時価総額加重平均型株価指数
(時価総額加重平均型から転送)
時価総額加重平均型株価指数(じかそうがくかじゅうへいきんがたかぶかしすう)は株価指数の算出方式の一つ。組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めるものである。世界の多くの株価指数がこの方式を元に、浮動株の時価総額で計算した浮動株基準株価指数を採用している。
概要編集
株価平均を算出する株価平均型株価指数と違い、一部の小規模な値がさ株に影響される心配が少ない。反面、時価総額の高い大型株の割合が大きくなるので、親会社の保有分や持ち合い株などの固定株比率が高く株価変動が少ない銘柄に影響されやすい性質がある。これらの株が市場で取引されることはまれなため、指数と売買実態が乖離する状況もあり得る。また、互いに持ち合いをしている会社同士などがそれぞれ上場することで、指数に時価総額が二重に計上されてしまう問題もある。
これらの問題から、20世紀末以降世界的に、時価総額に算入する株数を浮動株のみに絞った浮動株基準株価指数へ移行した。
時価総額加重平均型を採用している主要な株価指数編集
このリストは浮動株基準株価指数を含む。
- 東証株価指数 (TOPIX) (日本)
- 香港ハンセン株価指数(香港)
- 上海総合指数(中華人民共和国)
- 深圳総合指数(中華人民共和国)
- 深圳成分指数(中華人民共和国)
- 加権指数 (中華民国)
- 韓国総合株価指数(大韓民国)
- KOSDAQ指数(大韓民国)
- NIFTY 50(インド)
- S&P BSE SENSEX(インド)
- KSE 100指数(パキスタン)
- FBM KLCI(マレーシア)
- フィリピン総合指数(フィリピン)
- S&P/ASX 200(オーストラリア)
- S&P/NZX 50(ニュージーランド)
- S&P 500(アメリカ)
- ナスダック総合指数(アメリカ)
- ナスダック100指数(アメリカ)
- ラッセル3000(アメリカ)
- ラッセル2000(アメリカ)
- ウィルシャー5000(アメリカ)
- フィラデルフィア半導体指数(アメリカ)
- ニューヨーク証券取引所総合指数(アメリカ)
- S&P トロント60指数(カナダ)
- S&P トロント総合指数(カナダ)
- MSCI EAFE インデックス(北米除く先進国)
- ボベスパ指数(ブラジル)
- メルバル指数(アルゼンチン)
- ボルサ指数(メキシコ)
- ユーロ・ストックス50指数(ユーロ圏)
- FTSE100種総合株価指数 (FTSE 100) (イギリス)
- ドイツ株価指数 (DAX)(ドイツ)
- CAC 40(フランス)
- AEX指数(オランダ)
- IBEX 35(スペイン)
- RTS指数(ロシア)
- MOEXロシア指数(ロシア)