徹社

名古屋市熱田区にある熱田神宮の境内末社

徹社(とおすのやしろ)は、愛知県名古屋市熱田区にある神社である。熱田神宮の境内末社[1]のひとつ。

徹社

徹社社頭
所在地 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1番1号
位置 北緯35度7分27.16秒 東経136度54分32.35秒 / 北緯35.1242111度 東経136.9089861度 / 35.1242111; 136.9089861 (徹社)座標: 北緯35度7分27.16秒 東経136度54分32.35秒 / 北緯35.1242111度 東経136.9089861度 / 35.1242111; 136.9089861 (徹社)
主祭神 天照大神和魂
創建 (伝)元明天皇在位年間
地図
徹社の位置(名古屋市内)
徹社
徹社
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概要

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祭神として天照大神和魂(あまてらすおおかみにぎみたま)を祀る[2]

創建は元明天皇在位年間(707年慶雲4年) - 715年和銅8年))という[3]。『熱田太神宮秘密百録』(室町時代前期)に八大菩薩のひとつとして「徹ス御前」がみえ[4]、『熱田大神宮御鎮座次第神体本記』(室町時代後期)は祭神を「御大神御霊」とする[4]

熱田祀官であった大原美城は、その社名は生まれながらにして放つ光彩を地の底まで貫徹させるという天照大神の日徳を称揚した『日本書紀』の記述[注 1]に由来するという[注 2]。他方、『熱田本社末社神体尊命記』(1677年延宝5年))などには「水内ノ明神建御名方ノ命」とあり[7]、国学者天野信景は、当社の由来を信濃国諏訪大社に座す建御名方神 (たけみなかたのかみ)の勧請であるとし[注 3]、この由縁から水内大神(みづちのおおかみ)と呼ばれることもあった[注 4]。また、武蔵国日吉八王子神社北緯35度39分40.42秒 東経139度18分42.07秒 / 北緯35.6612278度 東経139.3116861度 / 35.6612278; 139.3116861と同体とする説もある[8]

長らく別宮八剣宮の摂社としてあり、1693年元禄6年)重建の記録がある[10]1893年明治26年)には同じく八剣宮の摂社であった八子社、住吉社、八幡社、春日社を合祀している[注 5]

脚注

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注釈
  1. ^ 「此のみこ光うるはしくして、六合あめつちあいだに照りとほをせり。」(『日本書紀』(巻第一神代上第五段)[5]
  2. ^ 「神代巻曰、此子光華明彩、照徹於六合之内云云、天照大神之御徳ハ国内ニ照徹ト云、之徹之字ヲ取テ社号セリ、照ハ日徳ノ万国ヲ照シ玉フ事、徹ハ地ノ底迄モ火徳之徹ノ義ナリ、」(熱田大神宮神体伝聞書』[6]
  3. ^ 「信濃国下諏訪ノ神社及ビ日吉八王子宮、即此神ヲ祭ル、」(『熱田本社末社神体尊命記集説』[8]
  4. ^ 「境内末社にとほす神社あり、水内みづち大神とも稱す、」(『名古屋市史 社寺編』[9]
  5. ^ 「八子社 住吉四社 八幡社 春日社 同年(明治廿六年)合祀ス、」(『熱田神宮記』[11]
出典
  1. ^ 『熱田神宮』:26ページ
  2. ^ 徹社(とおすのやしろ) | 初えびす 七五三 お宮参り お祓い 名古屋 | 熱田神宮(熱田神宮公式サイト、2018年(平成30年)6月28日閲覧)
  3. ^ 『熱田神宮史料 縁起由緒編』:324ページ
  4. ^ a b 『熱田神宮史料 縁起由緒編』:143ページ
  5. ^ 『国史大系 第一巻』:9ページ
  6. ^ 『熱田神宮史料 縁起由緒続編(一)』:197ページ
  7. ^ 『熱田神宮史料 縁起由緒編』:176ページ
  8. ^ a b 『熱田神宮史料 縁起由緒続編(一)』:58ページ
  9. ^ 『名古屋市史 社寺編』:155ページ
  10. ^ 『熱田神宮史料 縁起由緒続編(一)』:97ページ
  11. ^ 『熱田神宮史料 縁起由緒編』:370ページ

参考文献

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  • 『国史大系 第一巻』 経済雑誌社、1897年(明治30年)7月3日
  • 名古屋市役所 『名古屋市史 社寺編』 名古屋市役所、1915年(大正4年)7月10日
  • 熱田神宮宮庁 『熱田神宮』 熱田神宮宮庁、1997年(平成9年)12月30日
  • 熱田神宮宮庁 『熱田神宮史料 縁起由緒編』 熱田神宮宮庁、2002年(平成14年)3月17日
  • 熱田神宮宮庁 『熱田神宮史料 縁起由緒続編(一)』 熱田神宮宮庁、2005年(平成17年)7月7日

外部リンク

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