小歩危
吉野川中流域に位置する渓谷
地理 編集
吉野川東岸の徳島県三好市西祖谷山村新道と三好市池田町川崎の境界付近と、その対岸となる三好市山城町西宇の一部を指す総称でもある。峡谷そのものを指す場合は小歩危峡(こぼけきょう)と呼ばれることが多い。
数km上流の大歩危(おおぼけ)と共に、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)として一括りにされることが多い。「大歩危小歩危」の名称で国の名勝に指定されているほか[1][2]、剣山国定公園に含まれている。
小歩危峡の水流は日本一の激流と言われており、夏季には多くのラフティング・カヤック愛好者を集める。
小歩危駅周辺には、800mの間に7つのトンネルが連続しており、列車から小歩危峡を眺められる時間は極めて短い。
小歩危駅から約1.5キロメートル下流側で吉野川に合流する白川谷川の上流の粟山地区には奥小歩危温泉がある。
地名の由来 編集
一般には漢字説(「小股で歩くと危険」)が有名であるが、昔から現在の漢字で表記していたわけではなく間違いである。「ほき、ほけ」は断崖を意味する古語である。「こぼけ」という音に対して、文化12年(1815年)編纂の阿波史では「小嶂」の字を充てており、明治6年(1873年)の地租改正の際に当時の三名村は「小歩危」の字を充てた。
小歩危峡の特徴 編集
アクセス 編集
周辺施設・景勝地 編集
小歩危ダム建設計画(中止) 編集
詳細は「小歩危ダム計画」を参照
戦後、小歩危にダムを建設する計画があった。地元の反対により計画は中止となっている。
脚注 編集
- ^ 史跡等の指定等について(文化庁報道発表、2017年11月17日)。
- ^ 平成30年2月13日文部科学省告示第15号。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- BOKE - 日本最大級の激流 四国 吉野川 大歩危 小歩危 - ウェイバックマシン(2004年4月14日アーカイブ分)
- 大歩危・小歩危峡徳島県 三好市ホームページ
- 小歩危 激流が創り上げた美しい岩肌 NHKデジタルアーカイブス