岩井忠熊
岩井 忠熊(いわい ただくま、1922年(大正11年)8月[1] - )は、日本の歴史学者。専攻は日本近代史。立命館大学名誉教授。
元特攻隊員 編集
京都大学から学徒出陣した、特攻艇・震洋の元特攻隊員である。しかし、石垣島へ移送中に敵軍の魚雷攻撃を受けて船が沈没、3時間泳いだ末に救助され特攻はなせずに存命したまま終戦を迎えることになった。 元特攻隊員であることは晩年になってから明かしたことで、明かした理由は「特攻を公然と賛美する動きに腹が立ったからです」と語っている[2]。
著書 編集
単著 編集
- 『明治国家主義思想史研究』(青木書店、1972年)
- 『天皇制と日本文化論』(文理閣、1987年)
- 『学問・歴史・京都』(かもがわ出版、1988年)
- 『天皇制と歴史学』(かもがわ出版、1990年)
- 『学徒出陣 - “わだつみ世代”の伝言』(かもがわ出版、1993年)
- 『明治天皇 - 「大帝」伝説』(三省堂、1997年)
- 『大陸侵略は避け難い道だったのか - 近代日本の選択』(かもがわ出版、1997年)
- 『近代天皇制のイデオロギー』(文理閣、1998年)
- 『西園寺公望 - 最後の元老』(岩波書店、2003年)
- 『戦争をはさんだ年輪 一歴史研究者のあゆみ』(部落問題研究所、2003年)
- 『陸軍・秘密情報機関の男』(新日本出版社、2005年)
共著 編集
編著書 編集
- 『近代日本社会と天皇制』(柏書房、1988年)
- 『天皇代替り儀式の歴史的展開 - 即位儀と大嘗祭』(柏書房、1989年)
- 『天皇制国家の統合と支配』(文理閣、1992年)
- 『国際貢献論とアメリカ新戦略 - 世界の中の日本の針路』(大月書店、1993年)
- 『まちと暮らしの京都史』(文理閣、1994年)
親族 編集
脚注 編集
- ^ a b 広岩近広「平和をたずねて 昭和の戦争を語る/1 軍国主義に染まった15年」『毎日新聞』2018年11月27日、大阪朝刊。
- ^ 戦後65年 特攻を語る 2010年08月13日配信 読売新聞