屈足駅(くったりえき)は、かつて北海道上川郡新得町屈足にあった北海道拓殖鉄道である。同鉄道の廃止に伴い廃駅となった。

屈足駅
くったり
Kuttari
佐幌 (4.7 km)
(3.6 km) 熊牛
所在地 北海道上川郡新得町屈足
北緯43度5分41.4秒 東経142度54分19.9秒 / 北緯43.094833度 東経142.905528度 / 43.094833; 142.905528座標: 北緯43度5分41.4秒 東経142度54分19.9秒 / 北緯43.094833度 東経142.905528度 / 43.094833; 142.905528
所属事業者 北海道拓殖鉄道
所属路線 北海道拓殖鉄道線
キロ程 10.5 km(新得起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1928年(昭和3年)12月15日
廃止年月日 1968年(昭和43年)10月1日
備考 路線廃止による廃駅
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概要

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当鉄道営業開始当初から最大の木材出荷駅で、末期では貨物収入のおよそ 80% が当駅からの木材運輸によるものであった。補助金を打ち切られた後の当鉄道はこれ以外に大きな収入源はなく、木材のトラック輸送への切り替えが当鉄道の命運を決した。

歴史

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  • 1928年(昭和3年)
  • 1942年(昭和17年)12月16日 - 構内改装、相対式ホームを単式ホームのみに変更[3]
  • 1950年(昭和25年)
    • - 当駅西側に清水営林署管轄の貯木場開設[4]
    • - 営林署貯木場内へ本線駅側より専用線1.1km敷設[4]
    • - 営林署貯木場へ十勝上川森林鉄道が接続[1][2]。王子製紙森林鉄道は廃止[1][2]
  • 1965年(昭和40年)3月31日 - 十勝上川森林鉄道廃止。
  • 1968年(昭和43年)
    • 2月10日 - 当駅-瓜幕間が休止になり、当駅折り返し運転となる。
    • 10月1日 - 北海道拓殖鉄道廃止に伴い廃駅。

駅名の由来

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当地の地区名から。地区名の屈足はアイヌ語のクッタラウシ(イタドリの群生するところ)が転訛したもの[1]

駅構造

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  • 交換設備を持つ一般駅[5]
  • 駅舎は新得に向かって右手(北側)にあった。
  • 1950年(昭和25年)から駅表新得側に隣接して営林署貯木場が設けられ、その中央へ専用線を引き込んでいた。

隣の駅

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北海道拓殖鉄道
北海道拓殖鉄道線
佐幌駅 - 屈足駅 - 熊牛駅

脚注

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  1. ^ a b c d 新得町百年史。
  2. ^ a b c 「トカプチ」9号。
  3. ^ 停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  4. ^ a b 東北海道の林業 P359。
  5. ^ 「私鉄の廃線跡を歩く I」 P163。

参考文献

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  • 新得町百年史 2000年(平成12年) 新得町発行
  • 十勝郷土研究「トカプチ」第9号 1994年(平成6年) 静窓書房発行
  • 「東北海道の林業」 1969年(昭和44年) 帯広営林局発行
  • 「私鉄の廃線跡を歩く I」 寺田裕一著 2007年(平成19年) JTBパブリッシング発行
  • 「新鉄道廃線跡を歩く 1」 今尾恵介編著 2010年(平成22年) JTBパブリッシング発行
  • 「鹿追」2万5千分の1地形図 1961年(昭和36年)測量、 1965年(昭和40年) 国土地理院発行

関連項目

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外部リンク

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