
- 奥山道紀「RM LIBRARY通信 三菱大夕張鉄道の現在」『レイルマガジン』第251号、ネコ・パブリッシング、2004年8月、pp. 104-107。
脚注編集
- ^ 青野暉『走れ!ケー100 その奇跡の旅路記録写真集』(「走れ!ケー100」第一回放送終了35周年記念記念写真集編纂委員会発行、2009年、国立国会図書館所蔵)P34
- ^ “今度の日曜日は「汽車フェスタ2012」。”. 鉄道ホビダス. 編集長敬白. ネコ・パブリッシング (2012年8月29日). 2019年8月27日閲覧。