東京スクエアガーデン(とうきょうスクエアガーデン)は、東京都中央区京橋三丁目に所在するオフィス、コンベンションルーム、医療施設、商業ゾーン等からなる大型複合施設。

東京スクエアガーデン
Tokyo Square Garden
京橋交差点より 地図
東京スクエアガーデンの位置(日本内)
東京スクエアガーデン
東京スクエアガーデン
施設情報
所在地 東京都中央区京橋三丁目1番1号
座標 北緯35度40分34秒 東経139度46分8秒 / 北緯35.67611度 東経139.76889度 / 35.67611; 139.76889座標: 北緯35度40分34秒 東経139度46分8秒 / 北緯35.67611度 東経139.76889度 / 35.67611; 139.76889
状態 完成
着工 2010年10月[1]
竣工 2013年3月27日[1]
開業 2013年4月18日(ショップ&レストラン)
用途 事務所、店舗、診療所、集会所、展示場、自動車倉庫[1]
地上高
高さ 124.45 m[1]
各種諸元
階数 地下4階、地上24階、塔屋2階[1]
敷地面積 8,131.39 [1]
建築面積 5,627.56 [1]
延床面積 117,460.96 [1]
構造形式 地上部鉄骨造(柱部CFT造)、地下部鉄骨鉄筋コンクリート造(柱:鉄骨鉄筋コンクリート造、梁:鉄骨造)、制震構造[1]
エレベーター数 事務所:全16基(中層バンク:8基、高層バンク:8基)、低層フロア:全6基、非常用:2基[1]
駐車台数 351台(機械式:318台/自走式:12台/荷捌:11台/身障者用・管理用他:10台)[1]
関連企業
設計 日建設計日本設計委託業務共同企業体(都市計画・基本設計・監修)
清水建設大成建設設計監理共同企業体(実施設計・監理)[1]
構造エンジニア 日建設計・日本設計委託業務共同企業体、清水建設・大成建設建設共同企業体[1]
施工 清水・大成新築工事共同企業体[1]
デベロッパー 京橋開発特定目的会社第一生命保険片倉工業清水地所、京橋三丁目特定目的会社、ジェイアンドエス保険サービス[1]
管理運営 東京建物(プロジェクトマネジメント)[1]
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第57回BCS賞[2]、2014年度グッドデザイン賞を受賞[3]

概要 編集

片倉工業本社ビルや京橋三丁目ビル(設計村野藤吾)などがあった中央通り鍛冶橋通りの交差点に面する計画地に、複数の地権者デベロッパーの共同事業が、都市再生緊急整備地域日本橋八重洲銀座)の都市計画決定を受け計画され[4]、環境特区にも指定されていたことから、その象徴として京橋の丘の形成、公民一体となったエリアエネルギーマネジメント機能を持つ京橋環境ステーションの設置、都市機能を補完する地下鉄駅連絡通路整備や広場の設置も計画され、大型複合施設の整備に着手[4]。約29ヶ月を費やし2013年4月に開業した。

建物は地下4階地上24階建てで、地下1階から地上6階までが商業・サービスゾーンである「東京スクエアガーデン ショップ&レストラン」となり、物販・飲食以外では地下1階にコミュニティ放送局の「中央エフエム」、3階にバイリンガル対応の子育て支援施設「キッズスクウェア東京スクエアガーデン」、4・6階に亀田総合病院が開設した外国人患者の受け入れ可能な「亀田京橋クリニック」[5]、5階には最大500名が収容可能なコンベンションホール「東京コンベンションホール」などが入った[6]。上層部のオフィスには1階のエントランスから直行エスカレーターで3階のオフィス共用ロビーに向い、そこからエレベーターで各階に移動する方式を採り、一辺68mの正方形の平面に、約3,400mのオフィスを計画した[4]

外観を特徴づける大庇を持つ外装システムは、ビル内への直射日光を妨げ、室温が上がらないようする工夫であり、窓も断熱性能の高い複層ガラスにして空調効率が高められている[7]

名称の由来 編集

東京駅前立地をストレートの表現した「東京」、四角形の敷地や正方形を積み重ねたような外観の特徴から「スクエア」、そして緑豊かな低層部を表現した「ガーデン」の組み合わせにより命名されている[5]

京橋の丘 編集

地下鉄京橋駅と直結する地下駅前広場から6階までの間、床がランダムに折り重なる形状の緑地空間「京橋の丘」が整備され[4]落葉樹を主体に約140種が植栽されている。京橋地区の緑のオアシスとして際立つことから、わざわざ写真撮りに足を運ぶ外国人や観光客が目立つという[7]

オフィスを構える主な企業 編集

旧ブリヂストン本社ビル(永坂産業京橋1丁目ビル)は解体され、跡地にはミュージアムタワー京橋(地下2階、地上23階)が建てられ、1~6階部分にアーティゾン美術館(旧:ブリヂストン美術館 )が2020年1月18日に開館している[10]

また、ふくおかフィナンシャルグループは市場統括部・リスク統括部、グループ会社の東京オフィス、傘下銀行の福岡銀行十八親和銀行の東京における支店及び事務所を八重洲二丁目南特定街区の再開発に伴い、2023年8月から9月にかけて順次仮移転。9階と13階の2フロア内にすべて集約の上で、仮拠点として構えることとなった[11]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 新建築 2013, p. 193.
  2. ^ 東京スクエアガーデン”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2020年9月14日閲覧。
  3. ^ 第57回BCS賞受賞作品(2016年)東京スクエアガーデン”. 日本建設業連合会. 2020年9月14日閲覧。
  4. ^ a b c d 新建築 2013, p. 88.
  5. ^ a b SC Japan today 2013, p. 84.
  6. ^ 新建築 2013, p. 93.
  7. ^ a b 「東京スクエアガーデン 京橋を潤す緑のオアシス(空間新景)」『日経産業新聞』2013年9月11日
  8. ^ Twitter Japan株式会社の情報|国税庁法人番号公表サイト”. 2021年1月6日閲覧。
  9. ^ Tokyo”. HKS Inc.. 2022年1月11日閲覧。
  10. ^ アーティゾン美術館がついに開館。新収蔵品もお披露目”. 美術手帖 (2020年1月17日). 2020年9月14日閲覧。
  11. ^ 子会社の支店および各本部拠点の仮移転について』(PDF)(プレスリリース)株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、2023年7月13日https://www.fukuoka-fg.com/news_info_pdf/2023/20230713_release.pdf2023年9月23日閲覧 

参考文献 編集

外部リンク 編集