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日本陸軍鉄道連隊九一式軽貨車

九一式軽貨車(きゅういちしきけいかしゃ)は日本陸軍鉄道連隊が使用した応急運転および鉄道敷設用貨車

岳南電車岳南富士岡駅に留置されている日本陸軍鉄道連隊九一式軽貨車(クーラー下の台車)
貨物鉄道博物館所蔵の九十一式軽貨車(右)

一般鉄道の軽便貨車を参考に軍用向けとして製作されたもの、設計者は九一式広軌牽引車と同に青村常次郎大尉(後・少将)である。1928年8月設計に着手し、1929年3月試製完了した。同年4月、鉄道第一連隊作業場において試験を行なった。成績は概ね良好で、その後1930年3月2両を試製し、さらに一部改修のうえ4両を試製した。

1930年11月には、試製6両と陸軍兵器本廠調弁の24両、合計30両に九一式広軌牽引車3両を併用し、教育総監部主催のもとに各監部および鉄道連隊より試験委員を編成し、鉄道第一連隊の兵員により試験の結果、成績良好、実働8時間に4kmの敷設を行なうことができた。以上により制式器材として適当と認められ審査は終了し、1931年から1938年にかけて量産された。

本車は台車2、荷匡1、旋回架2より構成された積載許容荷重5トンの貨車である。敷設車、長材料運搬車および無蓋貨車として使用できる。敷設に使用する場合は架匡を外し、台車上に旋回架を装着する。輪距は1524mm、1435mm、1067mmの3種軌間に容易に改軌対応できる。また当時として珍しく、車軸にボールベアリングが取り入れられ、空車なら2名で押して動かせる程の改善がなされた。

戦後、本土に残存した車両の一部は国鉄、私鉄や民間会社に払い下げられて、保線作業などに使われていた。

参考文献編集

関連項目編集