尋問
尋問、又は、訊問(じんもん、英: Examination)とは、問い尋ねることであり、特に訴訟法・裁判法の分野で、裁判官・裁判所、或いは、原告や被告、その訴訟代理人(弁護士など)、検察官や被告人、その弁護人など、訴訟当事者により、証人などに対して行われる手続きを言う。
「証拠#証拠の種類」も参照
尋問および証言は、証人による宣誓の上で行われ、個別の法律が定める証言拒絶権の事由に該当する場合、或いは、犯罪の自白に該当する場合を除き(自己負罪拒否特権)、拒めない。
尋問は、裁判官・裁判所によって行われるものを除き、訴訟の両当事者による交互尋問で行われ、その証人を申請した側による主尋問(直接尋問とも)、相手側による反対尋問が、交互に行われる。
慣用編集
転じて捜査の過程において検察官、或いは、警察官など司法警察職員、その他による取り調べ、職務質問(かつて「不審尋問」と称した)、事情聴取などについても、慣用的に「尋問」と呼ぶことがある。
誘導尋問編集
質問者が自分にとって都合の良い答えが出るよう、答えを誘導することを、慣用的に「誘導尋問」と言い、英語だと「Leading question(直訳すると『誘導質問』)」と言う。
証人喚問編集
詳細は「証人喚問」を参照
証人喚問の「喚問」とは、「召喚」+「尋問」の意であり、議会制における国政調査権の一環として、尋問が国会議員・地方議員など議員によって行われる。