有賀忍

日本の絵本作家、板絵画家

有賀 忍(ありが しのぶ、1945年 - )は、日本絵本作家、板絵画家である。

概要 編集

1945年に満洲で生まれ [1]長野県伊那町藤沢村で育つ [2]学習院大学日本デザインスクールを卒業[2]

イラストレーターから絵本作家へと進み、並行して版画制作を始める [3]。 その後、版画の版木に色を塗ることを思いつき [4]、 板を彫り描く手法で「板絵」制作を行う様になる[2][3]。 版画・絵画は「懐郷の詩」や「慈愛」をテーマとし、個展開催や展覧会出品を行っている[2][3]。 1978年には『星の海』にて第3回現代童画展大賞を [5]、 1990年には第16回現代童画展にて文部大臣奨励賞を受賞した [6]

絵本創作の活動では『こんなこいるかな』などの著作がある [2] [7]

職能団体には現代童画会(常任委員) [8]日本児童出版美術家連盟に参加 [9]

また、相模女子大学客員教授 [10]江戸川大学客員教授を務めたほか [3]、ワークショップや工作教室の開催などの後進指導も行っている[3]

著作 編集

作品集
  • 『童心の風景・懐郷の詩 有賀忍 板絵作品集』 - 日貿出版社、2001年、ISBN 978-4-8170-5032-8
絵本
  • パタパタ絵本(講談社
  • こんなこいるかな(講談社)
  • ふしぎなさかな(フレーベル館
  • 3じにあおうね(フレーベル館)
  • スブタン(小学館
  • ミラクルクレヨンのクレヨンまる(小学館)
  • Qui a vu le chapeau jaune de Bruno?(フランス Femand Nathan社 他6ヶ国)
  • くうちゃん絵本(学研
  • おばあちゃんのちいさなおうち(メイト)
  • おとうさんのやくそく(おはなしメイト)
  • マーリとのうさぎ(有朋社)
  • ガムッチおうじとどんぐりのき(長野県)
  • ほしのよる(サンパウロ)

脚注 編集

  1. ^ 有賀忍 プロフィール”. HMV&BOOKS ONLINE. ローソンエンタテインメント. 2021年5月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e プロフィール”. 有賀忍の絵本的生活. 2021年5月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e 有賀 忍”. 江戸川大学. 2020年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月16日閲覧。
  4. ^ 駒ケ根高原美術館で伊那市出身の板絵画、絵本作家・有賀忍さんの個展”. 伊那谷ねっと. 伊那ケーブルテレビジョン (2008年7月20日). 2021年5月17日閲覧。
  5. ^ 現代童画展大賞作品”. 現代童画会. 2021年5月16日閲覧。
  6. ^ 現代童画会のあゆみ”. 現代童画会. 2021年5月16日閲覧。
  7. ^ NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」で大人気だった『こんなこいるかな』が絵本になって帰ってきた! 入園・入学祝いにもオススメの新装版全12巻!”. ダ・ヴィンチニュース. KADOKAWA (2017年3月16日). 2021年5月16日閲覧。
  8. ^ 現代童画会員名簿”. 現代童画会. 2021年5月16日閲覧。
  9. ^ 有賀忍”. 日本児童出版美術家連盟. 2021年5月16日閲覧。
  10. ^ 2016年7月9日 有賀忍客員教授の授業が行われました。”. 相模女子大学学芸学部子ども教育学科. 相模女子大学 (2016年7月11日). 2021年5月16日閲覧。

外部リンク 編集