恩原ダム
恩原ダム(おんばらダム)は、岡山県苫田郡鏡野町上齋原(旧・上齋原村)、吉井川水系恩原川に建設されたダム。高さ24メートルのバットレスダムで、中国電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・平作原発電所に送水し、最大2,900キロワットの電力を発生する。ダム湖(人造湖)の名は恩原湖(おんばらこ)という。現存する発電用のバットレスダムとしては最古のものである。土木遺産、国の登録有形文化財に登録。
恩原ダム | |
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所在地 |
左岸:岡山県苫田郡鏡野町上齋原 右岸:岡山県苫田郡鏡野町上齋原 |
位置 | 北緯35度18分01.1秒 東経133度59分15.0秒 / 北緯35.300306度 東経133.987500度 |
河川 | 吉井川水系恩原川 |
ダム湖 | 恩原湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | バットレスダム |
堤高 | 24.0 m |
堤頂長 | 93.6 m |
堤体積 | 26,000 m3 |
流域面積 | 38.9 km2 |
湛水面積 | 38.0 ha |
総貯水容量 | 2,946,000 m3 |
有効貯水容量 | 2,845,000 m3 |
利用目的 | 発電 |
事業主体 | 中国電力 |
電気事業者 | 中国電力 |
発電所名 (認可出力) |
平作原発電所 (2,900kW) |
施工業者 | 田原組 |
着手年 / 竣工年 | ? / 1928年 |
出典 | [1] |
歴史
編集平作原発電所ならびに恩原ダム建設は中国合同電気によって計画され、1928年(昭和3年)に完成。現在は中国電力が管理している。
発電用のバットレスダムとしては高野山ダム(新潟県津南町、信濃川水系中津川)が初であるが、再開発により撤去されてしまった。これにより、恩原ダムは現存する発電用のバットレスダムとしては最古のものとなった。
周辺
編集中国自動車道・院庄インターチェンジから国道179号を北上、鏡野町上齋原より国道482号を東へと進むと恩原湖に至る。周辺は恩原高原と呼ばれ、スキー場やオートキャンプ場、青少年旅行村がある。
関連項目
編集参考文献
編集- 中国電力「EnerGia 電力設備の概要 2006」。