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栄橋(さかえばし)は、香川県坂出市入船町の日清製粉坂出工場正門前運河に架設された跳上橋[1]である。可動橋の第一人者である山本卯太郎の設計である。

栄橋
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基本情報
日本の旗 日本
所在地 香川県坂出市
座標 北緯34度19分7秒 東経133度51分11.54秒 / 北緯34.31861度 東経133.8532056度 / 34.31861; 133.8532056
構造諸元
形式 跳上橋
3.6m
最大支間長 9.7m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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目次

概要編集

1928年昭和3年)の竣工で、道路橋の跳上橋。新たな技術を使った橋梁である。この橋の竣工にあたって、坂出町長の島田恭平[2]から山本卯太郎に感謝状が贈られ、竣工式典や渡行式が盛大に行われた。1961年昭和36年) に、運河が埋め立てられたことに伴い、撤去された。

鋼索型跳上橋編集

山本卯太郎は名古屋高等工業学校(現:名古屋工業大学)などで学び、1928年昭和3年)12月の論説報告[3]で、栄橋の設計・施工方法などを通じて独自の考案を発表。

論説報告[3]は難解な内容で、しかも独創的な着想に基づいて説述している。当時、その内容の意味する本質[4]について、理解が進まない者[5]もいた。

鋼索型跳上橋の技術的なことに関しては、1930年昭和5年)に竣工した福島新橋についての文献[6]にも記載がある。

栄橋と末広橋梁編集

栄橋竣工から3年半後、山本卯太郎は前出の論説報告[3]で述べた理論を用いて、1931年昭和6年)12月末広橋梁を竣工させた。このことについて、『土木建築工事画報』の記事[7]で、次のように記されている。

跳上機械設備は特種の経済装置を使用す。
鉄道橋としての鋼索型跳上橋は新記録なり。

支間長 9.7 メートルで小型な栄橋は、鉄道橋の末広橋梁と同じ考案を基に製作された橋梁である。この末広橋梁は、可動橋として初の重要文化財に指定[8]された。

諸元編集

  • 支間長: 9.7 メートル(32尺)
  • 幅員: 3.6 メートル(12尺)
  • 竣工: 1928年昭和3年)7月
  • 設計製作: 山本工務所(山本卯太郎)

脚注編集

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  1. ^ 鋼製跳開式可動橋
  2. ^ 長く町政・市政に携わり、1962年昭和37年)に逝去。1963年昭和38年)3月、坂出市の名誉市民となった。
  3. ^ a b c 山本卯太郎 「鋼索型跳上橋の一考案」『土木学会誌』第14巻第6号、土木学会1928年昭和3年)12月
  4. ^ リンク・バランス・システムの考案
  5. ^ 参照文献: 『土木学会誌』第15巻第4号、土木学会、1929年昭和4年)4月
  6. ^ 「徳島市に架せられた最新式跳上橋」『土木建築工事画報』第6巻第5号、工事画報社、1930年昭和5年)5月
  7. ^ 「四日市港の鉄道用鋼索型跳上橋」『土木建築工事画報』第8巻第1号、工事画報社、1932年昭和7年)1月
  8. ^ 指定基準は、「技術的に優秀なもの」、「歴史的価値の高いもの」である。

関連項目編集