山家 悠平(やんべ ゆうへい、1976年 - )は、日本歴史学者。専門は近代女性史研究。

人物・来歴 編集

1976年、兵庫県生まれ、東京都国立市出身。経済学者山家悠紀夫を父[1]とする。

京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了[1]。その後、2013年に「「解放」と「労働」の境界で:1920-30年代の新聞記事にみる遊廓のなかの女性たちの抵抗と日常」にて博士(人間・環境学)の学位を取得(京都大学)[2]

大手前大学学習支援センター非常勤スタッフ、京都精華大学ユニオンSocoSoco貸本カフェ管理人[3]などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科、人文学連携研究者[4]

また2022年9月には、青波杏の名義で執筆した小説「揚花の歌」にて「第35回小説すばる新人賞」(集英社主催)を受賞した[5]

著書 編集

これまでの女性史研究が、廃娼運動を「遊郭」の外の運動として描いてきたのに対して、山家は遊郭で働く女性を、労働し生活する「生きた女性」として描くという画期的な歴史記述を行っている。また『佐賀新聞』『芸備日日新聞』などの日本各地の地方紙から記事が集められており、労苦が費やされた研究書となっている。

脚注 編集