庄古墳(しょうこふん)は、三重県松阪市庄町にある古墳。形状は円墳。松阪市指定史跡に指定されている。

庄古墳

説明板付近(中央奥に石室開口部)
別名 こうもり穴古墳
所在地 三重県松阪市庄町986-3(字切林)
位置 北緯34度30分24.40秒 東経136度30分29.43秒 / 北緯34.5067778度 東経136.5081750度 / 34.5067778; 136.5081750座標: 北緯34度30分24.40秒 東経136度30分29.43秒 / 北緯34.5067778度 東経136.5081750度 / 34.5067778; 136.5081750
形状 円墳
規模 直径16.5m
高さ1.6m
埋葬施設 片袖式横穴式石室
出土品 須恵器
築造時期 6世紀
史跡 松阪市指定史跡「庄古墳」
地図
庄古墳の位置(三重県内)
庄古墳
庄古墳
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概要 編集

三重県中部、櫛田川上流北岸の山塊南斜面麓に築造された古墳である。これまでに発掘調査は実施されていない。

墳形は円形で、直径16.5メートル(斜面方向)・高さ1.6メートル(北裾)を測る[1]。墳丘北側では溝状の窪みが認められ、斜面を削って墳丘を整えた際のものと推測される[1]。埋葬施設は片袖式の横穴式石室で、南方向に開口する。玄室が長大であるのに対して羨道が極端に短い点で特徴を示す石室になる。石室内からは須恵器(坏蓋1・坏蓋1・壺3、現存坏蓋1点)が検出されている[1]。築造時期は古墳時代後期の6世紀[2](または6世紀後半[1][3])頃と推定される。

古墳域は1978年昭和53年)に松阪市指定史跡に指定されている。

埋葬施設 編集

 
石室パース図
 
石室展開図

埋葬施設としては片袖式横穴式石室が構築されており、南方向に開口する。石室の規模は次の通り[1]

  • 石室全長:8メートル
  • 玄室:長さ7メートル、幅1.7メートル、現在高さ2.8メートル(元は3メートル以上か)
  • 羨道:幅1.44メートル

玄室の幅と長さは1対4であり、狭長の平面形を呈する。石材は横位に積み、側壁上部は持ち送って構築される。玄室の天井石は7枚[1]

文化財 編集

松阪市指定文化財 編集

  • 史跡
    • 庄古墳 - 1978年(昭和53年)11月11日指定。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 史跡説明板(松阪市教育委員会、2007年設置)
  • 「庄古墳」『松阪市史 第2巻 資料編 考古』松阪市、1978年。 
  • 「庄古墳」『日本歴史地名大系 24 三重県の地名』平凡社、1983年。ISBN 4582490247 
  • 「庄古墳」『三重県史 資料編 考古1』三重県、2005年。 

関連項目 編集

 
紀師神社
  • 紀師神社 - 庄古墳の東50メートルに所在する延喜式内社。

外部リンク 編集