奈井江発電所(ないえはつでんしょ)は、北海道空知郡奈井江町キナウスナイにある北海道電力(北電)の石炭火力発電所。北電の火力発電所の中では最も古い。

奈井江発電所

奈井江発電所

地図
種類 火力発電所
電気事業者 北海道電力
所在地 日本の旗 日本
北海道空知郡奈井江町キナウスナイ
北緯43度25分18.4秒 東経141度50分36.9秒 / 北緯43.421778度 東経141.843583度 / 43.421778; 141.843583座標: 北緯43度25分18.4秒 東経141度50分36.9秒 / 北緯43.421778度 東経141.843583度 / 43.421778; 141.843583
1号機
発電方式 汽力発電
出力 17.5万 kW
燃料 石炭(国内炭)
営業運転開始日 1968年5月
2号機
発電方式 汽力発電
出力 17.5万 kW
燃料 石炭(国内炭)
営業運転開始日 1970年2月
公式サイト:奈井江発電所
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概要

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石炭産業の斜陽化や農業の近代化に伴う過疎化対策として奈井江町が1961年1月より火力発電所の誘致運動を展開し、1962年9月建設を決定[1]

官民有地合わせて143町歩(ヘクタール)の敷地を買収し1963年着工し総工費約155億円を投じ[1]1968年5月に1号機が運転を開始、1970年には2号機が運転を開始した。燃料には近隣地域で採掘される国内炭が使用されている。

2017年12月13日、北電は運転開始から半世紀近くが経ち、老朽化で多額の維持が掛かる事を理由に、2019年3月をもって運転を休止する方向で検討に入ったことを明らかにした[2]。2018年2月には積雪により屋内貯炭場の屋根が破損し解体され、2019年にはボイラー内部での蒸気漏洩が発生[3]

その後2019年3月31日をもって運転を休止、約50年間の総発電量は900億kWhに登った[3]。新設の石狩湾新港発電所を代替施設とし[4]、休止後は供給力不足長期化時の利用を目的に発電設備の維持を行うとし2019年10月以降は発電所・開閉所の遠隔監視装置を導入した上で無人発電所とした[3][5]

設備の経年化により、奈井江発電所の1号機と2号機は2027年3月末で廃止される予定である[6]

発電設備

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  • 発電所用地:229,000平米[1]
  • 本館建築面積:5,666平米[1]
  • 建築容積:186,600平米[1]
  • 地上高:47.2m[1]
  • 総出力:35万kW
  • 石炭消費量:約4,000トン/日(35万kW連続運転時)、約102万トン/年(利用率70%時)[1]
  • 冷却水量:約90万トン/日(35万kW連続運転時)[1]
1号機
定格出力:17.5万kW[7]
熱効率:39.2%[1]
使用燃料:石炭(国内炭)[7]
ボイラー:石川島播磨重工業[7]
タービン:東芝
発電機:東芝
着工:1963年8月[1]
営業運転開始:1968年5月[8]
2号機
定格出力:17.5万kW[7]
熱効率:39.4%[1]
使用燃料:石炭(国内炭)[7]
ボイラー:石川島播磨重工業[7]
タービン:日立製作所
発電機:日立製作所
着工:1967年8月[1]
営業運転開始:1970年2月[8]

アクセス

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 第九章商工業 第八節企業誘致 大規模火力発電所誘致に成功 - 奈井江町史
  2. ^ “奈井江火発19年休止へ 石狩LNG稼働で代替”. 北海道新聞. (2017年12月14日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151155 2017年12月19日閲覧。 
  3. ^ a b c 北海道電力奈井江発電所、産炭地の地元に惜しまれつつ3月末で休止 - 電気新聞2019年4月1日
  4. ^ 北電、奈井江火力を休止 - 日本経済新聞2019年4月2日
  5. ^ 受注紹介 奈井江発電所休止に伴う遠制化工事 - 電制機関紙とらい令和2年年始号(電制)
  6. ^ 北電、砂川と奈井江の火力発電所廃止 27年3月末で 北海道新聞(2022年6月24日閲覧)
  7. ^ a b c d e f 富岡敏郎, 「石炭ボイラーの環境対策」『紙パ技協誌』 1980年 34巻 12号 p.769-786, 紙パルプ技術協会, doi:10.2524/jtappij.34.12_769
  8. ^ a b 道内最古の火力発電奈井江発電所が休止 地域とともに半世紀 - 広報ないえ2019年5月号(奈井江町まちづくり課企画広報係)

関連項目

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外部リンク

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