東京衛戍総督部(とうきょうえいじゅそうとくぶ)とは、1904年明治37年)から1920年大正9年)まで、東京に置かれた、大日本帝国陸軍の総督部の一つである。

東京衛戍総督部
創設 1904年明治37年)5月1日
廃止 1920年大正9年)8月10日
所属政体 大日本帝国の旗 大日本帝国
所属組織 大日本帝国陸軍
部隊編制単位 総督部
所在地 大日本帝国の旗 大日本帝国
編成地 東京
上級単位 天皇直隷
担当地域 東京
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概要 編集

日露戦争に伴い、東京衛戍総督部条例(明治37年4月25日勅令第128号)により1904年5月1日に設置された。東京衛戍総督(以下「総督」)は天皇に直隷し、東京の衛戍勤務を統轄し、師団長に命じてこれを実行させた。総督は軍政及び人事に係ることについては陸軍大臣の区処を受けた。1905年10月25日、総督部は東京市麹町区隼町1番地に移転した[1]1918年10月4日、総督部は庁舎改築工事のため小石川区小石川町東京砲兵工廠本部内に移転し[2]1919年4月18日、工事竣工により復帰した[3]

勅令第232号(大正9年8月9日)により、1920年8月10日に東京衛戍総督部は廃止され、これに伴い東京衛戍司令官近衛師団長または第1師団長が兼任するようになった。

総督部構成 編集

東京衛戍総督
参謀
高級副官
  • 伊藤祐武 少佐:1906年2月5日 -

脚注 編集

  1. ^ 『官報』第6698号、明治38年10月25日。
  2. ^ 『官報』第1853号、大正7年10月5日。
  3. ^ 『官報』第2011号、大正8年4月19日。

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 三浦裕史『近代日本軍制概説』信山社、2003年。
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 官報