朝鮮赤十字総合病院

朝鮮赤十字総合病院(ちょうせんせきじゅうじそうごうびょういん)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に所在する総合病院平壌赤十字病院(ピョンヤンせきじゅうじびょういん)ともいい、平壌直轄市東大院区域新里洞に所在する[1]朝鮮労働党統一戦線部に属する工作機関、朝鮮赤十字会とは無関係[1]

Japanese Map symbol (Hospital) w.svg 平壌赤十字病院
情報
正式名称 朝鮮赤十字総合病院
所在地
PJ 医療機関
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概要編集

朝鮮戦争後、東ヨーロッパ社会主義諸国の支援で建てられた、北朝鮮では最も大きな病院である[1]。北朝鮮には全国の、市、郡、里に人民病院があり、工場企業ごとに診療所があるが、首都平壌に比べると医療水準は高くないといわれる。平壌赤十字病院は地方の人にも知られ、利用される場合もある[1]

しかし、朝鮮労働党の幹部たちは老朽化した赤十字病院を利用せず、一般国民には知られていない烽火診療所で治療を受けることが多い[1]。烽火診療所は他の病院と比較にならないほど豪華で最新鋭の医療設備が整えられた医療機関で、一般人は立ち入り禁止となっている[1]。北朝鮮で最大規模を有する赤十字病院も、薬剤・医薬品電気石炭食糧、いずれも不足しており、まともに運営されていない現状であるとの情報がある[1]

なお、朝鮮赤十字会は人道的な民間事業を行う団体ではなく、祖国平和統一委員会朝鮮基督教連盟朝鮮仏教徒連盟朝鮮社会民主党などと同様、朝鮮労働党で所管している対外宣伝用のダミー(仮装機関)である[1][2]。朝鮮赤十字会は朝鮮に暮らす人民からアクセスする窓口は一切なく、北朝鮮からの亡命者(脱北者)で赤十字社を北朝鮮国内で見た者もおらず、電話帳にも番号が一切記載されない秘密機関である[1][2]。したがって、一般国民は朝鮮赤十字会の存在を知らず、朝鮮赤十字総合病院とも無関係である[1]

東欧諸国支援の施設編集

平壌医科大学病院平安南道中央病院、平壌11号病院(陸軍病院)は、いずれも朝鮮戦争後に東欧諸国の支援で建てられた病院である[1]。その他、政府合同庁舎、平壌市および咸興市の住宅、道路、工場なども東欧諸国の支援によるところが大きい[1]

なお、それ以外の医療機関としては次の病院が知られている。

脚注編集

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注釈編集

出典編集

参考文献編集

  • 青山健煕「外務省、拉致議連に提出した北朝鮮レポート(2) 朝鮮赤十字会」『北朝鮮 悪魔の正体』光文社、2002年12月。ISBN 4-334-97375-2
  • 清水惇『北朝鮮情報機関の全貌―独裁政権を支える巨大組織の実態』光人社、2004年5月。ISBN 4-76-981196-9